ひとりじめ

みづき

第1話

雲のように流れる風が空の色を運んでくる。

空の色の届かない僕の部屋で、風が流れる。

その風は僕を包み込み、空へと連れて行く。

風は、色のない空に新しい色を運んできた。

空は新しい色を塗って、空は僕の色になる。

色のない僕は、新しい色を求めて風になる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ひとりじめ みづき @pano

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