第5話 ピラミッド神殿への道

俺は宝玉をゲットしにこの砂漠地帯にあるピラミッド神殿を目指して歩いていたーーー

サラ「海竜のわだつみ!」

ヒロシ「おぉ!涼しいくなったなぁ!凄いな!サラは!」

サラ「私は魔女の娘よ?これくらいの高位魔法なら余裕よ」

魔法には魔法の強さのランク的なものがあるらしい、一番下が下位魔法、次に中位魔法、上位魔法、高位魔法、一番上が超高位魔法らしい、魔法のランクの2番目の魔法を余裕です使うなんてさすが魔女の娘だ

サラ「この海竜のわだつみは水身体保護魔法、水のバリアってとこかしら、バリア見たいなものだから攻撃の防御はもちろん、こういう自然にも対応出来るのよ」

ヒロシ「へぇー!やっぱ凄いんだなサラって」

サラ「なっ!きゅ、急に誉めないでよ!誉めたって何も出ないわよ!」

サラは真っ赤に顔を頬らめて照れている

ユエ「サラは可愛いですね~」

サラ「ちょっ!あんた急に頭撫でないでよ~!」

サラはそう言いつつ嬉しそうにしている、サラはいわゆるツンデレってとこなのか?

サラ「さっ、さっさと行くわよ!」

ユエ「あんまり先に行かないで下さいね~」

サラ「分かってるわよ!つべこべ言わないで!」

ユエ「ウフフ~本当に可愛いですね~」

サラ「だから可愛いないってば~!」

ヒロシ「可愛いよ~サラちゃ~ん」

サラ「何か言った?」

物凄い殺気に満ち溢れたオーラを出しながら俺を怖い顔で睨み付け、魔法の準備をしている

ヒロシ「ひっ!やべぇ、喋ったらやられる」

ユエ「二人とも~仲良くしましょうね~」

ヒロシ「こっちは仲良くしたいよ・・・」

サラ「私は男が嫌いなの、今こうしてお前と居るのもお母様の命令だから仕方なく居るだけなんだからね」

相変わらず俺に対しては怖い顔で睨み付けてくる

ユエ「二人とも~さぁ進みましょう~この調子では日が暮れちゃいますよ~」

ヒロシ「あ、あぁ、そうだな」

サラ「仕方ないんだからね・・・」

暫らく普通なら熱すぎる砂漠地帯を歩くていると前にはかなり巨大な岩が立ち塞がった

ヒロシ「こんなにでかい岩が在るなんて・・・言われて無かったぞ・・・?」

サラ「前に来たときはこんな岩無かったのに・・・」

ユエ「あらら~どうしましょう~」

ヒロシ「ぶっ壊すしか無いだろ、なぁサラ此処を通る以外道ないんだろ?」

サラ「・・・・・・そうよ・・・」

ヒロシ「相変わらず冷たい・・・」

ユエ「で、どうしますか~?」

ヒロシ「んなもん簡単だ、正面からぶつかるんだよ、困難なる壁にはな」

ユエ「つまり力づくで行くのですね!」

サラをも「何で意味通じるのよ・・・頭可笑しいんじゃない」

ヒロシ「サラは今使える一番強い魔法は何だ?」

サラ「お母様が使っていたファイヤーボルケイノだけど・・・お母様ほどほど威力は無いわ」

ヒロシ「ユエは一体何が強い?」

ユエ「一応私エルフなので弓矢術が使えます~、一番強いのは~光の弓矢雨(シャイニング・レインボウ)ですね~」

ヒロシ「なんで他のやつは強いんだ・・・俺が弱く思えるぜ・・・」

ヒロシ「俺は剣で物理的にただ単に叩く!」

サラ「はぁ?あんな岩に剣で叩くって無能なの?」

ヒロシ「俺にはこれしかできない、魔法も何も無いしな・・・」

ユエ「勇者様は確かに私が戦いのない貴方の暮らす異世界から召喚したので弱いかも知れませんが、勇者様はあのキメラと魔女を倒した人です!決して無能何かではありません!」

ヒロシ「ユエ・・・!ありがとう、少し心が晴れたよ、だがフォローするなら俺が弱いっていうとこも全部フォローして欲しかったぜ・・・」

サラ「ふん!ざまぁみなさい!いくら優しいエルフのユエでも弱いって事は否定してないわよ!」

ヒロシ「う、うっせぇ!黙れ!剣ではお前より強いんだぞ!」

サラ「あら、逆ギレ?みっともない、本当に勇者なのかしら?」

ヒロシ「なんだとぉ!俺は本物の勇者だ!」

サラ「本当の勇者様は皆に優しく、異性の扱いがとてもお上手で国の人気者なのよ?」

ヒロシ「それは伝説であって全部幻想なんだよ!そんな幻想を信じてるなんて可哀想ー!」

サラ「なんですって!」

ヒロシ「やってみろよ!返り討ちにしてやる!」

ヌヌヌヌヌヌヌヌヌ・・・!!

