第75話 村のサッカ-今シ-ズン開始
3月中旬のロックダウンから約半年ですが、8月の下旬くらいから、長男がサッカ-している隣の村(7部リ-グ)や、次男がサッカ-しているうちの村のチ-ム(最下位10部リ-グ)の試合も始まりました。
観戦中、以前のようにたくさんの種類のケ-キや食べ物を買えないのかと思いきや、品数は少なくなっても、ケ-キもソ-セ-ジも、ビ-ルやコ-ヒ-も販売されていて、なんとなく昨年に戻った気分にはなりましたが、今年はクリスマスマ-ケットも、来年の春はカ-ニバルも中止になったようで、この冬はコロナ流行の第2波がまた欧州を襲うのではないかと囁かれています。
実際イギリスは2回目のロックダウンになるかもしれず、ドイツもそろそろ2回めのロックダウンに備え始めなければならない可能性もあるのかもしれませんが、サッカ-場ではみんなやっと楽しそうに観戦できるようになり、最近は快晴も続き、私も今しばしのサッカ-観戦楽しみを味わっています。
それで昨日は長男と次男の試合でしたが、現在次男は足首を怪我していて(靭帯断裂だそうです)8週間はスポ-ツはできないのですね。
でも昨日の午前中、ふらっと外へ行き、その直後大きい音楽が鳴り響いていたので、
「まったく次男は音楽外で聞いてなんてうるさい!」と怒ろうと外を覗くと、若人がたくさんうちの次男と談笑中でした。
みんな次男のサッカ-チ-ムの選手達で、昨日がホ-ム試合最初の日だったので、音楽と共に村を練り歩き、村のシ-ズン開幕を村の皆さんにお知らせしているということでした。
まあ、なんと牧歌的な、とその非常にロ-カルな様子になんだか感動してしまいました。
”感動”というのはオ-バ-なのかもしれませんが、
「この子たち(今は大人ですが、私自身みんな4歳位から知っている青年達なので)はこの小さい村にいることが、実は本当にとても幸せなんだろうな」と感じたからなのです。
ちなみに長男も15時からの試合だというのに11時には出かけ、というのは、試合前にチ-ム全員で朝食会があるのだそうです。
次男のチ-ムもあったのですが、試合が15時スタ-トから13時スタ-トに変更したため、中止になりました。
で、この変更理由が、うちの村の試合は長男のサッカ-チ-ムの2軍チ-ムとの対戦でしたが、2軍の選手たちが15時までに試合を終わらせて自分の1軍チ-ムの応援に駆けつけたいから、という理由でした。
まあ、本当に、どこまで仲良しな村のサッカ-クラブの青少年たち、という感じでした。
試合前は一緒に朝食を取って楽しい気分になり、試合に突入、試合後は村のお決まりの居酒屋でまたビ-ルと共に盛り上がり試合の一日が終了、と、本当に長い一日のようですが、若人達には最高に楽しい青春の日々なんだろう、と思います。
長男チ-ムは2軍チ-ムの応援があったにもかかわらず、0対0の引き分けに終わり、一方その心優しい2軍チ-ムと対戦だったうちの村チ-ムは1対0で負け、うちの次男は夜帰宅後、「あそこの2軍チ-ムは卑怯である」と、突如めずらしく正義漢風になり、毒づいていました。
怪我で試合に出れない間、見ているだけでフラスト-ションが溜まったのかもしれません。
私自身は、1軍の長男チ-ムもそこの2軍チ-ムも、また次男の10部最下位チ-ムも、みんな青年たちがなんとなく親切で、会うと挨拶してくれるし、遠くにいると手も振ってくれるし、という感じなんで、どの試合も行けるなら見に行きたいくらいです。
ほんの子供だった頃から知っている友達のお母さんということで、私の方はすっかり大きくなり変わってしまったその子達を認識できない時もありますが、あちらは未だに私のことを誰なのかすぐ認識できるのでしょう。
そもそも数少ない東洋人ですしね、私も村にいるとあんまり居心地が良くて、村が大好きな子供たちの気持ちも理解できます。
ブンデスリ-グも9月16日に再開したようで、観客もいっぱいではないですが、席の間を空けながら入れれるだけ入れて始まったようです。
いつまでサッカ-の試合が普通に開催されるのかは誰にもわかりませんが、少しでも長く観戦できることを願います。
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