第29話:旧友への援助

 2016年5月10日に金井一郎が義朗に電話を入れて相談したい事が

あるから来て欲しいと言い、旧友の池上義武が熊本で被災して、家を新しく

建てなければならなく、経済的に困っているという話をしたところ、

金井一郎の資産はいくらあるか調べると1億1千万円あり、義朗が最大

5千万円まで貸す事ができると言った。その話を聞いて、また、連絡を

取ってみると話した。その晩に池上義武に電話をすると、大きな木造の

農家に子供3家族と、孫3家族いて格安の住宅メーカーと連絡を取って

建て坪160m2大きな家を3軒、家の敷地に建てて、それぞれ2世帯

住宅にして6世帯が暮らせる。家の建築費用が6千万円、半壊の住宅の

解体費用と整地、電気、水道、下水の整備で1千万円で、7千万円が

必要であり、現在、3千万円は用意できるので、4千万円、足りないが

、銀行では2千万円しか貸せないと言われて困っていると話した。


 金井一郎が4千万円あれば、新しい家を作れるのですねと確認すると、

そうだというので、4千万円貸しても良いと言うと、驚いて、本当かい

、もしかしてくれるならありがたいが無理しないでくれよ、大きな迷惑、

掛けたくないからと言って恐縮していたが、何とかできると言い振込先を

聞いた、もちろんありがたいが、本当に無理はしないでくれよなと

池上義武が、涙声で言うので、大丈夫だと、それより元気で長生きしろよ

と言うと泣き崩れて、すまん本当に、ありがとう、地獄に仏だと、大喜び

していた。翌日、橫浜の新生銀行に金井一郎と義朗が出向いて振り込み

用紙を書いて、熊本の池上義武、当てに送金した。家に戻り、熊本の

池上義武さんに電話をして送金完了したことを伝えて、新しい家を

建てろと、励ました。


 すると、ありがとう、俺が生きてる間に何とか借りた金は返す

からと、涙ながらに答えた。その後、数週間後に、池上義武さんから

手紙で半壊の家を壊して、整地する写真を送ってきて5月25日から

、家を建て始め、9月中には、新居が完成する予定だと書いてあった。


 その後も、建築途中の写真を送ってくれ10月2日に3軒の2階建て

の大きな2世帯住宅が完成した写真を送ってくれた。2016年は災難

にあったが何とか無事に生きて帰って来られたのを神に感謝した。


 2016年12月には池上義武から返済計画書が送られてきた。

 それによると。毎年3百万円ずつ返却して、利子を含めて6千万円を

20年で返却すると書いてあった。昔から律儀な池上義武の性格が

変わってないのに、一郎は安心した。その後、大きな旅行を控えて、

日帰り旅行中心になり健康を大事に毎日の散歩やジムでのストレッチ

、体操に励んで観光第一の生活を続け始めた。その中でも中華街の

美味しい店に奥さんと通って昼食をとるのが一番楽しみで特に奥さん

が薬膳料理の店が気に入って、その専門の店に通い詰めた。

 そうして、2016年が終わり、2017年を迎えた。

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