生存のコストパフォーマンス
生存にかかるコストとして、体調管理、家事、労働などが挙げられる。運動も食事も睡眠も、好きな時に好きな分だけできるならむしろ楽しいが、体調管理はそれを許さず、定時に定量を行うことを求められるので、実質は労働のようなものであり、これはコストである。
幸福をリターンとして考えるが、僕はこれが小さく感じる。高学歴になって高収入になって結婚して死ぬ、などに魅力を感じない。ゲームとかは楽しいが、生存にかかるコストに見合うほどではない。
コストパフォーマンスを改善するには、体調管理なしでも健康になって、不労所得を得て、メイドさんに家事をさせるなどが考えられる。自分で書いていて悲しくなるほど現実味が無い。コストと考えているものを趣味にしてリターン扱いにすることも考えられるが、好きじゃないものは好きじゃない。
「努力が足りないのでは」という言葉は、「もっとコストをかけろ」と意訳することができるだろう。しかし、コストパフォーマンスが悪いところにコストをかけると収支はマイナスになる。コストをかける前に、コストパフォーマンスの高い方法がまず見つからないといけない。そして、コストパフォーマンスの高い方法を探すのにもコストはかかる。
「死ぬ気になれば何でもできる」という言葉は、コストパフォーマンスを考慮していない。さらに、そもそも死にたくもないが、死ぬ気になったなら高い所から飛び降りるだけでも死ぬので、自殺の難易度は実際それほど高くない。また、死ぬほど頑張って死んだ例もある。過労死が代表的だが、ブレサリアン(食わずに生きる人)になろうとして餓死したアンナ・ガット、ボディビルダー(マッスル北村)が減量による低血糖からの心不全で死亡したなどの例もある。
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