伊豆で若隠居

第27話：輝一と薫子の結婚へフルスピード１

　だから輝一さんと結婚できたら良いなと小さな声で言ったかと思うと目に涙を

浮かべて私っていきがって生きてきたけど実は淋しがり屋で臆病なんだと言い、

誰かに横についていて欲しいんだと話し、だから輝一さんと結婚したいと言った。

　これに対して輝一が、実は私もＫＤＤＩに就職して最初の３年間は研究職に

いたのだけれど優秀な新人が入ってきて今、スマホの販売の営業部に配属されて

、東京のストレスと仕事のストレスで参っていた所に三島営業所へ転勤の話が

あり実家の両親も訳あって伊豆長岡に住んで人生を楽しんで生きてるのを見て、

こっちに住みたいなーと思い出した所だと打ち明けて３０歳になって良い娘さん

がいれば、すぐにでも結婚したいんだと話した。

　すると薫子さんが、近いうちに橫浜の実家に来て結婚したいと話してくれると

言うので良いよと答えると思わずで抱きついて泣き出した。輝一が目立つから、

あまり泣くなよと笑いながら言うとハンカチで涙を拭き食事を終えて店を出た。

　店を出て東富士五湖道路を御殿場方面に国道４０１号線を国道１３８号線に

入りまっすぐ行き箱根スカイライン入り口を右折して箱根峠方面に向かい、

峠道をラリーのように飛ばさない様にお願いして途中の芦ノ湖展望公園で止まり

上から芦ノ湖を眺めた。湖尻峠を右折して芦ノ湖スカイライン方面に向かい直進

し箱根峠を右折して三島に帰って近くの喫茶店に入り輝一がに早いうちに佐藤薫子

の実家に行くから段取りを取っておく様に言うと喜んで決まり次第、電話すると

薫子が言った。結婚する気があるんだから善は急げという事で、できるだけ早く

結婚式をしようと言うとそうだよねと笑ってくれた。

　その喫茶店で別れて輝一は薫子に礼を言って電車で伊豆長岡の実家に帰った。

　２００７年５月７日に輝一に電話がかかって５月１３日に橫浜の佐藤家に行き

たいが都合はどうか聞いてきたので輝一が行きますと大丈夫と答えた。５月１３日

に朝９時に三島で待ち合わせて新幹線で橫浜に行き１０時半について石川町の駅

から徒歩１５分坂を上がった横浜山手教会近くで道に面した大きな３階建ての家

に着くと大きなリビングに通されて薫子さんの父、佐藤直太朗さん、母、佐藤瑞穂

さん、祖父の佐藤隆一郎さん、祖母の佐藤織絵さんが同席して挨拶してから、

自己紹介をした。

　名前は立山輝一３０歳、横浜市金沢区で生まれ、実家は漁師をしていて大学は

薫子さんと同じ橫浜国立大学理工学部情報工学科卒でＫＤＤＩに入社後３年間、

研究開発部勤務、その後、営業部に配属で今年４月から静岡県三島の三島営業所

に転勤になったと言いスポーツはサッカーをやり趣味はパソコンと言った。

　ご両親はと聞かれ父は横浜市大経済学部商学科卒で投資家、母は山手の貿易会社

に勤め２０００年に父が投資で成功して三島に転居して生活し現在、伊豆長岡に

今年、新居を建てて住んでいますと答えた。すると投資家とはと聞かれ、父は

横浜市大時代から大学の株投資研究会のリーダーをやって１９７６年から投資

を始めて２０００年まで株投資をして２億７千万円を稼いで、資産が３億円近く

なったので２０００年に母も退職して自然豊かな所で生活しようと伊豆へ引っ越し

、魚釣りをしたり、三島の柿田川の湧水を飲料水にして、質素に生活して行こう

と夫婦で考えて移り住んだのです。その後、ひょんな事から地元の１人暮らしの

おばあさんと仲良くなり、釣りに行ったり、魚を料理して食べたりして、

両親と仲良く交際をしていた。