第7話 喧嘩
香澄が俺を嫌った事件が起こって。
夜も明けて1日が経過した。
学校に登校する為に俺は朝7時に起き上がる。
そして横を見て滅茶苦茶に驚愕した。
「.....なぁ!!!!?」
「.....むにゃ.....」
胸が、ってか。
乳輪が見えそうな感じで佳菜子が寝ている。
何やってんだこの馬鹿!?
俺のベッドで!!!
「.....むにゃ.....あ、おはようです。ししょ.....って何で師匠!!?」
ヒョエ!とか声を上げて。
思いっきりにビンタが飛んでくる。
俺はそれをバシィッと受け止め。
そして俺は怒る。
「それはこっちの台詞だ!何だその淫らな格好は!そして何でこの場所に居るんだ!?」
「.....え?.....え.....きゃ.....」
みるみる赤面していく、佳菜子。
涙目でウルウルする。
ハァ、今更気が付いたのかこのアホ。
俺はその様に思っていると今度は拳骨が飛んで来て。
そして俺は吹っ飛ばされた。
「エッチです!スケベです!私が寝ているものとしてエッチな事を.....!!!」
「お前が.....入って.....来たんだろ.....あとは.....知らん.....」
そして俺は気絶した。
このクソ馬鹿、絶対に許さない.....。
俺はその様に思いながら。
☆
「何だってんだこのアホ!お前のせいで遅刻じゃねーか!」
「師匠のせいでしょ!」
「馬鹿か!俺が何をしたってんだ!被害者だ!」
結局、早めに起きたのにこの様って!
午前8時だと!?俺は1時間も気絶していたのか!?
この傍迷惑義妹め!!!
思って、曲がり角を一生懸命に曲がっていると人が。
ドンッ
「キャッ.....」
「あ、す、すいませ.....って、え!?」
打つかってしまった。
俺は慌てて顔を上げて打つかった人を確認する。
怪我してないのか.....と思ったのだが。
「.....ゆ.....優雅.....」
「.....お前.....香澄!?」
俺の高校の制服を着た、香澄が居た。
鞄を放っぽり出し、白のショー.....オイ。
俺は顔を背ける。
「.....師匠.....こんな時まで乙女のパンツを見たいですか.....」
「元はと言えばテメーのせいだろ!!!せきに.....」
と#を浮かべて声を上げていると。
俺を香澄が抱き締めてきた。
そして俺を震えながら見上げてくる。
「.....な、何のつもりです?香澄.....さん?」
「.....助けて.....優雅.....貴方にしか出来ないかも知れないから.....!」
俺は見開く。
震えながら、涙を流す香澄。
俺は佳菜子と顔を見合わせて。
そして?を浮かべた。
☆
「.....どうしたんだ。香澄」
「.....」
「.....」
俺達は学校に行くのを諦め、近所の自販機とベンチの近くに集まっていた。
ってか、オイ。
ジロジロ俺の元幼馴染を見んなよ佳菜子。
泣いているから気が付いてないだけだけどよ。
「.....実は.....私.....DVを受けているの.....!」
「.....ドメスティックバイオレンスか?何だ.....誰に.....」
と俺は思い出してそして見開く。
あの男か.....。
俺は眉を顰める。
佳菜子は鼻の下にペンを添えてふむふむと言っている。
いや、お前よ。
「.....何でそんな事にです?」
「.....簡単に言えば.....告白されて付き合ったけど.....どんどん不良になっていって.....終いには周りの事が上手くいかなかったら頭を叩いてくるの。それとか蹴られたり.....だからこの前は逃げたの.....ごめんね。優雅」
「.....そうだったのか.....」
俺はカシュッとオレンジジュース缶を開けて少しだけ飲んでそして眉を顰めた。
なんてこった、だ。
俺の大切な.....好きだった人に.....なんて事を。
絶対に許せない。
「.....だ.....だから.....誰にも相談が出来なくて.....」
涙を流しながら、香澄は震える。
佳菜子と俺は顔を見合わせて。
そして頷いた。
「.....お前を救ってやる。絶対に」
「私も協力するです。香澄さん」
「.....ご.....ごめんなさい.....」
ガタガタ震える、香澄。
相当に重症だと思う。
こんなに.....なるまでボコボコにするとか。
何なんだマジで.....クソッ。
そう、思っている時だった。
「香澄。こんな所に居たんだな」
ビクッと反応する、香澄。
来たのはあのチャラ男だった。
何だコイツ!?
どういう事だ、何故この場所が分かった。
この場所は俺と香澄しか知らない筈なのに。
「.....!?」
「.....念の為に追跡機能をオンにしておいて良かったわ。戻って来いよ」
目をパチクリしてハァ!?と言う、佳菜子。
は、はい、と力無く頷く香澄。
俺は#を浮かべて、香澄の前に立った。
もうヤケクソだ。
「.....それは出来ない。ってか、お前、香澄と別れろよ」
「.....何だお前.....何でこの場所に居るんだ」
「俺は香澄の友達だ。しつこ....」
最後まで言おうとしたら思いっきりに真顔で殴られた。
そして黒縁の俺の眼鏡が後ろに飛ぶ。
何だコイツ!いきなり殴ってきやがった!
「何?お前、香澄の何?しつこいのはお前だろ」
「.....ゲホッ。.....この野郎!」
ちょ、ちょっと二人とも、と誰かの声が聞こえる。
だが、俺はチャラ男の腹元に飛びかかる。
しかし、蹴られて唾が吐き出た。
クソッタレ!
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