第20話:クルーザーヨットが欲しい!

 その後、珈琲を飲みながら、ニコラスが、塚田守に、あなたは、ヨットを買える

だけのお金あるかと、聞いたので、いくらと言うと、35万ユーロから50万ユーロ

と、言うので、あると言うと、彼が、人生って、1回きりだから、クルーズをしてみないかと言われた。


 彼は、この近くのリスボンの名門ヨットクラブに入り、クルーザーヨットを持って、年に3-4回、7日間程かけて、クルーズの旅に出ると言った。1年みっちり勉強すれば、船舶免許1級がとれ、外洋にも自由に出られるので、挑戦してみないかと言った。


 良かったら、そのリスボンのヨットクラブの会員に推薦してあげると言った。一度、あなたの時間が空いてる土日、前もって、電話してくれれば、連れて行ってあげるよと言った。入会金と年会費を聞くと、入会金、1000ユーロで、月会費も100ユーロだと言った。


 あなたに日本語の家庭教師代金、月に100ユーロ払うよと言ってくれ、今月分と言い、手渡してくれた。最初、いらないと言うと、不足かと聞くので、そうじゃなくて、無料でと言うと、そう言う訳にはいかないと、笑いながら言った。

 

 その次の土曜に家にやってきて、4回目に、ニコラスの奥さんのマリアも連れてきた。そして、ニコラスが、塚田守に日本語を習っていると、奥さんに話したら、彼女も行きたいと言うので、見学に来たと話した。マリアが、塚田守の奥さんの美鈴さんをみて、きれいな人ですねと言い、美鈴さんの片言の英語での話しで、意気投合した。


 そして、塚田守が、一緒に、1時間、日本語の勉強しましょうと言い、また、最初から、日本語会話入門から始めた。こうして、ニコラス夫妻と仲良くなった。翌月、2012年3月20日に、今度は、塚田守が、ニコラスに、ヨットクラブに連れて行ってと言い、ニコラスの車で、10分でヨットクラブへ着いて、メンバーの人達に紹介してくれた。


 ヨットハーバーやレストラン、クルーザーヨットを見て、塚田守が、入会したいと言い、入会の書類を書いて、推薦人名の所に、ニコラスと書いて提出すると、事務の人が、1000ユーロ、今、持ってますかと聞くので、ありますと言い、簡単に入会させてくれた、推薦人2人以上が必要と書いてあったが、事務の男性が、推薦人の所にサインしてくれたのだ。


 船舶一級の免許をとって、是非、クルーズの楽しい経験して下さいねと言い、受付の人が、クルーズヨットで外洋に出れば、あなたの人生が、きっと変わりますよと笑いながら言ってくれた。そして、毎週土曜日に、船舶1級のためのヨットの技術指導を受けることになり、並行して、英語で学科試験を受験する事にした。


 2012年4月15日に、塚田守と息子の辰男が、ニコラスのカタマラン型・クルーザーヨットに招待されて、そこには、奥さんのマリア、息子のマリオと弟のアルベルトがいた。その後、外洋を約1時間、クルーズしてくれた。


 塚田守は、この体験で、カタマラン型・クルーザーヨットが欲しくなってしまった。価格を聞くと、中古で20万から40万ユーロと言った。ニコラス一家に、お礼を言って、家に戻ると、奥さんが、早く、ヨットの免許取ってと、笑いながら言った。



 その後、毎週、ヨットクラブに出かけて、6月の試験で、学科試験は合格したが、実地試験は、もう一歩で、不合格だった。


2012年1月、1ユーロ98円となり、4億円をユーロに両替して408万ユーロとなり、残金が1.8億円と552万ユーロと5250万豪ドルになった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る