第20話 休息






「ううっ……恥ずかしい……死にたいわ」


「まさか私があんな事をするなんて……」


「うふふ。みんなで主様を取り合いして蘭は楽しかったです」


「蘭ちゃんとダーリンのアソコを取り合う事になるなんて、想像すらしていなかったわ。でもまさか媚薬があのジュースに入っていたなんて……ああ……昨夜の記憶を消したいわ」


「私達と寝室の惨状を見てシルフィが絶叫してましたしね……」


「いやははは。俺ももうフラフラだよ。みんな積極的と言うか動物的と言うか、すごく良かったよ」


昨夜俺達はとても動物的に愛し合った。それはもう凄かった。

ベッドルームに入った途端に凛は服を脱ぎ捨て、全裸で俺に抱きつきながら俺の服を脱がせ身体中にキスをして来た。そして俺を押し倒しいきなり上に乗って腰を激しく動かした。夏海も服を脱ぎ捨てながら俺にキスをし、俺の手を自分の太ももに誘導していた。

蘭まで飲んでいたのは誤算で、凛と夏海と蘭に代わる代わる上に乗られ搾り取られ途中命の危機を感じたが、なんとか乗り越えた先に新しい扉を開く事ができた。

絶え間なく獣のように襲い掛かって来て、イヤラシイ言葉を連発しておねだりをする恋人達。襲われるのもいいな……


今は気怠い身体に時戻しを掛け朝食を皆で食べ終わった所だ。

朝少し顔を出していたシルフィは寝室で俺達が全員ベトベトになっている惨状を見て、絶叫して文句を言った後に転移でまた戦後処理をしに戻って行ってしまった。私だけ仲間外れでズルいとかブツブツ言ってたよ。理事長って大変だな〜


「ダーリン二度と飲ませないでね! あれは確かに禁制品にもなるわよ。もう二度と飲まないから!」


「わ、私は光希が望むならたまになら……」


「蘭はいつでも大丈夫です」


「俺の身体が保たないからまたいつかね。流石に時魔法使わないと危なかったよ」


「もうっ! 私はあんな獣じゃないんだからね! 勘違いしないでよね! ……でも時魔法は万能よね。物にまで効果あるなんて」


「本当に万能ですよね。あれだけ汚れていた部屋が全部元通りになってるんですから」


「条件が色々あるし魔力も結構使うけどね。このExになった魔力なら建物も7割くらい原型を留めていれば新築に戻せるよ」


「え!? 建物も!? それなら私達のこの家もいつでも新築状態にできるのね! 素敵だわ」


「建物ほどの大きな物もできるのですか!? 汚れたベッドや刀とか装備位が限界だと思ってました」


「この土地に元々あった建物は殆ど崩壊寸前だったからできなかったけどね。40年前のまま崩壊せずに残っている建物とかなら戻せるよ。設備は時代遅れのまま新品になるけどね」


生物も頭が残っていれば元に戻せるし、戻した後に蘇生すれば生き返らせられる。ただ、魂が肉体から離れてしまったら蘇生はできない。魂は個人差が激しいが、ダンジョンの外でなら大体普通の人間で一日経てば離れてしまう。後はこの世に残した未練の大きさで多少前後する。冒険者クラスになると3日から5日は肉体が消滅しない限り残っている。しかしダンジョンの中だと冒険者でも1日か2日が限界だろう。

頭が残っていればと言ったのは、時戻しには元の身体を知っている記憶が必要なんだ。頭が無かった場合は建物と同じで7割は肉体が残ってないと厳しい。もし両方ともそのラインに達していなかったら時戻しも蘇生もできなくなる。例外として身体の隅々まで毎日見て触っている俺の恋人達だけは、例え腕一本しか無くても魂さえ残っていれば蘇生する自信はある。それは俺の記憶で行うから可能だ。そんな事にはならないよう守るけどね。俺はこの事を蘭達に追加で説明した。


