哲学ってどうやるの?
では、これから内容の説明に入っていきます。
1.自分が疑問に思ったこと、考えたいことを「問い」にして、メモ用紙に書き付ける。
例えば、「自由とは何か?」という問いにして、進めてみましょう。
2.その「問い」に対する、自分なりの「解答」をメモ用紙に書き付ける。 ( v^-゜)♪
ここでは、先程の「自由とは何か?」という「問い」に対して、「自由とはどのような制約も受けないことだ」と「解答」してみました。
3.その「解答」の理由、具体例を挙げて、書いてみよう。(#^.^#)
なぜ、「自由とはどのような制約も受けないことだ」と思ったのかというと、自分の意思や行動を制限されると思うからだ。例えば私は小学生の頃、インコを飼っていた。とても頑丈な檻に入れて育てていた。けれども内陸地震が起こった時、従姉妹は気が動転したのか、そのインコを茶の間の窓から逃がしてしまった。あとから聞いた話によると、「高いところからモノが落っこちてきそうだったから、危ないと思った」という。僕はそれを聞いて、ひどく落胆した。けれども今となっては、それがインコ自身にとって幸福な出来事だったのかな、と思っている。というのも、一生を狭い籠の中で飼われて暮らし、大自然に触れることも見ることも、羽を伸ばして飛ぶこともできないというのは、僕らにひどく行動を制限されていると思われたからだ。狭い檻のストレスも蓄積されていったのか、たまに高い声で叫んだり、暴れたりすることもあった。したがって、薄汚い檻から解放され、自分の意思や行動がどのような制約も受けることがないということは自由なのではないか、と思う。
4.ここまで書いたら、様々な「問い」を何個も書き付けてみよう。( ・◇・)?
定式化された問いを用いるのもよい。例えば、「定義(~とは何か)」、「前提条件(~が前提ではないか)」、「理由(なぜ~か)」、「具体化(例えるなら~か)」、「仮定(もし~だったら、どうなるか)」、「方法(どのように~するか)」、「時間(いつ~か)」、「空間(どこで~か)」、「主体(誰が~か)」、「特殊化(これについては~か」、「一般化(~はこれだけか)」、「当為(~すべきか)」、「信憑性(本当に~か)」、「様態(~はどのようであるか)」などの問いが存在する。
「制約の定義とは何か」、「具体的に何が制約となるか」、「自由の定義は果たしてこれだけか」、「自由であるならば、すなわち幸福か」
「我々は制約を受けるべきではないか」など、問いは無限に立てられる。
5.さらに、新しくできた問いに対する「解答」を書き付ける。その理由と具体例を書いてみる。(゜ロ゜;ノ)ノ
「我々は制約を受けるべきではないか」という問いに対して、応答してみる。
「我々は制約を受けるべきではないとは思わない」と応答する。
何故ならば、制約を受けないということが、幸福となることと同一ではないと考えられるからだ。例えば、飼っていたインコが人間の制約を離れて、大自然に帰っていったという話をしたが、制約を受けないことがすなわち幸福かといわれるとそうともいえない。インコは自由に空を飛び、好きなものを食べ、好きなことを出来るようになるが、同時に天敵に殺される可能性や、餓死する危険性もあるだろう。何も行動しなくても、得られていた餌が今度は与えられなくなる。そして、人間の制約を離れたことで、自らの行動が死と繋がる危険性が伴うようになった。インコからしてみれば、好きなことをできるがその代わり、自らの行動に責任を持たなくてはならなくなったといえるだろう。これは、サルトルの実存主義とも一致する部分がある。
あとはただひたすら、4と5の繰り返しである。
さて、次に他の哲学者の考えと、自らの哲学の共通性について話したいと思う。
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