第1話 「主人公」

世界はいつも理不尽だ。

自分に都合よく回ってくれない。

かといって嫌いな奴には調子いい。

嫌だなぁ、辛いなぁ、死にたいなぁとか思ってたけど実際死ぬほうが怖いし生き続けてた。

でも意味無いんだよな。

生まれたから生きてる。ただそれだけ。

生まれた時は一緒なはずなのにどうもこう、、、運命って分かれるんだろうね。

というわけで今から死ぬわ。

死ぬ怖さより生きる面倒くささが勝っちゃったんだよね。

まぁ死ぬのが怖くなくなったわけじゃないんだけど。

さて、屋上に来たはいいものの、

下に人多いな。

迷惑は最小限にしたい。

全然人が居なくなんねぇよ。

やっぱやめるかな、、、

っ、、、いやいや、俺は決めたんだ。

死ぬって。生きるのに嫌気がさしたから。

、、、しっかしなんでこういう時に限って人って多いんだろうね。

ほらもう下がアリの行列だよ。

今ならムスカ大佐の言葉もよく分か(ズルッ

、、、っって!!!!

やばいやばいやばい落ちる落ちる落ちるっっっ!!!!

誰か助けてくれ!やばいやばい!

死にたいとかもう言わんから助けてくれ頼む!

あっっっ!そこの人!助けてくれっ!

お前だよっ!そうそう!

ありが、、、え?

??「...。」ゲシッ

ヒュゥゥゥ

、、、は?

なんで蹴られたの今?

え、死ぬじゃん俺。

元々死ぬつもりだったけど。

今考えたらやりたいことめっちゃあったんだけど。

あぁ、地面だ。

...グチャッ

、、、はぁ、死んだか。

まぁいいか。

しかし真っ暗だな。

死後の世界ってのもこんなもんなのか?

案外つまらないもんなんだな。

何するかは寝てから決めるか。

疲れたしな。

俺1人しかいないけど

おやすみ。



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