「もうっ! 身体の隅々まで知ってるなんてえっちな言い方して! 事実だけどもうっ!」


「是非光希のイメージ通りに、そして好み通りに作り変えて欲しいです……」


「ははは。だから毎日みんなを求めるのは必要な事なんだよ。記憶が色褪せないように毎日更新していかないとね」


「そんな事言ってダーリンがえっちなのを誤魔化そうとしても駄目なんだからね」


「も、もっと隅々まで見て欲しいし触ってください……」


「蘭も凛ちゃんとなっちゃんの隅々までもっと見ます!」


「蘭ちゃんは昨日散々見たじゃない! あんなとこまで……あんな……」


「蘭ちゃんにはとても敵わないわ。流石師匠よね……」


「ははは、バレたか。まあダンジョンを攻略した後に氾濫も抑えたんだし、今日はゆっくりしようよ。俺も動画を編集しないといけないしね」


「本当にえっちなんだから。でも惚れた弱みよね、ダーリンになら何をされても許せちゃうのは……私とお姉ちゃんは例のアトラクションゲームの打ち合わせと、建築中の社屋と寮の建築報告を受けないといけないから夜まで忙しいわ」


「蘭もスクロールを作らないといけないです」


「そうか、なら俺は動画を投稿したらホビット達にスクロール素材を渡して加工を依頼してくるよ」


それから俺達はそれぞれの仕事をやるためにリビングを後にした。


凛達と別れた俺は部屋に行き動画を編集してM-tubeへ投稿した。それからは家を出て、鍛治小屋の奥にあるホビット達が作業をしている小屋に向かった。


ホビット族は身体が小さい。15歳で成人を迎え平均150歳まで生きるが、身長は120cmほどしかない。

ステータスは魔力と器用さ以外は軒並み低く、力は一般の人間と同じかそれ以下だ。しかし種族魔法の『物質加工』が大変優れており、全員が芸術的センスと繊細さと高い器用さを持つ中級錬金魔法を使える職人のような感じだ。特に革の加工に関しては俺なんて足元にも及ばない。

ホビットがドワーフとよく一緒に仕事をするのはこの能力があるからだ。無骨でガサツなドワーフには無い繊細さとセンスをホビット達は持っているからね。

俺はスクロール素材の火熊と風豹を持ち作業小屋のドアを開けた。


ドアを開けた先には10人程のホビットが作業をしていた。

中に入ると一人の女性が俺に気付き駆け寄って来た。その女性はホビットにしては背が高く140cmほどはあり、ホビットにしては胸も大きい。金髪にお人形さんのような顔立ちで白磁のような白い肌が特徴だが、その表情は常に無表情で非常に無口だ。今も俺を見つけた途端に駆け寄って来たが、何を言う訳でも無く俺の前に立ち見上げているだけだ。

この子はニーチェと言い、先祖に人族がいる家系で先祖返りでホビットにしては大女になってしまったらしい。そのせいで幼い時によく虐められてからかわれ、心を閉ざしてしまったようだ。だが、まだ16歳だと言うのに職人としての腕とセンスは超一流だ。俺は個人的にも仕事的にもニーチェが大のお気に入りで、いつも依頼はニーチェにしている。


「ニーチェ四日振りだな。今日は富良野ダンジョンで仕入れた素材を持って来た。スクロールにしてくれ」


「……わかった……コウキ様……怪我無い?」


「ああ、たかだか上級ダンジョンで怪我なんかしないよ」


「…………かっこいい」


「はは、ありがとう」


「佐藤様お戻りになられてたんですね。いつもニーチェを気に掛けてくださりありがとうございます」


「ヨセフ、昨日帰ったんだよ。今ニーチェに富良野ダンジョンの素材を渡したから後は頼む。あと、その内ニーチェと希望者には魔力を上げる為に女神の島で塔を攻略してもらうから」


「ええ!? 私達に戦う力などありませんが……」


「大丈夫だ。魔法を放てる魔道具を持たせるし、強い者を複数付ける。それに結界の魔道具も渡すから楽にステータスが上がるよ」


「そこまでして頂けるのですか? それならば安全かもしれませんが、全くの戦闘の素人が足手まといにならないか……」


「……わたし行く」


「あなた? ニーチェは一族で一番魔力が高くて器用なんですから、長所を伸ばしてあげるべきですよ。それにリアラの塔では死ぬ事はありませんから安心ですよ」


「そうか、そうだな。それならば私も同行しよう。佐藤様その際は是非お願いします」


ニーチェに素材を渡すとニーチェの父親のヨセフが作業の手を止め挨拶をしに来たが、その内女神の島にホビット達を連れて行くと言うとびっくりしていた。確かに戦闘とは無縁の種族だけどね、魔力が上がれば作業効率も上がるし身を守る事も少しはできるようになる。せっかくパワレベできる死なない塔があるんだから行くべきだ。ニーチェの母親のキリルの助言もありヨセフも納得してくれたようだ。ニーチェは無表情だが両手を握り胸の位置まで上げ、やる気をアピールしている。可愛いなぁ


