第20話:屋敷をリフォームしてコミニティセンターへ

 そこで数日後、沼津の商工会の山根会長に状況を聞くと伊豆長岡にコミニティ

センターがないのでニーズはあるんじゃないかと言い融資を募集するなら手伝う

と言ってくれた。1口10万円以上で、配当3%出どうだろうかと言った。


 立山哲男が改修費用の見積もりを取ってから、また相談させていただきます

と話した。山根会長が知り合いの工務店に改修費用出させようかと言ってくれ、

お願いした。2日後、吉山工務店の吉山恒彦社長がきてコミニティーセンター

にするなら1階と2階に4つずつ畳をフローリングにして補強が必要なら、

その工事、見積もりを取って良いですかと言うのでお願いした。それにしても

広いねと言い庭が広いので車20台は楽に駐車出来ると言い、立派な梁で補強は

必要なさそうだと言い塗り替えとトイレを作り替えてフローリングの費用

、全部で5百万円でいけると言われた。その話を山根会長に電話で連絡する

と5百万円なら集まるんじゃ無いかなと言うので、それでは、お願いしますと

言うと必要な備品、全自動麻雀代2台、将棋、囲碁2つずつ備品一式で

百万円で配当年3%の条件でポスターを用意してあげると言ってくれた。


 2日後から静岡県内のコミニティセンターに公募のポスターを貼るとインター

ネット応募の知らせが続々と入り出し約2ケ月で600万円が集まり9月16日

に吉山工務店の吉山恒彦社長に発注した。工期は2ヶ月で11月中旬に完成予定

と言われた。そうして2006年11月15日に工事が完了して伊豆長岡

コミニティセンターとして11月16日から麻雀教室、囲碁、将棋教室、喫茶、

お茶のみコーナー、インターネットコーナー、日本舞踊、ヨガ教室、太極拳、

座禅、お茶、お花、料理、トランプ、奇術教室、絵画、音楽鑑賞、パソコン教室

、有料の会議室6室などの施設でコミニティーセンターが発足して動き出した。


 11月16日の開所式の時に沼津の商工会の山根会長が来られた。その後、

静岡県伊豆の地域に行政に頼らずに住民の手で自由に運営管理できることは

地元の子供も老人を始め地域住民にとって誠に喜ばしい事であります。

 また、この施設、完成のために出資していただいた方々にお礼を申し上げます

と挨拶してくれた。最後に、管理者として立山哲男が、今後、更に、よりより

コミニティセンターになるように皆様の御意見、ご要望を伺って行きたいと

存じますので、今後とも末永くご利用いただけるように宜しくお願い申し

上げますと丁寧な挨拶をした。


 その後、2006年12月に、なると忘年会、クリスマスパーティーの

申し込みも増えて利用率が上がってきた。麻雀も大会が頻繁に行われ優勝から

3位までの賞品を自分たちで持ち寄って多くの人でにぎわった。そのため、

更にもう2台、全自動麻雀卓を導入した。利用率が上がり利用料金が入ってくる

と、そのお金で希望する人には出資金を返却したり年3%の配当金に回したり

できるので立山哲男は毎週、コミニティセンターの利用状況を管理していた。

 そうして忙しい日々を過ごして2007年を迎えた。

 初詣に行き、立山夫妻は亡き斉藤正子さんに感謝しつつ、今後、地元の発展

のために寄与することを誓うのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る