第26話:ゴールデンウイークにドライブ1

 2008年5月2日に佐藤薫子さんから立山輝一に電話がかかり先日のデータ

処理のお礼に5月3日に箱根、富士五湖へドライブに行かないかとお誘いがあり

、輝一は喜んで行きますと答え5月3日に三島駅前で朝9時に行く事で了解した。

 彼女の車は赤いシビックだと言った。この話を聞いていた泉さんが佐藤薫子さん

も輝一のことを好きみたいねとニヤッと笑った。そして輝一の顔を見て、うまく

やって早く結婚しなさいよと肩をたたいた。8時過ぎに出かけてきますと言うと

、気をつけてねと言われて輝一は嬉しそうに出かけていった。


 三島駅に着くと赤いシビック・タイプRは目立つのですぐわかり乗り込んで、

おはよーと挨拶すると薫子がドライバーズ・グローブと格好いいサングラスを

かけて車を発進させながら、この車知ってるというと聞くので、よく知らない

けど早そうだねと輝一が言うと実は昨日2007年5月2日届いたばかりの

新品300万円で馬力は225馬力のすごいやつなんだと教えてくれた。

 輝一が高いんだろと言うと薫子が3百万円以上と言い、私はカーマニアで

給料のほとんどを、この車にかけてるのと笑った。三島から国道246を走り

、東富士五湖道路を走って10時に山中湖に着き車を止めて山中湖と富士山を

楽しんで、ゆっくりした。薫子が仕事でいらいらしたりストレスがたまると、

景色の良い所をすっ飛ばして走ると気持ちが落ち着きスカットしてストレス

解消になるのよと笑って話した。輝一が、道理で運転うまいわけだ納得した。

 少しして山中湖を一周して、また東富士五湖道路を河口湖方面に走り、

富士急ハイランドの手前で左に曲がり、本栖湖へ行き、一休みして今度は

西湖へ向かい、眺めながら少し走ると河口湖が見えて来て河口湖畔野道を

右折して河口湖を眺めていると昼近くなり、お腹が空いたので富士ビュー

ホテルが見えたので12時ちょっと前に入りホテルのレストランの富士山

が前に見えるベランダ席に座ってランチセットを頼んで、ゆっくりと昼食

を楽しんだ。


 食事しながら薫子が何で沼津に一人で就職したかというと昔からドライブ

好きで箱根、富士山が見える所で就職したいと思い、そんなに仕事のきつく

ない就職口はないかと探して、たまたま沼津商工会議所でパソコンを使える

女性を探していたので迷わず就職したって訳だと笑いながら話した。すると

輝一がもっとコンピューターを使った専門の職場は多くあるのにどうしてと

聞くと学問として電子工学は好きでも暗い研究室の中にこもって仕事づけは、

性に合わない事がわかり食べるだけの給料をもらって休みを大切に人生を充実

したものにした方が良いと思ったからよと屈託なく笑った。


 その姿を見て薫子さんって可愛い顔に似合わず豪快な男っぽい正確なんだ

ねというと、その通りと、また笑った。でも笑ってる顔は可愛くて素敵だよ

というと、更に良い笑顔を見せてくれた。薫子も輝一さんがスマホの勉強会

の時そつなく的確に質問に答えている姿を見て真面目で几帳面で私の足らない

点を補ってくれそうで好感を持ったと話してくれた。続けて、でもね、私も

28歳で実家の両親も早く良い人見つけないと行き遅れになって良い男が

いなくなるぞと脅かされたと言い最初は関係ないと思っていたんだけれど、

最近学生時代、仲良かった女の子達が次々に結婚していくのを見て30前

に絶対に結婚しなくちゃと思い始めたと打ち明けてくれた。

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