第11話:夏の日の悲劇1
一郎の次男の次郎は横須賀でNTTのネットワーク部門の仕事で遅くなる
様で金井一郎の家には2年前の正月に顔を出したくらいで、しばらく会って
なかった。1995年8月13日、金井かなえさんが深夜、トイレに起きた時、
掛け時計が止まっている様な妙な感じがしたが、亭主の一郎を起こすほどの
ことでもないので気にしないで、又、寝た。しかし何か胸騒ぎがして寝付け
なかった、そんな時、電話が鳴り響いた。慌てて一郎が電話に出ると金井一郎
さんですかと確認するのではい、そうですと言うと、金井次郎さんは、あなた
の息子さんですよねと聞くので、そうですと答えると、残念なお知らせですが、
お亡くなりましたと言うので、顔面蒼白になりながら、詳細を聞くと、
東名高速道の渋滞で停車中の左車線に止まっていた車列に右車線を高速で
走っていた大型トレーラーが急ブレーキを掛けて制御不能になって、左車線
に止まっていた車列の車の右側面から16台の車に衝突して、火災を起こし
巻き添えで12名が亡くなったという深夜の大事故だった。
次郎さんの車の右側面から大破して運転していた金井次郎が即し、
助手席の金井好恵が意識不明の重体で救急車で浜松労災病院に運ばれ、
後部座席の金井秀子、秀二の兄弟が軽傷を負ったと知らされた。すぐに、
金井一郎は、新横浜に住んでる長男の義朗に電話して、事情を話して、
明日、一緒に、浜松へ新幹線で行って欲しいと言うと、わかった。
明日、一番の新幹線で行きましょうと言うことになり、金井一郎、
かなえ、義朗の3人で行くことになった。翌朝9時に浜松労災病院に
着くて、名前を言って状況を聞くと、金井次郎さんは、死亡、奥さんの
金井好恵さんも、その後、死亡したことがわかった。子供達2人の入院
してる病室へ行くと長女の秀子が来てくれたありがとうと言い抱き付いた。
長男、秀二は、おじいちゃんに抱き付いてきた。金井義朗が、もう大丈夫
だよ、早く直して帰ろうねと言った。そうしている間に、長男の義朗が
救急隊員と看護婦さんと話をしていた。そうして、みんなが落ち着いた
頃に義朗の所へ来て子供達は、すぐに帰れること、遺体は自家用車でも
大型ワゴン、バンなら2人同時に運べると聞き死亡診断書もすぐ出せる
と言っていると聞いてきた。
金井一郎と長男の義朗が話し合って、今日は、帰って、明日に、
一郎のハイエースで2人の遺体を運ぼうという事にして、もし、子供達
が今日にでも新幹線で帰れるなら、帰ろうという事にした。再度、義朗が
病院に今日帰れるか聞いてくると言い出て言った。その話を、一郎の
奥さんのかなえに話すと了解した。10分後、診察してから判断する
ので10時過ぎまで待って下さいと言われた。金井かなえが、孫の3人
を整形外科の診察室前に連れて行き、診察を待ち10時前に診察が終わり
、今日、新幹線で橫浜まで帰る位なら大丈夫でしょうと言われた。
そうして、病院に明日、ハイエースで2人の遺体を引き取りに来ると
伝えた。そして、その頃、里村好恵さんの御両親が駆けつけて、明日、
2人のご遺体を横浜に運ぶというと了解して、お礼を言った。その後、
昼食をとって、金井一郎と奥さんと、義朗さんが、孫2人とワゴン
タクシーに分乗して浜松駅に向かい新幹線で新横浜に向かい、金井一郎が
、すまんが明日もハイエースで2人で浜松に来てくれるかというと、
もちろんですと言ってくれ、ひと安心した。新横浜に着いて橫浜線に
乗り換えて、長津田からタクシーで孫2人で、家に戻ってきた。
する、次女の出雲悦子と旦那の出雲俊彦さんが来ていて、ご苦労様で
したと挨拶した。手伝うことがあったら言って下さいというのでお礼を
言った。次女の出雲悦子が、お兄ちゃんの遺体はというので、明日、うちの
ハイエースで次郎と奥さんの好恵さんの2遺体を、義朗と一緒に行き、
交代して運転して連れてくると答えた。
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