第7話-変態2号の見解
好きな人がいた。
彼女は、友人が透明人間になってからも彼を見えていた。
そう、
「顔が好きなの」
照れ隠しだったのだろう。
それをたまたま秋ちゃんが聞いていたなんて思ってはいなかった。
しかし、その言葉に自分の顔にコンプレックスを感じた。
消えてしまえ、いっそのこと。
彼女と彼は別れてしまったが。俺は彼女とも交友関係があった。
そして、透明人間になってからも彼女とは相談を受ける仲だった。
彼女から見えるよと言われるようになって告白した。
見事にラブラブで、幸せを秋ちゃんにもあげたいくらいだった。
少しだけ後悔している自分がいたからってのもある。
だからだ、彼の学校に侵入してどの子が好きなのか調べた。
もちろんくっつけるためだ。
しかし、もっと面白いことに彼と彼女は入れ替わっていた。
児玉さん?の顔で彼はこう言った。
「身体を見た責任はとる」
ユニークな残念な透明人間の話を俺はしかと見守っている。
完
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