第70話 ドイツ ついにマスク着用の義務付け始まる
なんと今日ニュ-スで知ったのだが、ドイツのイエナにおいて公共交通機関の中やス-パ-へ行くときにはマスク着用が義務付けられたらしい。
金曜日に既に発表されていて、実施は月曜日の今日から、取り敢えずイ-スタ-休暇の後まで、ということらしい。
イエナの町は、チューリンゲン州にあり州都エアフルトから東に40 km, ライプツィヒの南70 kmにあたる、地図で見るとドイツの中央よりもやや東側に位置する場所にある、人口11万人の小規模な町であり、まだドイツ全土ではないのだが、これを機に他の街でもそうなっていくかもしれない。
もともと3月30日に、オーストリアのクルツ首相がスーパーでの買い物時にマスク着用を義務付けることを決定し、イエナの市長もそれにならった形となったとのこと。
あれほど健常者がマスクを着けるということには抵抗があったはずのドイツ(というか欧州)では、この義務付けの決定は画期的だろう。
アジアの国々の感染率自体が低いということから、どうやらマスクを着けていれば他の人に感染させる確率が低いということが着目されたことの結果、ということで、これでマスクを付けているアジア人や私達日本人も欧州でマスクを付けていても変な風に思われなくなるのであれば大変嬉しいことである。
なぜ変に思われるのかと言えば、ヨ-ロッパでは何か大変な病気の人しかマスクを着けていないのが普通だったので、
「なんで重病人が外を歩いているの?」と欧州人は思っていたのである。
さて、昨日私がここに書いたBCGワクチンについては、実は読んで下さった医療関係の方より「日本ワクチン学会」による
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBCG ワクチンの効果に関する見解」というリンクをお送りいただき、ただの噂話であるということをお教えいただいた。
BCGがコロナに関係あるかどうかは、未だ科学的にはなんの確認もされておらず、なので肯定も否定もされず、推奨もされていないということで、またもやいい加減なことを書いてしまい大変申し訳なく思っている。
今日はついに安倍首相の記者会見があったのがその証拠だろう。
本当にBCGがコロナに関係あるのなら、最早それほど規制しなくても大丈夫かもしれない、日本は多くの国民はBCGワクチンを摂取しているのだからどうしても緊急事態宣言を出さなくてもなんとか乗り切れるのでは、ということになったかもしれないではないか…。
さて日本では初めての緊急事態宣言で心配な方は多いことだろう…。
参考までに、ここドイツでの私達の3週間の様子だが、子供たちは学校もなく、サッカ-の試合も一切なく、隣の国オランダやベルギ-へも行けないような状態ではあるが、ス-パ-もドラッグストアも日用品が買えるお店は開いている。実際には生活自体で困ることは全く起きてはいない。
レストランやカフェなどは閉まっていてもパン屋さんは開いているし、デリバリ-で何か食べ物を注文することもできる。
大きなホームセンターも開いているので、植木を買ったり家のものを買って、庭仕事をしたり、この機会に家のリフォ-ムなんかもしようと思えばできてしまう。
ただし、家に他の人は来ることはできないので、全て自分達家族でしなければならないけれど。
3人以上で行動するのは良くない、ということで2人まででしか外出もできないが、どの道買い物へ行くことしかできないので、2人で行ければ充分である。
散歩なんかも全然問題ないので、ドイツでは外を歩く自由もある。
日本ではレストランなんかは閉まらないらしいし、ドイツ以上に出かける選択肢はあるだろうから、どうか日本の皆さんも心配しないでほしい。
ただ我が家なんかは息子たちが下は13歳から上は21歳ということで、家庭内でそれぞれ自分たち好きなことをして過ごしているのでなんの問題も感じないが、これが14年前の3人が0歳、5歳、8歳の時代だったら、もしかしたら気も狂いそうになっていたかもしれない。
小さな子どもがいる家にとって、公園へ遊びに行けない生活が続くほどきついことはない。
私は長男、次男が3歳位までは本当に散歩と公園遊びは日課だった。
外の空気を吸って、たくさん歩いたり運動して疲れないと、女の子のことはわからないのだが、男の子の場合はよく寝てくれないのである。
子供が寝てくれないと、お母さん、あるいは仕事帰りで疲れているお父さんも、結局安眠できないということになり、日常生活に支障をきたすことになってい行く。
あとは日本の場合は、どんな時でも会社へ行くことが義務付けられている会社がドイツよりは多いようなので、子供を保育園や幼稚園、小学校に行かせられない共働きの家ではさぞや苦労が多いと思う。
あるいはシングルマザ-で一人働いているお母さん達はどうやってまたこの1ヶ月を乗り切ることができるのだろうか。
そのような方達にとっての大変さは想像を絶するのでは、と思われる。
あと、ちなみにドイツでは総額500億ユーロ(約6兆円)の中小企業支援策を発表したのだが、従業員5人までの中小企業や個人事業主は最大9,000 Euro(約106万円)、10人までの中小企業は最大15,000 Euro 約177万円)を3カ月分の緊急援助として、一括して受け取ることができる。
またフリーランスや芸術家などの救済が必要ということで3,000 Euro(約35万円)から5,000 Euro(59万円)を複雑な手続きなしに申請可能で、申請後これらの助成金が2日後に入金された例もあり、非常に迅速に対応しているようである。
一方、日本は個人事業者には最大100万円、中小企業の経営者にも最大200万円の助成金ということで、またその他にも、収入が減った家庭1世帯あたり30万円を支給するということで、自民党は政府に対策全体は国費ベースで20兆円、民間事業も含めた事業規模で60兆円とするよう要望書を出しているということなので、安倍首相は今回は非常に頑張っていると思う。
国民の皆さんだけではなく、医療機関関係者はもちろん、政府も本当に頑張っているようだし、やはり日本はこのままコロナ危機は乗り切れると信じている。
そして、シングルマザ-で小さな子供を抱えて大変なお母さんの元に、一時も早く助成金が届くことも心から祈っている。
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