「ああ、任せてくれ。ニーチェには期待しているんだ。出来る限り安全に能力が上がるようにする。他のホビット達も素晴らしい技術を持っているから是非ステータスの底上げに参加して欲しい」


「わかりました。私から皆に説明しておきます。いつもお気遣いありがとうございます」


「……ムフッ……期待されてる……」


「それじゃあ後は頼むよ」


俺はそう言って少し鼻を膨らませて喜びを表現しているニーチェと別れ小屋を出た。

ニーチェはほんと可愛いな。


その後は鍛治小屋についでに寄ってガンゾとゾル達と話し、新しい装備の注文をした。相変わらずイスラはやる気満々で、ミスリル製の試作品を次々と俺に見せて来た。どれも高品質だがやはり兄のドグにはまだまだ及ばない。しかし初級しか覚えてない割には、錬金と付与の出来が良い。何かご褒美渡す時は中級錬金と付与の魔法書でもあげようかな。俺はイスラの作品を手に持ちながらそう心のメモに書いておくことにした。

その後は地下の錬金室に行き蘭と共に注文の溜まっているスクロール作製に勤しんだ。このスクロールのお陰で自衛隊も上級ダンジョンの中層まで問題無く行けるようになったらしい。離脱球と合わせて生存率が格段に上がったと、玉田中隊長が涙ながらに感謝してくれた。そう言うのを聞くともっと頑張ろうという気になるよね。凛はスクロールの値上げを検討しているらしいけど……


そうしてその日は皆仕事に追われ一日を過ごし、翌日は自衛隊から旧横浜ダンジョンの調査の終了の報告を受け自宅の警備員を壁の出入口の警備に回す事になった。今後自宅の出入口の警備はインキュバスとサキュバスにやってもらう事にした。固定の仕事を得た事でリム達は喜んでいたが、リアラの塔の攻略もサボらず並行してやる様に釘を刺しておいた。それと備品として魔石交換タイプの初級結界魔法を付与した腕輪を50個程渡した。

これはホビット達に片手間に作って貰った物で、黒鉄とシルバーの混ざり物の腕輪に低級魔石を嵌め込み初級結界を付与した物だ。サキュバス達に使い勝手を聞いて、良さそうなら自衛隊に販売しようかなと考えている。これには結界の腕輪を持っていなかったリム達三姉妹以外のサキュバス達が大喜びしていた。


それから蘭と一緒に海上自衛隊の基地に行き、全国から集まって来るミサイルに中級魔法を付与して回り、一部の大型ミサイルの弾頭に取り付けるBランク魔石付き総ミスリル製の弾頭カバーには上級雷魔法を付与した。一発3億のミサイルだよ3億!確かに天雷を付与しているから10発も撃てば中位竜なら倒せるかもしれない。そう考えると費用対効果は良いんだろうけどさ、ミスリルがもったいないな……

ちょっと自前でミスリル鉱山探しに行こうかな。見付けたら自衛隊に教えて何割か回して貰えばいいだろう。中層ボスのミスリルゴーレム狩りツアーをやるよりそっちの方が楽そうだな。


そんなスクロール作製にグリ子やメイ達の巣作りに自衛隊の新装備への硬化付与周りなど忙しい日々が数日続き、やっと台州川の戦場の後始末が終わったシルフィとクオンが家に帰って来た夜。俺達は夕食後にリビングでシルフィの愚痴を聞いていた。



