第59話 コロナ騒動 ベルリンではレストランも閉鎖

昨日の時点ではドイツ国内で唯一学校を閉鎖していなかったMecklenburg Vorpommern州も、今日になって休校が決定され、これによってドイツ全土の学校が閉鎖になった。

死者もついに7名になり、さすがに頑丈なドイツ人もコロナウィルスの恐ろしさを実感しはじめたのだろう。

ドイツ国内の夏くらいまでの見本市は軒並み中止か来年に延長になり、今のニュ-スではフランスもスペインも来週からレストラン、カフェ、バ-などは休業に、ドイツでは来週からの休業はベルリンだけの予定ではあるけれど、ケルンの町でも全部のレストランが開いているわけではなくなってきているらしいので、ドイツ全土のレストラン、カフェなどもそのうち全部休業ということになるのではないかと友人達は言っている。


ところで私のジャズダンスの先生はロシア人の物理の博士号を勉強中に輝くような金髪の髪と白くて美しい肌の25歳のお嬢さんなのだが、数日後からの彼女のカリブ海島への旅行はキャンセルになったらしい。

なんでも島の一つはドイツからの入国を拒否したということ。

そんな話をしていたら、同じグル-プのイギリス人の友人が、アメリカが入国拒否したため、自分の別荘があるフロリダへも行くことができないと言い出した。

彼女はイギリス、ドイツの両方の国籍があるのだが、通常ドイツに住んでいるのでアメリカへ入国できなくなってしまったらしい。


しかし、このアメリカなのだが、現在2500人の感染者とか言っていて、でもそのアメリカの主張をヨ-ロッパで信じている人は少ないだろう。

検査自体もほとんど実施されていない上、保険制度がないアメリカでお金を払って検査しようと思う市民はほんの一握りだと思う。

この国の感染者の数も、多分来週には倍に増えていっても全くびっくりしないし、多分実際に状況は1万人くらいなのではないかと、ドイツ人のうちの主人なんかは思っているようだ。


それでこのロシア人の可愛いダンスの先生だが

「ロシアは20人しかいないのに…」と私達のメッセ-ジに最後に書いたのだが、それには誰一人返信しなかった。

この Whats App( LINEのようなもの)グル-プは、彼女、私、イギリス人、ドイツ人の4人の友人チャットなのだが、イギリス人、ドイツ人がロシアのそんな話を信じるとはとても思えない。

アメリカもアメリカではあるが、ロシアではそのアメリカ以上に検査自体も何一つ行われていない上、市民はそんなに情報もないのだろうからそもそも良くわかっていないのではないかと思ってしまう。

…まぁ、もちろんこれはあくまでも想像で、本当にロシアは格段に感染者が少ないのかもしれないが、共産主義圏の国の言うことは情報操作もあるだろうし、と、そもそも信用できないと思われるのは、資本主義社会で生活している私達の多くはどうしてもそう受け止めてしまうものだろうから仕方ないことかもしれない。


ロシアでは研究者でもお医者さんでも1000Euroにもならない給料をもらっているのようだけれど、ドイツでは博士号を勉強しているその間は月々2000Euroのお給料が貰えるわけだから、彼女も今回カリブ海にはドイツのせいで行けなかったとしても仕方ないと思えるのではないだろうか。

ロシアの低給料では、そもそもカリブ海にも行けないかもしれないではないのだから。


…少し話がコラナウィルスからずれてしまったが、ルフトハンザも日本との往復便を大幅に減らし、ドイツと国境を接するチェコ,デンマーク,ポーランドからはドイツは国境も閉鎖されてしまった。

またシュパーン連邦保健大臣は過去14日以内にイタリア,スイスまたはオーストリアに渡航・滞在した場合は,症状があるか否かに関わらず,2週間自宅待機するよう呼びかけている。


今の時点でのドイツの感染者の数は3795人、死亡者は書いている間に一人増え8名になった。ちなみにそのうちの5名はうちのNRW州の方である。


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