第2話はじまり2

「仕事を辞めさせてください」


言いたいことはこれだけだったんだけど、溜まりに溜まった不満が爆発して、結構な長文メールを送った。


上司からは直ぐに電話が掛かってきた。


出たくなかったけど、何度も着信があるのも嫌なので出た。


「気持ちは分かった。でも、正社員として当日欠勤はありえない。他のスタッフへの見せ方もあるから、取り敢えず出勤して欲しい」


は?


泣きながら出勤は無理だと言ったが、


「一度面談しましょう」


会って話したって何も変わらないだろうと思いながらも、直接辞める意思を提示したいと考え、承諾した。


その後も涙が止まらず、重い身体を起こし、目が腫れたまま、

上司との待ち合わせ場所に向かった。



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