「ホントになんなのよあの国は! あったま来ちゃうわ! 誰が死霊の軍団から国を守ったと思っているのよ!」


「自分達は真っ先に国外に逃げたくせに、何食わぬ顔で軍と冒険者連合の共同作戦により死霊軍団を殲滅したとか良く言えるわよね〜」


「しかも獲得した魔石の購入権利まで主張してるのよね? よく言えたと感心するわ」


「王国の貴族みたいですね」


「ははは、確かに貴族みたいだな。シルフィそんなの全て無視すればいいんだ。動画で戦場の様子は配信してあるからすぐバレるさ」


「ホント貴族みたいだわ! 権力者なんてどの世界も同じね。それにしても浙江省の防衛連隊以外何もしなかった軍に功労を与えるなんて腹立つわね……」


どうやら台湾やインドに逃げていた政治家が何食わぬ顔で戻って来て、国民に今回の氾濫を抑えたのは軍と冒険者だと説明したらしい。更にダンジョン外の戦闘なのに魔石の購入権迄主張しているようだ。

ダンジョン内で得た魔石はそのダンジョンがある国に購入権があるが、ダンジョンの外で得た魔石には購入権は無い。それは冒険者連合が販売先を決める事ができる。

それなのに中華広東共和国政府は色々理由を付けて冒険者連合に購入権を主張しているようだ。低級とは言え何十万個もある。そりゃ無理と分かっていても諦められないだろうな。


「それで氾濫時は軍と冒険者連合で協力して事に当たるという条約違反を誤魔化すつもりなんじゃない? あの大陸の民族は言ったもの勝ち、嘘も百回言えば本当になるって信じてるから」


「ふふ、確かにそう言う所がありますよね。国民は純朴な人が多いですが、権力者は嘘ばっかりいつも言っている印象があります」


「相手にしない事だな。冷静に粛々と行動するしかない。こちらには一切非がない事を世界に宣伝しながらやればいいさ。異世界人は撤収したんだろ?」


「ええ、飛空艇に家財ごと全て乗せて千葉の自治区で受け入れたわ。今は中華広東共和国を連合から外す為に証拠集めと根回しをしている所よ。見てなさいよ〜あの厚顔無恥な顔をもうすぐ絶望の顔に変えてやるんだから!」


「そんな恩知らずの国なんか見捨てればいいのよ。可哀想だけどそんな政治家を選んだ国民も同罪だわ」


「民主主義国家とはそう言うものよね。日本は今はまともな政府だけど、他人事では無いわ」


「そうだな、政府が無能なら俺達が国を出る側になるかも知れないしな。明日は我が身だな。そうなったら女神の島にでも移住するかな」


「ダーリンそれいいかも! あそこなら国からの干渉も受けないしね。早く別荘できないかしら」


「確かにあそこならどこの国の土地でもないですね。確か別荘が出来るのは来年の初夏辺りでしたっけ?」


「ああ、流石にこの家のようには行かないよ。資材の搬入も大変だからね。お金を積んでもあと半年は掛かるね」


「私も理事長辞めて別荘でゆっくりしたいわ〜。中東とソヴェートが助けてくれって五月蝿いし」


「中東は流石に距離があるから途中でかなり減ったと聞いたわよ? ソヴェートは悲惨よね」


「中東は確かに数は5万位にまで減ったみたいだけど、リッチが残っているから安心できないのよ。ソヴェートは侵略した元中華国の穀倉地帯が壊滅したようね。精鋭部隊の命と引き換えにリッチを倒したみたいだから、後は時間の問題でしょう。本土は酷い事になっているけど、あの国は自業自得なのよね」


「中華広東共和国の政治家を唆して湖南の水竜に攻撃させて壊滅させておいて、自国がそうなってるとか笑えないな」


「なんて言うか人間て愚かな生き物よね……私もエルフに生まれたかったわ」


「ソヴェートはちょっと救いようがありませんね……」


ソヴェートは40万のゾンビ達の侵攻を止めきれず南の穀倉地帯を失った。その際にスラーガを投入しリッチを倒す事に成功したが、スラーガも全滅したらしい。指揮官を失ったゾンビ達はそのまま北上してソヴェート領土で好きに暴れまわっているようだ。まあ他国を罠に嵌めようとするより自国の防衛に力を入れるべきだったなご愁傷様。流石にもう連邦を抜ける国が出るだろう、崩壊も近いかな。


