カクヨム金の卵から来ました。
人工聖杯による聖なる核融合炉…
冷却水が聖水
燃料も聖なる重水…
なんかもうパワーワードばっかり!
設定だけでなくストーリーも熱くて、一気読みしてしまいました。
いやー、スゴい読了感です。
他の作品も読ませてもらいます。
ありがとうございました。
作者からの返信
読了ありがとうございました!嬉しいです!
この作品は、聖遺物パンクとでも言うべきオカルト世界観とロボット要素を真正面から合体させてみた作品でした。魔術と科学技術が高度に融合した結果、複製したロンギヌスの槍をレールガンで撃ちだすような人型ロボットが主人公機となった訳です…
より正確に言えば"人型"ではなく、聖遺物を扱うために"聖人型"である必要があったロボットという事になりますね。
他に投稿しているのもロボット小説ばかりなので、お気に召しましたら是非!こちらこそありがとうございました
まさに神話と言うべき激しい戦い。これはユウキでも……と思いましたが、最後の最後で生きていてよかったです! 生き返った日もクリスマスというのも、あの時の続きなんだと思わせてくれて……(泣)
壮絶でそれでいて美しい物語、ありがとうございました!
それ40日後に……
と思ったけど半端に罪を犯したのでセーフになったんですね。
良き
最高にセカイ系だったと思います・・・・・・ 最後のオチがとても綺麗で、自殺したから聖人になれないってロジックと、ここまで歩んできたメシアクラフトが蘇らせてくれたという流れがね! キリスト教のロジックを限界まで使っているのがクールでした!
作者からの返信
読了ありがとうございました!
聖書に語られる歴史上、ごく限られた時代にしか"奇蹟"は存在しなかったとされているのですが、その中でも最大の奇蹟はかの有名なキリスト復活でした。その救世主とほぼ同格になったメシアクラフトだからこそ、その復活の奇蹟を執り行いつつ、ユウキくん自身は自殺という最大のタブーの一つを侵したばかりに人に留まったという決着です。
結果的には、彼が愛する者と共に人として生きて行くための第一歩となりました…! 聖書モチーフロボットモノとしての決着です
遅ればせながら読了しました!
今さら比較するのも野暮な気もしますが、エルンダーグを超える最高傑作だったと思います。まさに鉄機さんのセカイ系ロボット作品の集大成で、なにからなにまで完成度が高い!!
頭に聖なるをつけた強引なパワーワードも好きですが、それらが担っているのは割と表面的なインパクトで、その下にはどっしりとしたセカイ系ロボットものとしての基礎がありますよね。
異形の敵を模倣して作られた巨大ロボット、それに乗るため同化現象に苦しむパイロット、モチーフはキリスト教……同系のあるある要素をこれだけ揃えてジャンル的な安定感を出している一方で、既存のどれとも似ていない確かな個性を打ち立てている様には正直、嫉妬しました。ファフナーの同化現象の結晶に相当するのが聖書で描かれた塩の柱そのものって、モチーフに忠実なのがそのまま個性になっててズルい!!!
話の筋も、これ以上なく僕好みにまとまっていました。
救世主という誰よりも「個より全」を選ぶべき立場になり、実際そういう思考に呑まれかけながらも「全より個」の愛を貫く! けど世界も救います! そのために自分は死ぬけど復活してヒロインとハッピーエンド!!
もう最高ですね、ここにビター要素は要りません!!
なんだかこう書くと予定調和の軽い話のようですが、読んでいる時はまったくそんな感じはしませんでした。一度死んでも3日後に復活するという流れは予想できましたが、それでも本当にそうなるか不安でドッキドキでしたし、蘇生したものの意識が戻っていないカレンと言葉も交わせずユウキが自決するところは本当に胸がぎゅっとしました。
そこからの復活と再会だからこそ、エンディングは最高のカタルシスでした。どれだけ称賛の言葉を重ねても足りないくらいです。こんな素晴らしい物語を生みだし読ませてくれて、本当にありがとうございました!!
