第10話:新一も一流進学校へ合格した!

 幸子は、父に叱られて、母:章子の深い愛情を、思い出し、母の前に行き、

ごめんなさい、お母さんの愛情に助けられてきた事を忘れていたと、畳に

頭をつけて謝った。これを見ていた章子は思わず幸子を引き寄せ、本当に

良い子に育ったと泣きながら、おもっきり抱きしめた。この光景を見ていた

秀夫と新一も大粒の涙を流して見ていた。


 一方、高校受験の新一は、志望校を、この地区では有名な東京都立の

進学校、国立高校をターゲットにした。2月6日、7日が願書受付、受験日

が2月23日で合格発表が3月1日。入学手続きが、3月1日と2日。


 受験願書を提出して2月23日が受験日、深呼吸して行ってきますと

出かけていった。この日は姉の幸子が落ち着いて自信を、持ってねと

アドバイスした。


 夕方、帰ってきて、新一はベストはを尽くし、後は結果を見るだけと

言った。3月1日は家族全員5人で出かけ、受験番号17番、幸子が

17番、書いてあるわよと喜んで叫んだ。これを確認した新一は、

あー良かったと安堵のため息をついた。


 今日は、好きな物食べさせてやると、秀夫が言うと大きなステーキ

が良いというので国立駅近くのステーキ屋に入り、みんなで、ステーキ

を食べた。これで2人とも高校と大学に受かって章子も秀夫もほっとした。


 昨年10月に株で財産が増えたこともあり夏休みに3泊4日で北海道

へ飛行機で出かけ、最初に函館空港に着き、レンタカーを借りて五稜郭

を見学して魚市場で、いかそーめんを食べてた。その後、立待岬へ行き

与謝野寛・晶子の歌碑みながら遠くに見える青森の景色をみて当時の

郷愁の思いを感じるようにして遠くを眺めた。


 その後、宿にもどり、一休みしてから辺りが暗くなった頃に近くで

、函館ラーメンを食べ、車で、函館山に上がり100万ドルの夜景を

楽しんだ。確かに噂に違わず素晴らしい景色。海からの風は涼しく、

頂上を散策して、車で帰った。翌日、車で、朝早く出て長万部を抜けて

、ニセコで一休みして昼食をとって近くを散策した。その後、倶知安

、余市を抜け小樽に着いて宿に入り、夜、寿司屋で食事をした。

 翌日は、積丹岬を見学してから札幌へ入った。

 

 夜は札幌のラーメン横丁で夕食をとり札幌で宿泊して、翌朝、近くの

大通公園を散策して宿に戻りチェックアウトした。その後、千歳空港へ

行きレンタカーを返して東京行きの便で帰った。


 9月に入り新一は国立高校へ入ってクラスで40人中28位の成績で

納得いかないので熱心に勉強し始めた。復習をしてから次の日の予習

をしていくようになり徐々に成績を上げてきた。新一は、以前、

お姉ちゃんから借りたラジカセで英語を学び、洋楽が好きになり、

ビートルズ、サーモンとガーファンクル、カーペンターズを聞いては

楽譜の意味を調べるようになり、英語が好きになった。


 学校の成績でも、最も良いのが英語でクラスでもベストテンに

入っていた。更に、勉強を重ね10月のテストで英語は3位に入り、

その後も、勉強に励んで、1991年の2年生の夏には英語で

クラストップとなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る