心の病と忘備録
てまり
第1話はじまり
それは、ある日突然だった。
いや、予兆はあったが、
見て見ぬ振りをしていたのかもしれない。
ある夏の、蒸し暑い日。
まだ夜も明けきらない時間に、
動悸がして目が覚めた。
寝汗がひどい。
涙が止まらない。
その日は重要な会議があった。
前日にトラブルがあったので、
その処理を会議前にする予定だった。
今まで、何かツライことがあっても、次の日には気持ちを切り替えて仕事に行くことができていたし、それが自分の強みだと思っていた。
しかし、日がのぼっても、涙は止まらず、布団から出られない。
おもむろに、携帯を手にして、上司に連絡をした。
ビジネスマナーとしては不適切だが、
今までの思い(不満?)をつらつらとしたためて、メールを送った。
「もう限界なので会社を辞めさせてください」
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