そして、今まで読むのが遅れてすみませんでした。
この作品が発表された当時すぐに読まなかったの、決して内容に惹かれなかったというわけではないんですよね。あのころの僕は鉄機さんや周りの人たちが次々と素晴らしい作品を発表されていく中、自分はちっともで周回遅れになっていることで心が病んでいて。鉄機さんの新作を読むのがつらい時期だったんです。
今では当時よりマシな精神状態になっていますが、一度機を逸した作品は読みだすのが億劫で; でも今回この作品がまた注目されている~というのを見かけて、それをきっかけに読むことができました。そしたら、これまで断片的に伝え聞いていた情報から想像していたより遥かに面白くて、もっと早く読んでおけばよかったと後悔しました……! 今さら言っても仕方ないですが!!
長文乱文を書き殴ってしまってすみません。ただそれもこの作品のエネルギーに当てられてのこと、平にご容赦を! 最後にくりかえしになりますが、これ以上はないと思えるセカイ系ロボット作品を読めて最高に幸せな時間でした。
ありがとうございました!!
作者からの返信
最後まで読了ありがとうございました!
ここまで熱い感想を書いて貰えるとは…いやはや嬉しい限りです!
やはり自分としても、この作品を執筆するにあたって最も意識したのはエルンダーグだったので、それと比べても完成度が高いと言って貰えたのは凄く嬉しいです。エルンダーグからしてかなり色んなモノをそぎ落として真っ直ぐに突き進んで行くストーリー構成ではあったのですが、メシアクラフトでは中編に収めるという都合もあってさらに極限まで無駄な要素をそぎ落として行った結果、このような構成となりました。
それゆえに、「やっぱりセカイ系ロボットモノにはこういう基礎が必要だよね」という要素だけが残ったので、結果的に基礎がしっかり固められたのかも知れないです(徹底的に水分を飛ばしていったら、自ずと中身が煮詰められたといいますか…!)
そしてストーリーについてもありがとうございます…
実はあのラストなんですが、"メシアクラフト自らが救世主復活の奇蹟を執り行って、ユウキくんが人に戻る”という形のエンディングは、実際書き上げる段階になるギリギリまで決まっていなかったんです(正確には、ユウキが救世主復活のロジックで復活すること自体は当初から決めていたんですが、その奇蹟をメシアクラフト自身が行使することは未定でした)
ただし、執筆している内に、やはりこのエンディングにするしかないという想いが高まっていったんですよね。
主人公と共に戦いを駆け抜けた愛機が、人が背負うには重すぎる救世主の使命と業を背負って文字通りの<機械仕掛けの神>となり、代わりにパイロットは罪を負うことでちっぽけな人に戻る… そんな結末に、作者である自分自身が導かれたような気がしています。
ロボットモノにおいて、戦いを終えた後のロボットと主人公の別れは必然のようなものですが、それを合理的かつ愛と救いのある形で迎えられないものかと、無意識のうちに求めていた結果なのかもしれません。特にこのひとつ前の作品である「槐神霊装伝エンジュ」では、主人公機と主人公が共に燃え尽きるエンディングを描いていただけに、メシアクラフトではまた別の、人ならざる者となった主人公が再びちっぽけな人間に戻っても許されるような、そんなロジックを行使できる存在を求めていたといいますか… 結果的に、その答えはメシアクラフトにあったんですよね
あるいはそれこそが、ロボットモノにおいてロボットが持ち得る魔術的な力なのかな、なんて思っています。
ちょっと長くなってしまいましたが、メシアクラフトは自分自身でも気に入っている作品となってくれただけに、天城氏に真正面からこの作品を受け止めてもらって大変嬉しかったです!
今の自分から見れば、今もロボモノと向き合って新作を生み出し続けている天城氏こそすごいな…とか、思ったりしていまして、だからこそ過去作を今のタイミングで認めてもらったのはとても嬉しいですし、光栄なことだなと。
こちらこそ最後まで物語にお付き合いいただきありがとうございました!