第17話




 ーー横浜上級ダンジョン内 皇 凛ーー






「凛ちゃん今よ!」


「はいっ!『炎槍』」


「「ガァァァァァーーッ」」


「ナイッス!」


「よしっ!」


「凛ちゃんやったね」


 私は西条さんが盾で押さえ三上さんと夏海さんが剣で一体の足を切りつけ、佐山さんが弓でもう一体の足を射抜き膝をついたオーガ二体に炎の槍を一体につき二本づつ放った。炎の槍が命中したオーガは燃え上がり絶命した。

 ほっとした私に斥候の戸田さん、三上さん佐山さんが掛け声と共にガッツポーズする。


「皆さんが足止めしてくれたので当てやすかったです」


「しかし魔法の威力はすごいね〜。魔法使いがいるのといないのとじゃ全然殲滅速度が違うもん」


「佐山さんの弓も命中率おかしいですよね? オーガの動いている目に当てたり普通できませんよ」


「ニヒヒヒ……弓は自身あるんだよね〜銃は全然駄目だけど。あはは」


「そうだな、佐山一曹が弓ではなく銃を持ってたら絶対一緒にダンジョンには入らないな……ククク」


「えー酷いですよ三上曹長〜まあ味方に当てる自信はありますけどね」


「私も佐山一曹が銃を持ってたら、安心して斥候とかできないかもですぅブルブル」


「南ちゃんにまで言われた! ガーン」


「あははは、まあ特殊な弾以外は銃はダンジョンじゃ役に立ちませんからね。凄腕の弓使いなんですからいいじゃないですか」


「いえーい! 凛ちゃんは分かってるね〜お姉さん嬉しい!」


「おいっ! 倒したからといって警戒を怠るなと何度も言わせるな」


「「「ハッ! 申し訳ありません西条三尉」」」


 パーティリーダーの西条さんにまた怒られちゃったわ。話しながらも周囲警戒はしてるんだけどね。


 私と夏海さんはあの中華街裏路地事件の翌々日からまた横浜上級ダンジョンの間引きをクタクタになるまで行なってホテルに帰り、翌日のオフには中華街に行きご飯を食べながら倉木さんと蘭さんの姿を探したりした。タイミングが悪かったのかもうこの街にはいないのか、あれからオフの度に行っているんだけど全然会えないのよね。私達はガッカリしながら帰る事を何度も繰り返し、今日が間引き開始から10日目の横浜では最後のダンジョンアタックとなってしまった。


 ダンジョンの氾濫は上層から中層までの魔獣しか出てこないから、深くても70層ほどと言われているこの若い上級ダンジョンの35層まで最終日の今日は泊りがけで降りて来てそろそろ戻る時間となる。


「しかし妙だ……」


「確かに今回は魔獣とのエンカウント少なかったですね」


「ああ、中級ダンジョンなら氾濫の前兆なのだが……進化したばかりの上級ダンジョンでそんなことは過去一度も無かった」


「私達ともう1パーティが中層を、その他の探索者には上層を間引きしてもらってますからね。氾濫は考えにくいですね」



 三上さんと西条さんがこの異変の原因を色々考えるが、氾濫はダンジョン内の魔獣が飽和状態になった時に起こるという常識から氾濫という可能性は除外された。

 三上さんは三上 加奈枝さんと言って20代後半で背の高く黒髪を後ろで束ねている剣士で、Bランクだけどもう少しでAランクになれそうなこのパーティでの副リーダー役。自衛隊の階級では下士官で一番上の曹長みたい。夏海さんと同じく勇敢で優しくて、女の子同士の話も結構乗ってくれるお姉さんて感じの人なの。よく夏海さんと剣の振り方について話してるわ。


 お調子者の弓使いの佐山一曹は佐山 美樹さんと言って私より3つ上の22歳。160センチくらいの身長でセミロングの髪を少し染めて茶色くしてる笑顔が可愛い感じの女性。このパーティのムードメーカーで場をいつも明るくしてくれるの。西条さんも怒りはするけど佐山さんの存在を認めてるからかあまり強くは言わないのよね。


 斥候の戸田二曹は戸田 南さんと言って私より一つ上の20歳で凄く小柄なんだけど、かなり足が速くてすばしっこいのよね。罠とかも見つけるの得意みたい。黒髪をお団子にして怖がりで庇護欲そそるのよね可愛い。

 自衛隊の階級は確か下から三士、ニ士、一士、士長のここまでが一般兵だったかな?それで三曹、ニ曹、一曹、曹長が下士官と言われる階級だったと思う。指揮官クラスの幹部は三尉からでニ、一と数字が小さいほど偉くなり次は尉長なんて聞いたことないから三佐になると思う、これも一佐まであってその上はよくわからないわ、なんか制服組とか色々階級の他に役職名とかついて難しそうだし佐官までしか私は絡みないから覚えてないのよね。


