第6話:曾祖母の死と莫大な財産

 この知らせを曾祖母の金井八重に伝えると喜んでくれ、ほっとしたよと

言い、放心状態で、具合が悪くなり、救急車を呼んで病院に運ぶと

急に血圧が経過して意識が薄れたようで、いろんな処置をしてくれ赤味が

差してきた。何か、大きなショックがあった様ですと言い、このまま、

完全に回復するまで入院して治療しましょうと言うと金井八重が急に

小さな声でもう充分生きたから延命治療はしないでくれと、先生の目の

前で言うので驚いてわかりましたと言い、金井猛にどうしたら良い

ですかねと先生が聞いてきたので、言ったとおりにしてやって下さい

と言われるとわかりましたと言い、血圧を上げる薬を投与しても、

上がらなくなった1980年1月31日に家族7人に見送られように

して、旅立ってしまった。その死に顔は、ふくよかな笑顔をたたえて、

大きな仕事でも成し遂げたかのような高貴な感じがする、


 素晴らしい死に顔だった。また、残してもらった大きな遺産を

一族の末裔達が、ありがたく頂戴しますと皆で5日後の葬式をあげて

見送った。しかし、この金の話を家族に話すと、ろくな事はないと

思い金井猛と一郎が秘密にしておき、必要な時に使う事にして、

2人の銀行に半分3250万円ずつ分けて入金した。


 1980年2月12日の夜、おもむろに金井一郎が長男の義朗に、

これは男と男の約束だが、絶対に守れるかというと、それには自身

があると言ったので、実は、訳あって、5千万円以上の金があるが、

どうやって運用したら良いか教えて欲しいと言われ、1週間の間に

調べると言った。一時払い養老保険を金井家の6人分を作り5年で

超した時に解約して、また新規に契約する方法が良いと言い、

その他、金利の近いときに郵便局定額預金とワリトーなど高利回り

割引債の併用が良いだろうと言うことになり、翌週の2月20日から

開始した。金井一郎の子供達は大学を出て就職して結婚する年にな

り1980年に長男の金井義朗は、同じ会社に勤める2歳下の

河合和美さんと1980年6月3日に橫浜の結婚式場で結婚した。


 河合和美さんは橫浜で商売をしている家の娘で車の運転が好きだ

という活発なお嬢さんだ。結婚後、2年後の1982年が6月11日

に男の子、金井太郎を出産し、その2年後の1984月に4月22日

に可愛い女の子を産んで、金井絵美と名付けた。会社の家族寮が

狭くなったので、新しく開発された新横浜駅前のマンションに引っ越

していった。次男の次郎も、1979年に、同じ会社の里村好恵と

結婚して、1982年7月17日に長女、金井秀子、1985年9月

19日に長男、金井秀二を設けて、1987年に会社から近い横須賀

の海が見える高層マンションに引っ越していった。長女の金井悦子は

、1983年に同僚で同じ年の出雲俊彦と結婚して、実家から5km

離れた長津田の家族寮に入って、1986年10月12日に長男、

出雲宏一と1989年12月12日に次女、出雲民子を出産して、

1991年に町田のマンションに引っ越していった。出雲俊彦の家

は長津田から町田にかけての大地主で昔の豪農の子孫だった。

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