第4話 ノートと私とそれぞれの使い方

ノート売場に行くと、とりあえずノートを探す作業が始まる。ノートと一言でいっても種類がたくさんあるからだ。


姉妹にノートを買ってきてといわれると、大体は学習帳。長女の場合は大学ノート。ただし、中学校に入学して以来、長女に新しいノートを買ってきてと言われたことはない。


旦那が買う場合は、基本ノートというよりメモ帳である。たまに会社のユニフォームを洗濯するときにそのままポケットに入っているので見ることもあるが、何を書いているのかわからない(きっと旦那にはわかっている)。

ポケットにも入るしすぐ取り出せるからメモ帳なのだろうな、と思う。


私の場合はどうだろう。

実は、我が家で一番ノートを持っているのは私だ。そして、一番使い道が謎なのも私だ。


私の仕事を一言で説明するのは難しい。複数の仕事をしているからだ。

外に出かける仕事もあれば、家で黙々とパソコンに向かう仕事もある。それぞれ違う仕事になるので、そのときに応じた使いやすいノートに書く。

だからか、同時進行で使うノートの種類が多く、周りから見たら『どうしてそんなにノートを使っているの?』となるのだ。


このように家族全員違うタイプのノートを使っているので、購入するときにはノート売場をウロウロとさまよう。


子供の学習帳はすぐに見つけることはできるが、今はどのサイズを使っているのか確認しながらでなければならない。

旦那のメモ帳は、こんなタイプでこういうやつと細かく指示が出る。

私の場合は、メーカーから探して開いて使い心地を確かめたり罫線が好みのものかを確認する。

正直、なんて面倒くさいと思わないこともない。けれど探している時間は幸せを感じ、新しいノートを使うときにはワクワクする。だからノートを探す楽しみは止められない。


ところで、これだけ楽しみにしているのに、長女のノートを選ぶ楽しみは1年以上お預けだ。

彼女は、学校でどのようにノートを活用しているのか、今もって謎のままなのだ……


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