「そうだな。気になるところだがもうそろそろ戻る時間だ。魔石は取ったな? 戻るぞ」


「「「了解! 」」」


「「はいっ! 」」


 西条さんの指示に皆が返事をし34層へと繋がる階段へと歩いた。

 フィールドタイプのダンジョンは端から端まで歩けば自然と次の階層に行けるけし、迷宮タイプは魔法陣の上に乗れば次の階層に着く。地下鉄型や洞窟タイプのダンジョンはこの階段の昇り降りが面倒よね、階段は安全地帯でも無いし。

 帰りは行きよりスムーズだから20層で一泊で帰れそうだなぁ早くお風呂入りたいなぁ戻ったら倉木さんを探してどうしても駄目だったらお祖父様に事情を話して探してもらおうかな。などと考えながら地上を目指すのだった。



「おかしい……」


「おかしいですね」


「魔獣と全く出会わない。降りる時は少ないとはいえ一つの階層で3回は戦闘となった」


「ええもう30層なのにいくら帰りとはいえ一回も出会わないのはおかしいですね」


「やはり氾濫の前兆か? 前例は無いが嫌な予感がする。他の探索者がいる15層まで急ぐぞ!」


「了解!」


 西条さんと三上さんが魔獣に全く出会わない事について話し、20層ではなく人がいる15層に取り急ぎ急いで行く事になったみたい。確かに全くエンカウントしないなんて今まで無かった。これは本当に氾濫の前触れなのかも。私は背筋を凍らせながら、若干早足になった皆に置いていかれないよう必死に着いていくのだった。

 そして28層に着き27層迄の階段がある場所まであと半分というところでオーガとエンカウントした。


「馬鹿な!」


「そんな!」


 突然進行方向から8体のオーガと10体以上のオークが現れた。オークウィザードも2体。そんな!今まで一番多くて混成でも8体だったのに!


「クッ……三上と多田は俺の斜め後ろの左右に! 戸田はその後ろから遊撃! 皇と佐山はその後ろで射線を確保出来次第接触する前に撃て!」


「「「了解!」」」


 私達は西条さんの指示に従い配置につき、佐山さんが誰よりも早く弓を引き放ち牽制し足並みを崩した。私はその横で出来るだけ多くの魔法を放った。


『炎槍』


『炎壁』


 私は5本の槍を放ち最前列にいたオーガ4体に当て、更にその後ろにいたオークウィザードへ炎の壁を作った。

 私の炎槍は2体を倒す事は出来たが、残り2体は倒すまではいかず身体を焼かれながらもオーガが突進してきた。


「フン!」


「シッ!」


「ハッ!」


 西条さんが突進してきたオーガ2体を受け止め弾き、体勢の崩れた2体にそれぞれ三上さんと夏海さんが剣を振り倒した。


「次来るぞ!」


 私の炎壁の効果が消えオークウィザード1体が倒れ、オーガ4体とオーク6体に遅れてオーク4ウィザード1体が突進してきた。私はすかさず炎槍を5本放ち今度はオーガ2体を倒し、佐山さんはオーク2体の足を矢で狙い転倒させその後オークウィザードの首に矢を命中させ絶命させた。

 西条さんは次々にオーガとオークを弾き飛ばし剣で刺し、西条さんが手傷を負わせた魔獣に戸田さんが素早い動きで首に短剣を一刺しトドメを刺した。

 西条さんが盾で弾いたオーク達を夏海さんと三上さんが次々と葬っていた。私も所々で接敵する数を調整する為に炎壁を放ち数の差を埋めていった。


「ハァハァハァ……」


「フゥフゥフゥ……」


「なんとか捌いたね〜」


「は、はい……なんとか……あの数にオークウィザードは厳しかった〜」


「ま、魔力がキツイ……」


 私達は手傷を負いながらもなんとか初めて接敵する数の魔獣を倒しきった。魔力使い過ぎちゃったな。


「皇が分断してくれてなかったら危なかった。助かった」


「いえ、私はできることをしただけですので、ただ魔力が……」


「謙遜するな、魔法使いがいるという有利さを思い知った。そうか、魔力か……戸田!魔力促進剤はあるか?」


「はい!初級が2つに中級が1つあります」


「全て皇に渡してくれ」


「了解」


「ありがとうございます」


「俺たちが持っていても無駄だからな。それで回復にはどれくらいかかる?」


「回復速度が初級で倍、中級で4倍ですので中級を飲んだとしてここはダンジョン内ですから今の魔力残量から4時間で全回復できると思います」


「そうか……中級を飲んでくれ、またこの先も今と同じような状態になるかもしれん」


「はい、わかりました」


 そう言って私は中級魔力回復促進剤を飲んだ。私も当然魔法使いとしていざという時のために持っている。初級3つに中級1つだけど中級は貴重なので貰えるならもらっておきたかった。この先もどうなるかわからないし。

