第22話:聘珍樓で合格祝い1

 その話を聞いた金井一郎とかなえは中華街の聘珍樓で亡き次郎の子供達、秀子と

秀二、義朗と和美さん、彼らの子供達、太郎と絵美を招待して2005年4月

16日に合格祝賀会を開催した。キーエンスに入社した金井太郎はキーエンス

は今や世界一のセンサーの専門会社で給料も良いが仕事もきついことで有名で

、やっていけるか、ちょっと心配ですができだけ頑張って食らいついていく

つもりですと言った。


 次に金井秀子が思い起こせば10年前、1995年8月13日に東名高速で

交通事故に遭って両親を同時に亡くしましたが、その後、ここにおられる金井一

郎さんと、かなえさんに引き取ってもらい、大事に育てていただき、高校、

大学、就職と面倒を見ていただき、本当に感謝しています。


 多分、亡き両親もさぞかし喜んでることでしょうと言うと言葉に詰まって

、とにかくお世話になって、ここまで来られたことに感謝しますと挨拶する

と、おおきな拍手と共に、もらい泣きする声がした。その後、太郎の妹の

絵美が今、私は橫浜市大経済学部から金融関係の仕事、銀行をめざしてます

と言い外貨を取り扱っている銀行、新生銀行かソニーバンクのどちらかに

入りたいと考えていますと話した。次に、金井秀子の弟の秀二が、僕は、

橫浜国大工学部電子科からインターネット通信関連の仕事がしたいので

NTT、KDDIのどちらかに入社して、通信関連の仕事につきたと

考えてますと話してくれた。


 2005年の夏も北海道の釧路に2週間、避暑のために金井一郎と、

かなえが移動して、その後、少し涼しくなる頃に札幌に移動して2週間、

過ごすようになり、8月は自宅を留守にるようにして、隣に住む、出雲悦子

さんに鍵を預け、子供や孫達が来たら泊まらせても洗うようにお願いした。


 そうして9月中旬に長津田へ戻ってきた。2005年12月、久しぶりに

、子供と孫が集まって、盛大にクリスマスパーティーを開いて、その後の

生活や仕事ぶりを話してもらった。そして、2006年を迎えた。

 2006年は1月から沖縄へ避寒のためにリゾートホテルに1週間、

泊まって生活したがリゾート地は買い物もままならないので那覇の長期滞在

ホテルに移動して3週間、生活したが、橫浜と変わらない生活ができたの

、もし避寒のために移動して生活するなら那覇の方が便利だと言うこと

がわかった。


 2006年3月初旬に熱海の桜祭りに出かけて早咲きの桜を見て風呂に

入ってつろいだ。満開の桜は気分が明るくなって元気をもらえるような

気がして、実に気分が良いと、金井一郎は感じて、毎年、来たいと願った。


 4月3日になって義朗から山梨の桃の花見に行かないかと誘われて、

甲府の湯村温泉に1泊して、出かけていった。初日は笛吹き川フルーツ

公園の周辺の標高の低いところ満開、散り始めのピンクの鮮やかな

桃の花を見て、湯村温泉に1泊して、帰りに一宮御坂インターチェンジ

の回りの標高の少し高い所の桃の花を見ると、今まさに満開で遠くに

富士山が見えて最高の景色だった。


 帰りの車中、運転していた和美さんが長野の杏の花も桃の花に似

て、綺麗だと聞いてますので開花時期は、ほぼ同じ4月の初旬から

中旬だと聞いていますので、来年は、行ってみませんかと言われた。

 場所は、どこと、かなえさんが聞くと上田と長野の中間の千曲市と

言うところだと教えてくれた。是非、来年は、行ってみたいねという

話になった。


 帰りの車中で義朗が2001年以降、ヤフーを売買して3億円を

新たに稼ぎ、資産合計が7億円近くなったと喜んでいて、そのうち、

みなとみらいのマンションでも買いたいと話していた。


 長津田に帰って数日してから、義朗さんから電話でシティバンクが

日本から撤退するというニュースが流れたので、近いうちに口座を

移さなければいけなくなったが、新生銀行・橫浜支店で外貨の口座を

開けるから、そっちに移そうと思うので4月12日、金井一郎夫婦と

義朗夫婦の4人で橫浜駅で待ち合わせて、最初に新生銀行の4人で

口座開設の手続きをして、次にシティバンク橫浜支店で口座を閉鎖して

、残った日本円口座と豪ドル口座の残金を全額、新生銀行へ送金した。


 その件をシドニーのチャーリー石田に、メールを書いて知らせた。

その後、7月も暑く4週間ほど北海道の小樽に滞在して涼しい海辺で

過ごしていて近くの南樽市場で魚の刺身を買ったりスーパーで買い物

して避暑地での暮らしを楽しんでいた。車で15分行けば天然温泉が

あり3日に1回は温泉を楽しみ9月初旬に橫浜に戻ってきた。

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