物書きは体験したことしか書けない?


Twitterで「作家は体験したことしか書けない」というパワーワードが流れてきて。、

それなら「若者は創作ができませんね」とか

「ファンタジーや異世界ものはどうするんですか?」「人間なめるな」という意見が飛び交っていたので、僕なりに雑感を書いてみようかな、と。


まぁ結論は体験はしていた方が良い。

体験できないものは調べたら良い。それは武器になる

ってことになるかなって思います。



体験といいう意味では。

職業、学業、スポーツ、趣味、恋愛、夫婦間、育児。この際、何でも良いです。

僕自身は想像力が貧困なので、どうしても実体験をしたことは強みと思います。

それを下敷きにして設定や物語を書く傾向はあるし、書きやすい。

実際、結婚してから夫婦間や育児の短編なんかたまに書くようになりました。


人間ってのは、自分の知っていることを物差しにして表現する生き物だと、僕は思っています。

価値観は当然それぞれで違うんですが、自分の価値観が主軸に判断するんですよね。

体験することで、それをまるで自分のことのように書くことができる。

体験しなかったら、そんな風には書けないのではないでしょうか?


その一方で、体験することで失われることがあって。

例えば恋愛の感情って、僕のお腹では20代がマックスだった気がします。

その分、青臭さもマックスだたtんですけどね(笑)


今、恋愛を書くとどうしても少しウソクササが出るなって思っていて。

それなら、お父さんの視点で物語を書いてみようと実は思ったりしています。


でもこの世の中の全ては体験できない。そこは想像でカバーするのも一つだし、僕らには本という武器がある。

もちろん、インターネットも選択肢の一つだと想うのですが、できるだけ広範囲に資料を読み解く。

これはもう体験って言っていいのではないでしょうか。


結局は体験できたら良いし。体験できなかったら調べたら良い。でも想像力だけで物語を書くのは、少し難しいと思います。


もしもライトノベルが好きだたっとして。

そういう世界観を描きたかったとして。

仕事をする意味を、実体験で知っていたら。それは強みです。

教会の様式、宗教戦争の歴史、宗派、それを知っていたら世界を書きやすいかもしれない。

人の惚れた好いた、その感情、そのもどかしさを知っていたら

リアルに、登場人物のありかたを描けるかもしれない。


「空想の中でしか恋をしません」

船乗りになる娘を反対されたj.ヴェルヌの言葉です。「海底2万里」「15少年漂流記」等で有名な作家ですね。空想科学小説、SFの奔りと言えるジャンルを産み出したヴェルヌ御大ですが。彼がこの世界を描けたのは、圧倒的な知識の量、知的探求の結果と思っています。


ただちょっと「作家は体験したことしか書けない」は色々な意味に捉えることができて、炎上しやすい言葉のような気がします。


「物書きは体験したことが多いと書く時に強み」

だと思いますし

「体験できないことは、調べることで疑似体験できる」

なのだと思います。


そのうえで創造力を駆使して、あなただけの世界を描けば良いわけですよね。

人それぞれ体験は違うわけで。


あなたが体験した

「武器」って

なんですか?


あるはずなんですよ。

あなたしか持てない

あなただけの

「強み」ってヤツが。


体験ってそういうことなんだと思うんですよね。

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