 魔力回復促進剤はダンジョン内の魔力が濃い所では、通常魔力が尽きた状態から自然回復に24時間掛かる所を促進剤のランクにより早める事ができるの。初級で12時間に中級で6時間、上級だと4時間に短縮する事ができるのだけど上級はポーションと同じく殆ど出回らないの。倉木さんならなんとなく持ってそうだけどね。ふふふ……早く会いたいな。


「魔石は諦める。今は少しでも早く上を目指す」


「「「了解!」」」


 私達は息を整えたあとすぐに27層への階段へと向かった。





「ぬおおおおお! 三上!」


「シッ!」


「壁行きます!『炎壁』」


「ハッ!」


「南! 矢の補充! オークアーチャーは私が」


「はいっ!」


『火矢』


「これで最後よ! シッ!」


「「「ハァハァハァ……」」」


 あれから24層に着くまで10体以上のオーガとオークの混成集団に何度もエンカウントし、殆ど全員が手傷を負いポーションの在庫が心許無くなってきた。

 途中小部屋に入り休憩しようという事になって入ったが、いくらも休憩しない内にすぐオーガがやって来て逆に狭い部屋で魔法が使いにくく苦戦した事から小部屋に入っての休憩はやめることにした。


 私の魔力を温存しようという事にもなったが、途端に負傷者が増え命綱であるポーションの消費が増えるばかりだった。私は魔法で牽制する事に集中し、魔力消費の激しい魔法をなるべく使わずになんとかここまで持ったけど結構キツイ……魔力回復が全然間に合わない。もう4分の1位しかない……

 ポーションも中級があと一つ。夏海さんはここまでの戦闘でオークアーチャーの矢で深い傷を負ってしまいそれで使い切った。


 そんな精魂尽き果てようとしている私達に更なる試練が訪れた……


 ドドドドド


 突然下から地響きが鳴り全員が硬直した。まさか……まさか!?


「全員23層への階段まで走れ!」


 私達は返事をする間も惜しみ駆け出した。まさか……まさか……氾濫?


「振り返るな! 全力で走れ!」


 西条さんが最後尾で叫ぶ!


 もう少しで23層の階段へ辿り着こうという時に、前方から恐らく20体以上はいるであろうオーガとオーク、オークアーチャー、オークウィザードの集団が私達の進路を塞いだ。


「そ、そんな……」


「俺が道を作る! 倒すことより抜ける事を優先しろ!」


 そう言って西条さんはオーガの集団に飛び込みその大きな盾で弾き飛ばし、矢を受けながらも道を作っていった。

 私達も剣で薙ぎ払い弓で牽制し魔法を放ち、もう少しで抜けようとした所で


「うっ……アガッ!」


「お嬢様!」


「皇さん!」


「凛ちゃん!」


 私は混戦の中オークアーチャーの矢を肩に受け、足が止まった所へ死角から現れたオーガの横薙ぎの攻撃を避けれず横道に10メートル近く吹き飛ばされた。


 ドドドド


「3尉! 後ろから! オーガの大群が!」


「くっ……追い付かれたか!」


 皆の後方から下層から上がって来たであろうオーガの大群が来たらしい。私は走れるようにする為、折れているだろう肋骨と腕を中級ポーションを飲み治す。その間離れてしまった皆を見た。駆け抜けるはずが皆は戦いながら私を助けようとしている。このままじゃこのままじゃ……


「ぐっ……わ、私は大丈夫! 先に行って助けを呼んで!」


「皆さん先に行ってください! 私はお嬢様を連れ奥の3人用の小部屋に行きます! 救援を呼んでください! このままでは全滅です!」


「クッ……わかった! 必ず救援を呼ぶ! それまで耐えてくれ! 行くぞ! 命令だ!」


「「「り、りょ、了解」」」


 皆が苦しそうな顔でこちらを一瞬見て返事をした。私は大丈夫、生きて。

 本当は夏海さんにも行って欲しいんだけど絶対行かないだろうから言わない。こういう時自衛隊の命令服従の決まりは羨ましいわ。

 皆がそれでも正面にいたオーガをなるべく引きつけて階段に向かって行ってくれたお陰で、こっちには数体しか来なかった。私は逃げながら火矢で牽制し夏海さんが斬りつけなんとか倒し切ったけどモタモタしてられない。チラッと夏海さんが端末で地図を再確認し2人で小部屋に向かっていった。

