第2話 とある巨乳のコンビニ店長

朝のまどろみの中


ねぇねぇおじいちゃーん、こんびにのおはなししてー


よしよし、昨日はな、猫の王様ご一行が来て、猫缶とノミ取りを大量に購入していったぞ、7匹はいたかな、黒いのは王様、白いのが姫で、ペルシャ猫の大臣や三毛猫三銃士もいたぞ。


わぁ、しゃべるねこさん?すごーい!かわいいー


目を輝かせる少女、少女はいつも祖父の仕事の話を聞くのが好きだった。


これがその時の銀貨だ、ほら1枚あげよう


わぁありがとうおじいちゃん!


「ピピピピ!ピピピピ!」


目覚ましがけたたましく鳴り響き、ここちよいまどろみが消し飛んでいった。


ベッドから起き上がる美人の女性

胸が大きい、クビレもあるしスタイルもいい


ってうらやましいわね!


中学校の時から胸が大きいのが目立って男子の視線が嫌だったが、

最近また少し大きくなったのかブラジャーがきつくなってきた、

いやアラサーにしてそれはあるまい、こいつは背脂のせいだ・・・


わーい、せあぶらわーい!


着替えてシャワーを浴び、コーヒーを飲みながらニュースに目を通し家を出てコンビニに向かう。

虎は何事もなく夜勤を終えただろうか?


「おはよーございやす!店長!今日も胸元の開き具合が最高っす!」


あんた昭和のおっさんかっ!


「店長そういえば昨日ガイジン来てさ・・・」


ことの経緯を話す虎だが、語彙力が足りないので、どうにも要領をえない。

しょうがないので、バックヤードで防犯カメラを確認する、すると金髪青い目で耳の長いどう見てもファンタジーの物語に出てくるエルフと虎が楽し気にしゃべっているところがしっかりと映っていた。


へー!最近の防犯カメラってずいぶんと鮮明に映るようになったのね。


「じゃっテンチョー!俺学校行って寝ますんで、お疲れしたぁー!」


いや勉強しなさいよ!


異世界とこのコンビニの扉がつながることは先々代から聞いていた。

最初は祖父が小さい自分を喜ばせるためにつくったおとぎ話だと思っていたのだが、交通事故で亡くなった父の死に際に真実を聞かされたのだ。

その際渡された封筒の中のメールアドレスに連絡をとることにした。


宛先:ponnkotudamegami@.com

差出人:sukisukinyannnyann@.com

件名:異世界の扉が開きました件


はじめまして、先代がお世話になっておりました、現在アナザーワールドの店長をしております〇〇と申します。

この度久しく安定しておりまいした異世界の扉が新たに開いた模様です。

今後の対応につきましてご教示を賜りたく存じます。

お忙しいなか大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。



「あら、もう帰ってきたわ」



宛先:sukisukinyannnyann@.com

差出人:ponnkotudamegami@.com

件名:Re 異世界の扉が開きました件 

はじめまして、先代も先々代も対応させていただきました女神です。

先ず店員との言葉のやり取りや文字、値段の表記ですが、こちらは私共の幻影魔法によって異世界の住人でも認識できるようにしておきます。

昨日のエルフにつきましては自身で認識を共有する魔法をつかってコミュニケーションを取っていたようです。

次に通貨の両替の件ですが、こちら側からは物理的な干渉ができないため、貨幣経済が主流の異世界の通貨を電子マネー等に置き換えることはできません。

また時間も空間も超越したさまざまな世界からの来客が想定されますので、貨幣経済ですらない世界の来客も考えられます。その場合は物々交換の形をとってください。

仮に不足が出た場合は、こちらから貴口座に相当する金額を振り込みます。



「なるほど、そういうことなら思ったより簡単ね、あの子なら問題ないわ」


店長は朝7:00から虎が来る21:00まではずっと店にいる。

ド田舎なので、そんなに頻繁に客が来るわけではない、ゆえに空いた時間に適当にお弁当をたべている。

18:00~21:00の間は女子高生のバイトの女の子が接客をしてくれるので、バックヤードに引きこもって事務作業にあたる。


「うぃー!ミクお疲れー!」


21:00ぴったりに虎が来る。


こいつ時間はわりときっちり守るのよね・・・


「あ、とらくんおつかれー」


店長がバックヤードからダンボールの箱を持ってきてレジ横に置いた。


「虎、夜の客のお金のことなんだけど、

対価はなんでもいいから商品と引き換えにこの箱に入れてもらってね」


そして太いマジックで大きく「投げ銭」と書いた。


店長!まさかの投げ銭システム!


あー不安だわー、不安しかないわー、でもあのバカの異状なコミュ力ならうまいことやってくれそうな気もするし、しばらく様子みにしとこう!

そうしよう!





第2話 終




ねぇ作者、なんか今日文章短くない?

適当すぎくない?


すんません、だって仕事忙しいんすもん。

今日は缶ビール1本分で勘弁してください。


あとメールアドレスのポンコツダ女神ってなんなのよ!?

当時私、手紙おくるための住所を書き記しておいたんだけど、勝手に変えたでしょ!?

そんなに私のことポンコツにしたいわけ?


だって可愛いじゃないっすかポンコツ!!

某水色髪のダ女神とか某ポンコツAIとか僕大好きなんです!

めっちゃタイプ!


え、っそれって私のことあんたのタイプにしたいってこと?


あれ、ダ女神さん?なんか顔赤くなってますけどどうしたんすか?


は!?死ねば!?ちょっとお酒のみすぎただけなんだからね!



第2話 完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る