第3話 透明消しゴムと私とそれ以外の消しゴム
前回に続いて消しゴムの話。
去年、透明な消しゴムが発売されると聞いて、とてつもなく興味を持った私。子供の頃、透明な消しゴムを手にしたことがあっても使ったことはなく、消すための消しゴムというよりコレクションのための消しゴムだった。
大人になった今、その透明消しゴムを使ってみたいと探しに探し、ようやく入手することができた昨年。使うためにペンケースにも入れて持ち歩いている。
ところで、去年1年間は私のなかで消しゴムに対する熱の入れ方がいつも以上だった。
透明な消しゴムはもちろん、消しカスがくっついて捨てることができるもの、文字を消すことで自分だけの富士山ができるものなど、多くの消しゴムが発売されたからだ。
気付けば、大体話題にあがった消しゴムは購入済みになっていた。私の消しゴムコレクションは満杯。これは、すぐにでも使い始めなければならない。
複数の消しゴムをペンケースに入れてみる。そのときどきで使い分けてみる。
消しカスを出したくないところは消しカスがくっつくタイプ、がっつり消したいときは富士山の消しゴム、修正テープも使うときには以前からの一体型……
あれ?透明な消しゴムの出番は?
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