 後ろから来たオーガの大群はこっちに来てないみたい。そのまま真っ直ぐ階段へ行ったのかな……皆大丈夫かな……


「……お嬢様もう少しです。3人用小部屋は入口が狭くオーガやオークは入ってこれません。各階層にある安全地帯です」


「ハァハァ……聞いたことはあるかな……ハァハァ」


「またか!? 」


 あともう少しで小部屋に着くという所でオーガ6体が道を塞いでいた。私は魔力を全部使い切るつもりで魔法を放った。


『炎槍』


『炎壁』


 炎槍でオーガ2体を倒し炎壁で2体を焼きつつ分断した。


「ハッ! ヤッ! ハアッ!」


 夏海さんは焼かれた2体にトドメを刺し、残り2体に向かって斬りつけていった。


『炎壁』


 私は援護する為にもう残り僅かの魔力を振り絞り、2体を壁で包もうとしたが一体に避けられた。

 夏海さんはその一体を追い刺突を放ちオーガの足を刺し、怯んだオーガから一旦離れ剣を横薙ぎに振ろうとした。そこへ炎の壁から出てきたオーガが、足元で死んでいる仲間のオーガを夏海さんの背に投げた。


「グッ……ガハッ!」


「夏海さん!『炎槍』『火矢』」


 夏海さんの背に炎壁から出てきたオーガの放った死体が不意打ち気味に当たり、体制を崩した夏海さんの横腹をオーガの手刀が革の装備を貫いた。更に夏海さんの首元に噛み付こうと牙を立てた。

 夏海さんは首を噛まれるのを咄嗟に頭を振って避けるが肩を噛まれてしまう。

 夏海さんとオーガが密着し過ぎていて私は魔法を放てないでいた。


「ぐあっ! あああああ」


「グガァァ!」


 夏海さんは横腹を貫かれ肩を噛まれながらも、叫び声と共に密着しているオーガの腹部に剣を立て差し込んでいった。堪らず夏海さんから離れたオーガの頭を私は炎槍で吹き飛ばし、炎壁から出てきて仲間の死体を投げた後フラフラと私に向かって来ていたオーガの胸に火矢を放った。


「グガッ!」


 火矢が胸に刺さり苦しんで倒れたオーガの首に、夏海さんがフラつきながらも剣を刺した。

 私は急いで夏海さんに駆け寄りタオルと初級ポーションを出して手当てをした。

 酷い……きっと内臓までいってる……


「お、お嬢様大丈夫です、今は小……部屋へ……」


 私は夏海さんに肩を貸して2人で小部屋まで歩いて行った。

 小部屋の入口は狭く2人横並びに入るのはかなり厳しい幅で、少し屈んで入らないと頭をぶつける高さの入口だった。

 私は夏海さんを先に入れ魔除けのお香に火を点け入口付近に置いた。

 中も狭く奥行きはあるが、人が3人も横になればいっぱいになる程度の広さだった。

 私は奥に夏海さんを寝かせて装備を取り肩と横腹の傷の具合を見たが、初級ポーションではそれ程効果も無く出血は完全には止まってないようだった。


「夏海さんポーションも飲んで!」


「先程飲みました。大丈夫ですよお嬢様」


「嘘よ! 顔が真っ青じゃない! 内臓も傷付いてるはずよ」


「だ、大丈夫です。少し横になっていれば……」


「きっと自衛隊の救援が来るわ! 探索者協会だって! 協会の理事長が来ればすぐ助かるわ! あの人Sランクだからきっと仲間を集めて助けに来てくれるわ! 上級ダンジョンの氾濫は大事件ですもの! お祖父様も圧力を掛けてくれるわ!」


「そうです……ね、私は……この傷では……もう……きっとお嬢様だけでも必ず」


「何言ってんのよ! 2人一緒にでしょ! 裏路地での時も言ったじゃない!」


「はは……は……そう……ですね…….あの時は……白馬の王子様にたす……けられました……ね」


「ふふっ、真っ黒な服着て首をチョンチョン切っちゃう王子様だったけどね」


「ははは……でも……いい男……でしたね……初めて好きに……なれそう……な男……でしたお礼もまだ……してないのに」


「うん! いい男だったわ! 私も惚れそうよ! だから2人で戻って探さなきゃね!」


「はい……」


「さ、今は休んで、体力回復しましょう寝ては駄目よ?」


「え……え」


 私は毛布を取り出し夏海さんに掛け、少しずつ出血していく夏海さんの肩と腹部を抑えながら私は必死に早く助けに来てと自衛隊や理事長、そしてもしかしたらと倉木さんを思い浮かべるのだった。







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