伊豆で若隠居

第4話：長男輝一の子育て

　その後１９８０年を迎え春になると休みの日にはバスに乗って野島の海へ

出かけて散歩したりする日が増えてきた。１０月の休日には京浜急行に乗って

油壺の水族館、三浦港のマグロを食べに行ったりと、出かける日も多くなった。

　そうし、１９８１年を迎え、１月に息子の立山哲男が咳をして風邪にかかった

ようで近くの小児科を受診すると、お母さんの免疫に守られる時期を過ぎてきた

証拠ですと言われシロップの薬をもらい１週間程度で回復した。

　４月なり立山輝一も歩く仕草を始めてすぐ、家の中で少しずつ歩き始めた。

　２歳の誕生日の１９８１年６月６日には近くの公園を散歩できるようになり、

立山哲男は奥さんと共の大喜びした。この年の１０月の休みの日には、京浜急行で

久里浜へ行き、東京湾フェリーに乗って、千葉県の内房の金谷港に行き、バスで

マザー牧場を散歩して帰ってきた。帰りのフェリーでは、乳母車で可愛い笑顔を

見せて寝ていた。１２月２４日の晩に立山の両親と外のレストランで立山輝一

とって、初めてのクリスマスパーティーを開いた。両親も輝一が歩き出す姿を

目を細めて喜んでくれた。そうして１９８２年を迎えた。

　今年の６月で３歳になると幼稚園の入園を考えて立山哲男が近くの幼稚園

を探してみると一番近い幼稚園は桜幼稚園で徒歩５分、保育園はいずみ保育園

でバスで送迎して来てくれる。立山哲男は奥さんと相談して、送迎してくれる

いずみ保育園にお願いする事にして４月に申請書類を提出して５月２０日から

お試し保育に参加し最初は泣いていたが１週間もするとなれて友達もできた様で、

そのまま、お世話になることになった。１９８１年６月８日３歳の誕生日に

立山哲男の両親が来てくれ祝ってくれた。保育園に入って、一番好きなのが

保育園の近所の公園で遊ぶことで、立山哲男に似て走り回るのが好きだと

聞かされ喜んだ。１２月なり風邪が流行りだし、息子の輝一も鼻水を垂らして

いたが、その風邪を親がもらって熱が出て大変な思いをしてしまった。

そうして１９８２年を迎えた。

　株の方では１９８０年はソニーに注目して１月に下げ初め２月１２日に

７００円で８千株５６００万円で購入し残金が２２７万円となり１０月から

上げ始めたが、まだ上げる気がして年を越す覚悟をして１９８１年を迎え、

更に上昇して１９８１年６月１６日に２４００円で８千株を１９２０万円で

売却し１０４７万円と大きな利益を上げ残金が１８３４万円となった。

　１９８１年の売買はこれだけであり立山も株の売買の要領を覚えて土日や平日

で売買終了する午後３時以降は自宅の近くで釣りをしたりして、気楽な生活を

しながら株売買の仕事をこなしていてた。１９８２年には保育園で春の運動会で

立山輝一が、かけっこに出てダントツ優勝をして、これを見ていた立山哲男の

両親が大喜びして輝一を抱きしめるとドヤ顔の輝一が可愛かった。今年は電車で

箱根へ行って、芦ノ湖の遊覧船に乗って、温泉ホテルに泊まって、喜んでいる

輝一の顔を見ていた奥さんが涙を浮かべるのを見て、立山哲男も、もらい泣きを

してしまった。そうして１９８３年を迎え７月に大山登山に立山哲男と奥さんと

息子の３人で出かけて自力で上り始めると身軽な輝一が一番早く追いかける哲男

、遅れる奥さんとでついていくのが大変で、途中の店で名物の大山豆腐を食べて

英気を養い、また上り始めたが、奥さんが来年からは、絶対にケーブルカーで

行きましょうと、へばっていた。この年は、１２月の休みの日に立山哲男と

奥さんの両親が熱海の温泉に泊まって忘年会をし可愛い立山輝一の成長を

喜んでくれた。

株の方では、１９８２年はトヨタ株が下げ始めていたので注目して１９８２年

２月５日に５６０円で４万株、２６００万円で購入し残金が６４８万円となり

１９８２年はあまり上昇しなかったので１９８３年まで持ち越して上昇を待った、

すると１９８３年、年末に上昇して来て１９８３年１２月２８日の大納会のに日

、１１００円で２万株、２２５６万円で売って、税引き後利益８７４万円となり

残高が３０８８万円となった。その後も正月休みなど長い休みには木村泉は

立山哲男の仕事をねぎらうかのように一緒にスキーをしに言ったり、

温泉旅行したりして、仲良くしていた。