「どうせ水竜が報復に来たら助けを求めて来るさ。その時に高く売ってやればいい。水竜は蘭がペットにしたがっていたからシルフィからの依頼と言う事で蘭が倒しに行くよ」


「蘭はスーちゃんをペットにして海の女になります! 」


「蘭ちゃんもう名前決めてたのね。まあ蘭ちゃんなら倒せるからペットににはなるわよね」


「蘭ちゃん海の女って……自衛艦とかひっくり返さないかしら」


「コウありがとう。高く付けてやるわ。一般市民に被害が出るのは望まないからその時はランちゃんお願いね」


「はい! シル姉さん蘭に任せてください! エメラと倒してきます」


「ふふっ、頼もしい妹だわ」


「壁の外の土地の買収も順調だから、東京湾沿いに水竜乗り場でも作って遊覧船にするのもいいな。また来場者が増えそうだ」


「横浜ダンジョンの引き渡しも済んだからアトラクションゲームも冬の間にはテストプレイできそうよ。ダーリンエレベーター設置用の穴開けお願いね」


「80層分か……頑張るよ」


国からの調査終了につき引き渡された横浜ダンジョンに早速機器の設置をするらしい。その際にエレベーター用の穴を開けないといけないから俺が次元斬で開ける事になった。ダンジョンコアがあるとダンジョン内の壁を傷付けても直ぐに修復してしまうが、コアが無くなれば修復はされない。それを利用してエレベーターを付ける為の穴を開けるんだけど、壁や床は上級魔法を数発当てても壊す事は出来ない程の強度がある。だから次元斬でやるんだが80層分はキツイ……やるけどさ。


「ホントうちの会社以外には真似できないゲーム空間になるわね。世界中から人が集まるわよ! 頑張らなくちゃ!」


「デビルバスターの藤井社長も、私達からの追加融資で魔法攻撃ができるシステムの開発を急いでいるようですしね。私も出来るのが楽しみです」


「魔法は急がなくていいさ。まずは剣と槍と盾で始めて追加で弓を実装したり、魔法を実装していった方が話題に事欠かなくなるからね。これだけ広大なフィールドなんだ、剣と槍と盾の3職だけでも十分人は集まるよ」


「それもそうね。最初から全部出すより効果的かも。装備にもランクがあるし強化システムだっけ? それも取り入れるみたいね。あとガチャってのもやるんでしょ? ダーリン藤井さんに何を吹き込んだのよ……」


「あははは。暇つぶしにやってるオンラインゲームにそういうのがあってさ、1日1回無料でガチャを引けて、運が良ければ高ランク装備が手に入るって楽しいかと思ってね。後は階層攻略報酬にガチャチケット配るとかも考えてる。運営はうちがやるから楽しいゲームにしたくてさ。夢があっていいだろ?」


「最近スマホでなにをやってるのかと思ったらゲームやってたのね……最近のゲームは課金させるのが殆どらしいからほどほどにね」


「ああ、勉強になってるよ。廃課金者だけが強くならないように、努力した者が強くなれるようにね。探索者の卵達相手にアコギな商売はしないさ」


どうせゲームとしてダンジョンに潜るんだから、リアルには無いガチャとか強化システムを導入しようかと思っている。武器や防具を強化するアイテムが宝箱から出たりだとかね。ガチャでも装備やアイテムが手に入れば楽しいと思うんだよね。


その後もゲームの話やら冒険者連合の話やらを皆で楽しくして、今日はシルフィを慰労する為に二人でゆっくりお風呂に入り洗いっこをした。


「あっ……コウ……そこもっと強く洗って〜」


「シルフィの胸はプルンプルンしていて洗い甲斐があるなぁ。この先端は優しく洗ってあげるね」


「あっ……そこは……んっ……」


「さあ次はシルフィの可愛いお尻を中も外も洗ってあげるから、そこに手をついてこっちに向けて」


「……はい。優しく洗ってね……んっ」


「汚れを落とすには強く洗わないとね」


「やっ……そんな……あっ……」


お風呂でシルフィを洗ってあげた後はベッドルームに行き、シルフィと長いキスをしながら愛し合った。

シルフィはあまり家に帰って来れなくて寂しかったらしく、終始甘えてくるシルフィが可愛かった。

でも相当ストレス溜まってたみたいで、愛し合う時はかなり激しかった。

俺は何回も搾り取られ、シルフィはそれはもう満足そうな顔で眠りについた。


お疲れ様シルフィ。







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