第4話-見つかる男

男はすぐに見つかった。

自分のもとい彼の手で敵の下半身にモザイクを実行。

彼が言っていたが透明人間には透明人間が見えるスキルがあるらしい。

なんで全裸なんだよ!



「よう!秋ちゃん」


Aの名前を言っている。

わたしいや、俺にいっているのだろう。


出会ったらいつも通りにと彼は言っていたが、いつものようにって何だろう。


「また、秘められたスカートを覗くの?」


もう隠す気もなく。言ってやった。

彼、変態が笑って言う。


「あんたさ、誰?」


「変態ではない人間です」


「ふーん?てことは、やっばり君か...

いいこと教えてあげるよ........、

.......................」



「は?」


わたしは、その言葉に衝撃で顔を押さえてしまった。

信じられない。

顔が熱い。その間に彼を見逃してしまった。









やっと整理がついて家についた、わたしはまだ帰っていないわたしの両親でない靴を見て、ため息をついた。


自室に戻ると彼に


「ねえ?ほんとはわたしのこと見えてるんでしょ」


そう口を開くと、彼はお茶の入った手を離してしまった。


うわっ!


お気に入りのカーペットが!?

急いでタオルを取りだしふいていると彼は珍しく顔を真っ赤にさせた。


いや、その顔は自分だ。

彼の?自分の?顔に熱が移った。それにしてもわたしの顔は酷い顔だ。


「聞いたんだけどさ」

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