第17話:斉藤正子さんの葬儀
この話を同じ伊豆長岡に住む釣り仲間の池田政夫さんに言うと、うちの菩提寺
の住職に頼んで、ささやかな葬儀をしないかと言い出し釣り仲間に連絡すると
10人が参加してくれると電話が入り池田政夫さんに、お願いした。すると翌日
、池田さんから、斉藤正子さんの実家も同じ菩提寺だとわかり斉藤家の墓の場所
もわかったと連絡が入った。その後、静岡県立病院に、斉藤正子さんに預かった
キャッシュカードで入院費用の精算に行くと病室のロッカーの引出に大きな封筒
が入っていた。亡くなった時に立山さんに渡してくれと看護婦さんが言われていた
様で、その封筒を渡してくれた。封筒を空けてみると白い封筒に遺言書と書いた
封筒が入っており、そこには斉藤の全財産と土地建物に関して立山哲男さんに
全て譲り渡すと書いてありハンコがついてあった。
そして便せんが沿えてあり知り合って短いにもかかわらず、こんなに面倒な事
をお願いして申し訳ありません。最初にあなた方、立山夫婦に会った時に素敵な
人達だなと感じ趣味も同じで釣りに連れて行ってもらう時も嫌な顔一つせずに、
釣りや食事会、送り迎えなど、本当に、お世話になりました。連れ合いを亡く
してから一人静かに暮らしていたので本当に楽しい2年間でした。
残った財産や建物も、あなた方なら、きっと恵まれない人や地元の人のために
役立ててくれると思いますので、ご自由に使って下さい。そして短い間でしたが、
本当にありがとうございましたと書いてあり立山泉が読み終わると号泣した。
立山夫婦は、その書類をもらってどうしようかと思い最初に池田政夫さんに
電話で相談すると立山さん夫婦でこっちに引っ越して、また釣りに行こうよと
言い池田さんが斉藤家について調べたら地元の資産家でシイタケ山を3つも
持っていて屋敷の総面積千坪で大きな山を5つ持ち子供達も優秀で海外に行き
、活躍している様子と知らされた。
遺言書をもらったのなら葬式後、手続きの手伝いしてやるからと言われ、
お礼を言った。葬式の段取りは2006年3月26日、長岡葬儀場で午前11時
から出席者数12名で、お墓の場所がわかったので、そこに埋葬してくれる
手配はしたと言ってくれた。費用は聞くと、いくらでもないから俺が払うよと
言うので、それは困るからと言い請求書渡してくれと言った。実は池田政夫さん
が最近、知り合いの葬式があったので役所に死亡書類を出すのは少し待って、
預金を引き出してから死亡の手続きを取った方が良いとか詳しい事を教える
と言ってくれた。
翌日、伊豆長岡駅で待ち合わせて事務手続きを一緒に手伝ってくれる事になり、
朝10時に駅前であって車で斉藤正子さんの世話になっている今村弁護士事務所
行き用件のを話すと名義変更の許可の書類を見せてと言われ遺言書を見せると
ハンコを確認してわかりました不動産の名義変更は10万円で全部やれますが
どうしまかと言われたのでお願いした。その他、預金についてはと聞くと、
遺言書のコピーを持って行けば、銀行で全部下ろせるはずですと言い、
郵便貯金はないみたいですので、それで大丈夫なはずですと言った。
弁護士さんが、もし倉庫か金庫、タンスの中に、金銀、宝石、絵画、書、
陶器、漆器、株式があった場合、株式は名義変更が必要ですが、それ以外は
処分して問題ないと言った。書類を見て銀行は、三菱銀行と静岡信金だけ
みたいですねと言い、それを移動すれば良いですよと言い、もし税務署で
何か言われたら遺言書のコピーを見せれば大丈夫だと教えてくれた。
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