第1話 ー 事件の前 (部屋の影)
殺人事件の28時間の前、太陽が昇るか昇らないかのうちに。
黒布斎藤 (16歳)、彼はまだベッドの上に寝ている間に、黒い装束をした人影から現れて、斎藤へ静かに近寄る。
どう見ても、その影の様子は「忍者」のようだった。その忍者は闇の世界で、長年に任務をしていたけれど、今回は最後の任務をしなければならない。
闇の世界で、自分の重要な2人をなくしてしまった。それでも、今にやれるいかなる方法を使ってでも、この任務は成功せねばならない。
手で持っている忍者刀を挙げて、斎藤の首を切りに行く。
…
…
14歳の黒布龍星(斎藤の弟)、はいつも通り朝ご飯を作ってから、斎藤の部屋へいく。この家族に料理できる人は龍星だけで、他の人に任せたら、毎日、家族は不健康な物を食べなくてはならなくなるだろう。
龍星は一度も文句を言わず、家族のご飯を作っている。そして、朝のもう一つの大切な仕事は斎藤を起こしに行くことだ。
龍星が斎藤の部屋に着き、何回もドアをノックしても、斎藤が起きる様子はしない。斎藤がまだ寝ていると思った龍星は、ドアを開け、直接、斎藤を起こそうとする。
「兄貴、おはよう、ご飯で...
きました...」
龍星の前に、黒い装束を着た者が現れ、忍者刀で斎藤を切りに行く。斎藤は枕で忍者刀をブロックして、身を護る。いつからかわからないが、その状態が長い時間で続いてたようだった。
普通考えられないが、実は黒布の家庭での毎日のできごとなである。
目の前の2人を無視する龍星は、2人に呼びかける。
「おはようございます。おじさん、兄貴。朝ご飯ができましたよ。」
その忍者は、黒布隠者、まだ忍者刀を下げずに返事する。
「邪魔するな、龍星、今日だけ特別に馬鹿な子のための修行のじゃ。」
「このクソじじい、毎日じゃないか!寝不足のはじじのせいだぞ。」
「なに?
わしが若かった頃には、こんな練習は普通じゃった。なぜ手で刀を取らない?お前はまだ弱いのう。」
「誰が手でやるんただ?俺は死にたくねえ。」
「甘いのじゃ。
漫画とアニメで見るじゃろ。」
「それは現実じゃねえ!」
それを見て、龍星は気が抜けた。その状態を止める方法は一つ。毎日同じ、その方法を使わなければ、この闘いはさらに長い時間続くかもしれない。実際には、その状況は続いたのを30分過ぎである。
「おじさん、兄貴、
お弁当は要らないんですよね。」
龍星の顔はにこにこしているも、本当の笑顔ではない。だが、隠者と斎藤は早速に止まった。以前は一回に闘いを続けると、3日間ご飯を食べずに闘った。インスタントラーメンを食べてもいいのだが、龍星のご飯は有名な板前(シェフ)も賞賛するほどである。
そして、隠者おじさんと斎藤はご飯については一致して龍星に任せた。そうすると、龍星はご飯で喧嘩を止めて、二人を落ち着つかせる。隠者と斎藤は龍星のご飯のために、修行を一時やめる。龍星のご飯を食べなければ、死んでほうかもしれない。
「ゴホン。今朝練習はここまでじゃ。朝なのに寝つずけるとは修行が足りないのじゃ!」
と言い終わると、隠者おじさんはすぐに斎藤の部屋から姿を消していった。
「龍星、ごめん。助かった。」
「いえいえ。雪月も待っていますよ。」
「わかった。今準備する。」
龍星が部屋を出て行くと、斎藤は学生服に着替える。実は、隠者おじさんが斎藤の部屋に入る前に、斎藤はもう起きていた。そして、斎藤の枕に平らで厚い鉄板を入れてあるので、隠者の忍者刀から自分を守ることができる。普通の枕を使ったら、防ぎようがない。それは、全部隠者おじさんの毎日の練習の下で影響を受けたと言える。
みなの術が上手になったのに、家事は全然上手にならない。つまり、龍星がいなかったら、家はすぐに汚くなるだろう。
龍星も部屋を出ると、斎藤は学生服に着替える。高校の生活が始まったばかりだけど、生活は相変わらず同じだ。
隠者おじいさんは今年65歳になったが、動きはまだ若者に負けないくらいだ。だが、長年に遅くなっていると感じても、亡くなった息子と嫁は忘れずに孫たちを守りたい。自分もいつまでほきることができるかわからないので、毎日に長男の斎藤を修行させるよりほかないのだ。
練習にもかかわらず、斎藤の日常生活には修行は必要だ。隠者おじいさんはそう言うこともわかっている。だが、最初に偽の武器を使っていた隠者おじいさんは段々本当の武器を使うようになってきている。また、一回に斎藤のご飯に毒を入れたことを龍星が知ったあと、隠者おじいさんのご飯は一週間処罰で無くなった。
…
着替えた斎藤が居間に入ると、小さい影が斎藤に向って素早く飛んでいく。
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