第23話:レストラン営業開始1

 そうして、最初の週が終わり翌週の月曜日2005年2月5日を迎えた。

朝8時には既に吉川富子さんと柳橋悟さんがきていて湯を沸かし発砲スチロール

の食器、使い捨て珈琲カップなどを点検していた。すぐその後、パンを無償で

提供してくれると言った山科パンの工場から電話が入り、取りに来て下さい

言われたので、吉田秀夫がハイエースバンで出かけていった。


 そして9時にレストランが開業し、お客さんが2人きてトーストセットと

ピザセットを注文し、その後3人の学生風の人は来てピザセットを注文した。

 10時過ぎに、吉田秀夫が戻ってきて、木下肇さんと章子さんの3人で8切り

の50欣の食パンをもらってきた。しかし、いつ頃来た方が良いか聞くと

午後4~6時頃が一番良いといわれたので、その頃に工場に電話をかけて来ます

ので宜しくお願いしますと言った。そこで昼食でもトーストセットを出せるように

用意した。吉川富子は、農協から安く譲ってもらった野菜を使い、豚肉とネギ、

白菜で味噌汁。里芋は煮物。キャベツは定食の添え物、青梗菜も添え物として

考えた。トマトはミキサーにかけて生ジュースとして提供する事にした。


 11時過ぎて、生姜焼き定食の注文が始まり秀夫と章子が手伝って、料理を

運んだ。柳橋悟がトーストセットもありますのでどうぞと言うと、バター、

イチゴジャムとトーストに珈琲の注文が多くなり来ていた。来ていた木下さんも

料理運びを手伝うことになり、2時過ぎまで忙しかった。3時になると、主婦と

ご老人が増えてトーストと珈琲のセットの注文が増えて珈琲をいれる柳橋さんが

大忙しだった。そこで見かねて章子が手伝った。3時過ぎて暇になり4時過ぎから

、また、お客さんが増えてきた。すると、トーストを2人前持って帰りたい

という人が現れて、柳橋さんが珈琲いらないと言うので2人前のトーストで

400円でOKと言い渡すと学生風の人達が俺もと言い始めトースター2つでは、

間に合わないと吉川富子さんが魚焼き器とフライパンで焼いて見ると言い1回に

10枚焼けるようになり10人分の40枚のトーストを短時間で焼けた。


 その後も、その話を聞いたのか多くの学生さんがトーストを買いに来た。

当初、50斤のトーストが余ったらどうしようと考えていたのが

、思わぬ注文で売れていった。最終的に80人分のトースト4枚がうれた。

明日の朝食でも食べたいという学生の要望だった様だ。その分、定食の方が

売れ残った。明日、また定食を出しますから大丈夫と吉川さんが言った。


6時で店じまいして、定食が40とトーストが全部売れて、約10万円の売上

があった。ただ、人手が足りないので早速、スタッフの人に電話をかけまくり

、午前と午後で出られる人は全員、来て欲しいと連絡した。そして各自の

スケジュールで出勤名簿を作成した。すると土日が一番多く、月曜日が10人

、火曜が12人、水曜12人、木曜12人、金曜10人で土日は18人となった。

近くの駅まで送迎して欲しいと言う要望もあったので了解した。


 その後、2005年2月11日の夜6時半から会議を招集した。

 火曜日は、朝8時には、柳橋悟さんと吉川富子さんが来ており、秀夫と

章子が朝8時に会社に出て、8時半には木下さんが来てくれた。

 秀夫が8時20分に新横浜駅に6人を迎えに行った。

 9時前に戻ってきて、11人となった。そこで、6人にレストランの

方を手伝ってもらうことにした。するとタイマーを使い卵を茹でながら

、スライサーで4人でサラダ用の野菜を千切りにしてもらった。

 経理担当の加藤宗男に章子の代わりに電話番をお願いし、

池田里美さんに秀夫のパソコンを使い仕事をしてもらった。

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