第7話 喧嘩

香澄が俺を嫌った事件が起こって。

夜も明けて1日が経過した。

学校に登校する為に俺は朝7時に起き上がる。

そして横を見て滅茶苦茶に驚愕した。


「.....なぁ!!!!?」


「.....むにゃ.....」


胸が、ってか。

乳輪が見えそうな感じで佳菜子が寝ている。

何やってんだこの馬鹿!?

俺のベッドで!!!


「.....むにゃ.....あ、おはようです。ししょ.....って何で師匠!!?」


ヒョエ!とか声を上げて。

思いっきりにビンタが飛んでくる。

俺はそれをバシィッと受け止め。

そして俺は怒る。


「それはこっちの台詞だ!何だその淫らな格好は!そして何でこの場所に居るんだ!?」


「.....え?.....え.....きゃ.....」


みるみる赤面していく、佳菜子。

涙目でウルウルする。


ハァ、今更気が付いたのかこのアホ。

俺はその様に思っていると今度は拳骨が飛んで来て。

そして俺は吹っ飛ばされた。


「エッチです!スケベです!私が寝ているものとしてエッチな事を.....!!!」


「お前が.....入って.....来たんだろ.....あとは.....知らん.....」


そして俺は気絶した。

このクソ馬鹿、絶対に許さない.....。

俺はその様に思いながら。



「何だってんだこのアホ!お前のせいで遅刻じゃねーか!」


「師匠のせいでしょ!」


「馬鹿か!俺が何をしたってんだ!被害者だ!」


結局、早めに起きたのにこの様って!

午前8時だと!?俺は1時間も気絶していたのか!?

この傍迷惑義妹め!!!

思って、曲がり角を一生懸命に曲がっていると人が。


ドンッ


「キャッ.....」


「あ、す、すいませ.....って、え!?」


打つかってしまった。

俺は慌てて顔を上げて打つかった人を確認する。

怪我してないのか.....と思ったのだが。


「.....ゆ.....優雅.....」


「.....お前.....香澄!?」


俺の高校の制服を着た、香澄が居た。

鞄を放っぽり出し、白のショー.....オイ。

俺は顔を背ける。


「.....師匠.....こんな時まで乙女のパンツを見たいですか.....」


「元はと言えばテメーのせいだろ!!!せきに.....」


と#を浮かべて声を上げていると。

俺を香澄が抱き締めてきた。

そして俺を震えながら見上げてくる。


「.....な、何のつもりです?香澄.....さん?」


「.....助けて.....優雅.....貴方にしか出来ないかも知れないから.....!」


俺は見開く。

震えながら、涙を流す香澄。

俺は佳菜子と顔を見合わせて。

そして?を浮かべた。



「.....どうしたんだ。香澄」


「.....」


「.....」


俺達は学校に行くのを諦め、近所の自販機とベンチの近くに集まっていた。

ってか、オイ。

ジロジロ俺の元幼馴染を見んなよ佳菜子。

泣いているから気が付いてないだけだけどよ。


「.....実は.....私.....DVを受けているの.....!」


「.....ドメスティックバイオレンスか?何だ.....誰に.....」


と俺は思い出してそして見開く。

あの男か.....。

俺は眉を顰める。


佳菜子は鼻の下にペンを添えてふむふむと言っている。

いや、お前よ。


「.....何でそんな事にです?」


「.....簡単に言えば.....告白されて付き合ったけど.....どんどん不良になっていって.....終いには周りの事が上手くいかなかったら頭を叩いてくるの。それとか蹴られたり.....だからこの前は逃げたの.....ごめんね。優雅」


「.....そうだったのか.....」


俺はカシュッとオレンジジュース缶を開けて少しだけ飲んでそして眉を顰めた。

なんてこった、だ。

俺の大切な.....好きだった人に.....なんて事を。

絶対に許せない。


「.....だ.....だから.....誰にも相談が出来なくて.....」


涙を流しながら、香澄は震える。

佳菜子と俺は顔を見合わせて。

そして頷いた。


「.....お前を救ってやる。絶対に」


「私も協力するです。香澄さん」


「.....ご.....ごめんなさい.....」


ガタガタ震える、香澄。

相当に重症だと思う。

こんなに.....なるまでボコボコにするとか。

何なんだマジで.....クソッ。


そう、思っている時だった。


「香澄。こんな所に居たんだな」


ビクッと反応する、香澄。

来たのはあのチャラ男だった。

何だコイツ!?


どういう事だ、何故この場所が分かった。

この場所は俺と香澄しか知らない筈なのに。


「.....!?」


「.....念の為に追跡機能をオンにしておいて良かったわ。戻って来いよ」


目をパチクリしてハァ!?と言う、佳菜子。

は、はい、と力無く頷く香澄。

俺は#を浮かべて、香澄の前に立った。

もうヤケクソだ。


「.....それは出来ない。ってか、お前、香澄と別れろよ」


「.....何だお前.....何でこの場所に居るんだ」


「俺は香澄の友達だ。しつこ....」


最後まで言おうとしたら思いっきりに真顔で殴られた。

そして黒縁の俺の眼鏡が後ろに飛ぶ。

何だコイツ!いきなり殴ってきやがった!


「何?お前、香澄の何?しつこいのはお前だろ」


「.....ゲホッ。.....この野郎!」


ちょ、ちょっと二人とも、と誰かの声が聞こえる。

だが、俺はチャラ男の腹元に飛びかかる。

しかし、蹴られて唾が吐き出た。

クソッタレ!

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