第25話:東日本大震災と茨城の親戚への義捐金1
2011年3月11日、午後14時47分、東日本大震災が起こり橫浜
でも電気、ガスが止まった。大きな地震でがパニックになり外に出る人や
家の中から外の様子を見ている人達が一様に不安そうな目をしていた。
その日の夜に長男の金井義朗に電話が繋がり兄弟と孫達に怪我はなく
無事だとわかった。さすがに、この年は、その後、どこへも出かける
気がせずにいた。しかし10月頃には、散歩に出る様にして前向きに
生きていこうと気分を転換させ元町の霧笛楼で子供、孫達、総勢12名
で昼に食事会を開いて、今後も頑張っていこうと話し合った。
実家のある茨城に電話してみると本家では家の瓦が落ち棚の物が
落ちたが怪我人はなく、大丈夫だったようだが、一郎の従兄弟の
金井良文60歳と佐島遼子(旧姓、金井遼子)58歳が大洗の海に
近い所に、2001年に建てた2階建てテラスハウス(2軒、長屋の
ような作りの住宅)が洪水で半壊して床上浸水して使えなくなり住む所
がなく、親戚の家に間借りして生活していて、その他にも親戚筋の4つの
一家が半壊して住めなくなって、県営住宅の入居を希望しているがめどが
立ってないと話していた。一番困っているのは、お金だそうで民宿に宿泊
していて支払いができない状態で大変なようだった。
その話を聞いた金井一郎が義朗を呼んで、どうするか話合い金井八重さん
からいただいた遺産から金井一郎と義朗が合計2千万円を送ることを決めて
、その晩、金井家の本家の長男の金井貞一に電話して、もし義捐金を送る
としたら、どこに送ったら良いかと聞いたところ悪いが俺には決められない
ので親類で銀行に勤めているのは金井三郎だけで彼はが常陽銀行の水戸の
本店に勤めているとと言い電話番号を教えてくれた。
その後、金井三郎に金井一郎が電話を入れると、お久しぶりですと挨拶して、
金井家の地震の被害を聞くと、同じように金井良文と金井遼子の家族が住む家
がなくて一番困っていると言った。そこで、もし、あなたに義捐金を送るとして
一番困っている2家族のために上手に義捐金を託して有効に使ってもらえるかと
聞くと俺で良かったら、できるだけ公平に金井家の一族のために使うと言い、
自分の家は瓦が少し落ちた程度で問題なく経済的にも困っていないし、他は、
いまだに苦労して生活してる人が多いと話していた。
もし私に公平に分けて渡してくれと言うなら、お役に立ちますがと言ったので
お願いしたいと言い、いかほどですかと聞くので、金井一郎と長男の義朗の
名前で1千万円ずつ、合計で2千万円ですと言うと、えーそんな大金、大丈夫
なんですかと聞くので、ちょうど良い時期に株の投資で儲けた分があるので、
お渡しできるのですと言い金井三郎さんの銀行の支店名と口座番号を教えて
くれと言い聞いてメモして早速、明日に送るというと、ありがとうございます
と言い使った金は領収書のコピーと明細、故人に渡す場合は必ずハンコを
ついた受領書をもらって、送ることを約束しますと言ってくれたので
金井三郎さん宛に送る事にした。
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