第65話 Quarantine ついにメルケル首相までが…
今日の夕方17時半、メルケル首相の発表があった。
本日の14時に連邦議会が開かれ、ついにドイツでも全国的に外出禁止令が発令された。
禁止令と書くと全く外出できないように思われるかもしれないが、職場への通勤,緊急時ケア(託児,高齢者介護等),買い物,通院,試験や会議等重要な日程,個人でのスポーツ,屋外での新鮮な空気を吸うための運動や散歩などの外出は許される。
レストランはやカフェはもちろん閉店だが、マクドナルドなどドライブスル-で受け渡しができるのであればこれも問題ないそうである。
ただし美容室,マッサージ業,タトゥー業など,身体のケアに関わるサービス業は,すべて閉鎖。
そして絶対にいけないのは、3人以上(2人までは大丈夫)で会ったり、道を歩いたりすることで、ただうちのように5人家族の場合、5人で散歩に出かけるのは基本的には許され、また私が友達と2人で散歩に行ってもなんのお咎めもないそうだが、買い物など閉鎖された空間へは最大2人まででしか一緒に行くことができないらしい。
家族なら数人でも実際は大丈夫らしいが、とにかく大人数での行動は極力控えるようにということらしい。
そして最も大事なことは公共空間において,他人との距離を必ず最低 1,5メートル,可能であれば 2メートル以上とることと強く発表していた。
またグループによるパーティーは,公共の場所でも自宅でも一切許容されることはなく、警察が取り締まり,違反行為には罰則が適用され、これらのことに違反すると最大 25,000Euro(日本円で270万円くらい)の罰金刑が課せられるか、場合によっては刑務所行きとなるらしい。
上記の措置は今から2週間適用されるらしい、ということで、想像していたよりはあまり厳しくない外出禁止令と言うことで少しほっとしたものの、我が州NRW州首相の16時45分の発表ではレストランなどは4月19日まで閉鎖のままだということだ。
また制限はルールであり、推奨事項ではないと、メルケル首相ははっきり言っている。
ところがそうこうしているうちに、夜の19時近くになって、コロナ感染者との接触により、メルケル首相をquarantine・隔離する必要があるという発表されたのだ!
夕方に記者会見した後に、医者と連絡を取り、なんとその医者はコロナウイルス陽性であると報告されたのだが、メルケル首相は金曜日にその医師と接触があったということだった。
昨日のニュ-スでは
スペインのコロナ感染者の数は25,000人、死亡者は1,300人。
アメリカの感染者がドイツを追い抜き、25,000人に。
イタリアの死亡者は最高の793人になり、イタリアはすべての重要でない生産活動を閉鎖。
そして今日は
イタリアでは今日だけでまた651人の方が亡くなり、昨日の死亡に続いて今日が2番目に多い死亡者の数となる。
(これにより、イタリアの新型コロナウイルスによる死亡数は5500人に増加、中国での死亡者3261人を超えてしまった唯一の国に)
スペインでは新たに約400人の新しいコロナ死亡者。
イギリスの感染者数は5018人から5683人に増加。
…と相変わらず凄い勢いで感染が広がっているヨ-ロッパでは、今回の発表自体は思ったより大変そうではなく安心したのもつかの間、なんとドイツの首相までも感染者との接触があったことが判明し、そんなわけでメルケルさんまで本当に感染していたらどうなるのだろうと心配になってくる。
ヨ-ロッパのみならず、トルコでは1000人の感染者が確認され、シリアでもついに一人感染者が出たらしい。
そして中東最大のアラブ首長国連邦の航空会社エミレーツ航空も全ての飛行機の運行を水曜日に終了すると発表したらしい。
アラブ首長国連邦での感染者が153人となり、恐ろしい勢いで今また世界中に新型コロナウィルス広がり始めたようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます