第7話 失う気持ち
僕はトボトボ歩いた。
なにもかもが疲れ果てていた。
しらす丼もどうでも良くなっていた。
小町通りに戻ろう。
車に乗ってもう鎌倉を出よう。
観光を沢山するつもりだったがどっと疲れてもうやめにした。
歩き続けてクタクタになりながら歩く。途中にあったなんてことのない蕎麦屋にふらっと入ったが頼んだざる蕎麦はほとんど食べられずに蕎麦湯だけ飲んだ。
僕の体に蕎麦湯がしみ渡る。
たかが失恋だというのに僕はこれほど琴美を愛していたのだと思い知らされていた。
琴美を失う気持ちが僕を暗闇でどん底の奈落に真っ逆さまに突き落としていた。
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