第37話:幸子の夏休み短期米国留学

 1996年5月8日、幸子が父に、ブリジッド佐藤とアメリカのロサンゼルス

の大学の夏期セミナーに参加したいと言った。費用は、往復の飛行機代の20万円

とセミナー費用5万円500ドルだけで済むと言い、宿泊は、ブリジッド佐藤の

叔母の家に2週間、滞在させてもらえる事になったと説明した。父が、幸子に

、日程を聞くと、7月20日~8月20日の4週間と、予定表を書いて渡した。


 その週の日曜日、ブリジッド佐藤と幸子と、父の犬山重臣が、近くの喫茶店

で会って、短期留学で、おばさんのいえで、面倒みてくれる事へのお礼を言うと

、彼女が幸子は英語で普通に生活できるから全く問題ないわと、笑いながら

言った。良男も夏休みを迎え、中学でのサッカー練習、試合で真っ黒に日焼け

し、子供から、頼もしい若者になり、両親が頼もしく思うようになった。

 その後、7月20日を迎え、留学に出かける日、犬山重臣はレンタカーを

借りて、幸子とブリジッド佐藤をのせ、成田空港へ送った。


 帰りも、迎えに来るからねと幸子に言うと、ブリジッド佐藤が、優しい

お父さんねと喜んでくれた。その後、8月20日に成田に、奥さんと幸子と

ブリジッド佐藤を迎えに行った。すると、幸子が、アメリカでブリジッド佐藤の

叔母さんの家族にニューヨークと東海岸の大都市を旅行させてもらったり、

西海岸、サンフランシスコ、アナハイムのディズニーランド、サンディエゴ

にも車で連れて行ってもらった様で、お礼を言うと、ブリジッド佐藤が、

みんなも楽しんで、面白かったと明るい声で話してくれた。すると、幸子が

、ニューヨークのウオール街をみて、金融の聖地をみて感動して、

これから経済・金融の世界で戦っていきたいという気持ちがより

強くなったと語っていた。


 1時間半で、ブリジッド佐藤さんを送り届け、自宅に戻ってきた。幸子が

、また、来年もアルバイトして、行けたら、夏期短期留学をしたいと

話していた。帰ってから、数日後、家庭教師のアルバイト探すために、

近くの公民館に、ポスターを貼ったようで、翌週6件の電話が入り、夕方と

土日に、家庭教師のアルバイトをする事を決めた様で、自転車で出かける

ようになった。その後も数件のアルバイトを掛け持ち、大学から帰ってくると

、平日、夕方、土日の昼間に、自転車でアルバイト先の家へ出かけていった。


 入ったお金は、大事に貯金していた。そうして、秋が過ぎ12月24日の

クリスマスパーティを開き、幸子がニューヨークのウオール街で感動した話

や米国の素晴らしい想い出を細かく説明してくれた。数日後、1997年を

迎え、犬山家の全員で初詣でに行き、犬山重臣は家内安全、健康祈願、

奥さんは、子供達の健康と成長と両親の健康祈願した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る