第2話 よーい、スタート!

「今から、ゲームを始めます。」



【鈴羽side】


カエデ「鈴羽!鈴羽!」


私は、楓の声で目を覚ました。


スズハ「うぅ、ここどこ?」


カナト「俺達も分からない。」


起きたら、見知らぬ白い部屋にいた。

イツメンの全員と、知らない人達が10人ぐらいいた。


ハルト「ドアは?

ないのか?」


見渡しても、ドアっぽいのは、なかった。


ナノ「ないねぇー」


レイモン「空洞はあるかもしれない。」


玲門が言ったから、私たちは壁に耳を当てたりして、空洞を探した。

でも、見つからなかった。


ユウシン「ねぇな。」


カエデ「どうしよ...。」


スズハ「ねぇ、私たち以外の人たちって、誰なのかな?」


ハルト「めっちゃ、怖がってるから、今は聞けないな。」


スズハ「そうだね」


私は、今どうしてこうなってるのか、もう1回思い出してみた。



ユウカ「今から、ゲームを始めます。」


そう言った、ユウカちゃんは黒いゴツゴツしたマスクをはめて、私たちに煙を浴びらせた。一瞬何が起こったかわからなかったけど、すぐに眠くなって、私は寝てしまった。



思い出した!

じゃあ、ユウカちゃんは?

そう思っていたその時、


ユウカ「皆さん、お集まりありがとうございます」


カエデ「ユウカちゃん!」


ユウカ「今から、あなた達はゲームをしてもらいます。」


スズハ「そんな急に...。」


ユウカ「急じゃないわよ。

あなた達、3日ぐらい寝てたんだから。」


3日も?!

嘘でしょ...。

そんなに寝てたんだ。


カエデ「じゃあ、学校は?」


スズハ「そうじゃん、行ってない」


ユウカ「あなた達の存在を記憶から消してるから大丈夫よ。みんな、あなた達のことを知らないようになってるの。

もちろん、家族もだよ。」


ハルト「えっ...。」


嘘...。

みんなの記憶から、私たちは今いないの?!


カナト「どうしてだよ!」


ユウカ「そうしないと、あの世界が、凄いことになってしまうからだよ。」


ユウシン「どうして、俺たちを呼んだんだ?」


ユウカ「ここにいる皆が、退屈と思っていたから

生死をかける、ドキドキハラハラなゲームをしてもらおうと思ったからよ。」


カエデ「私、そんなこと思ってない!」


ユウカ「えぇ、あなたは思ってなかったわ。

でも、あなた達イツメンが全員いるということは、その中の1人が思っていたのよ。」


その時、ユウカちゃんは私を横目で見た。

私は、胸の音が止まらなかった。

生死をかける?

私が思っていただけで、イツメンのみんなを危険にしてしまったの?

一気に罪悪感がでてきた。

みんな、ユウカちゃんがわたしを横目で見たのは気づかなかったけど、私はどうしたらいいのか、分からなかった。

みんなに打ち明けるべき?

でも、生死をかけてしまうんだったら、今の仲良しを崩してはいけない。

どうしたらいいの?

そう思っている間にも時間は、過ぎていく。


ユウカ「ルールを説明するわ。

私が分けた5つのグループで問題を解く。

一番解くのが遅かったグループと、二番目に遅かったグループから、生贄として1人ずつ選ぶ。そして、死んでもらうわ。」


ユウカちゃんの説明を聞いている時、みんなの顔がどんどん青ざめていった。


ユウカ「ルールは以上よ。

今からグループを言うけど、ここまでで質問ある?」


レイモン「死ぬって、どうやって...。

この部屋に死体を置いておくのか?」


ユウカ「いいえ、死体は処理する。

でも、場合によって、血は残ると思うわ。

死に方は色々ある。」


死ぬ...。

これが私たちの退屈を無くすためにすることなの?


ユウカ「グループを言うわ。

Aグループが、鈴羽、優真、・・・・・・、・・・・・・

・・・・・・。(・・・・・・は、名前です!他の人が面倒くさくて...。すいません!)

Bグループは、楓、奏音、・・・・・・、・・・・・・、

・・・・・・よ。

Cグループは、玲門、春人、・・・・・・、・・・・・・

・・・・・・ね。

Dグループは、菜野、・・・・・・、・・・・・・、・・・・

・・・、・・・・・・よ。

Eグループは、・・・・・・、・・・・・・、・・・・・・、・・・

・・・・、・・・・・・で、後、2人余るけど、その2人はAグループと、Bグループに入ってもらうわよ。」


ハルト「不利じゃんか」


ユウカ「えぇ、だから、あなた達にはヒントを一つだけ教えてあげるわ。

これでふりじゃないでしょ?

時間が限られてるから頑張ってね。」


ユウカ「さぁ、よーい、スタート!」

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