ボカッ!ボカッ!

ヒロシ・サラ「痛っ!」

ユエ「いい加減にして下さい!みっともないです!サラはヒロシ様を無闇に魔法が使えない使えない、本当に勇者なのかってヒロシ様を煽らない!そしてヒロシ様も!喧嘩を売られたからって買わないでください!勇者なんですからしっかりしてください!もう!喧嘩なんてしないでくださいね!約束してください!分かりましたか!」

ヒロシ・サラ「はい・・・」

ユエ「分かったなら和解の握手を」

サラ「あ、あ、あ、あ、握手!?む、無理よ!男と会って話したことも無いのに急に握手なんて、できるわけ無いでしょ!?」

ヒロシ「お、お、俺もあっちでは女子とコミュ障でまともに話せないのに、しかもついさっき会ったばっかの女と握手なんて無理だ!」

ユエ「何ぬかしてるんですか?ちゃんと和解して下さい」ユエはにこっと笑みを浮かべているが怖い感じがもろもろ伝わってくる

ヒロシ(ひいっ!女ってこ、怖い!!)

サラ「わっ!分かりました、握手をすれば良いんですよね!い、今すぐしますのでどうかお許しをっ!」

サラ「んっ!・・・・・・速く!怒られちゃう!いいから速くして!」サラは真っ赤に顔を頬らめて照れながらもユエの怖さにびびり手を差し出して来た

ヒロシ「ッ・・・!無理だって!」

サラ「いいから!速くして!また怒られたいの!」

ヒロシ「しっ!しかたない!速く終わらせるかっ!」 ギュッ俺は手を握った

暖かいし、柔らかい、しかも手汗がすごいので匂いが伝わってくる、サラを見てみると顔を真っ赤に染め固まりながら手を握っていた

よく見てみるとサラって可愛いな、って!何思ってんだ!?落ち着け!落ち着け!俺!

サラ「あっ、あのもういいかしら?」

ユエ「はい、大丈夫ですよ~」

ヒロシ・サラ「良かった~」

凄く疲れたぞ、はぁ、ん?何か忘れているような・・・?ーーーーーーーーーーーーーー

ヒロシ「あっーーー!この岩壊していねぇ!」

ユエ「確かに忘れてましたね~」

サラ「ふっ、本当にバカなんだから」

ヒロシ「なんだとぉー!」

ユエ「2人とも♪」

ヒロシ・サラ「すいませんでしたっ!」

ユエ「さぁ、やりますわよ~」

ヒロシ「あぁ、ちゃっちゃとやりますか」

サラ「魔女の娘の力見せちゃうわよ~」

ヒロシ「いくぞっ!」

ヒロシ「はぁっ!」 ギィン!「くっ!サラ!ユエ!」

サラ「ファイヤーボルケイノ!!」ボォォォォン!

ユエ「光の弓矢雨(シャイニング・レインボウ!」 ピカ~~!ビュビュビュン!

ガラガラガラガラガラ・・・

3人「やったぁ!」

ユエ「やりましたね!」

ヒロシ「あぁ!」

サラ「あんたはほぼ何にもしてないけどね」

ヒロシ「んだとぉー!」

サラ「ち、ちょと!落ち着いて!またあぁ成りたくないでしょ!」

ヒロシ「あ、あぁもう嫌だ・・・」

ユエ「何か~」

ヒロシ・サラ「ヒイッ!何でもありません!」

ユエ「なら良いんですけどね~、さぁ進みましょう」

ヒロシ・サラ「はい!ユエ様!」

こうしてサラとの初めての冒険は悲しく始まってしまった、さぁ!次はピラミッド神殿の中へ!一体そこにはどんな敵、罠があるのだろうか!

次回 第6話 ピラミッド神殿の苦道

お楽しみに!


作者

いやぁ、今回は珍しく笑い所を書いたのでは?こんな風にふざけるのはもう無いと思うので貴重です、記憶に留めておきましょう。

ところで余談ですがもうサラとヒロシくっ付けやって途中思いました(笑)正直今回はちゃんとした物語にしようと思ったのですがボケ回になってしまいましたね、まぁ、結果は良かったんで後悔はしていません、これからも楽しみにして下さると幸いです!応援やコメントをくれる方有難うございます、小説を書いてて良かったって思える動力源になるのでとても励みになってます、有難うございます!これからも頑張ります!長文失礼!

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