第10話:喫茶店経営1

 この話を聞き、そりゃ良いと、塚田守が言い、それだけ、長い時間が喫茶店

を使えるのはメリットが大きいと言った。そして、美鈴さんとアルバイト3人

で、朝10時と、昼12時、夜の6時前後は、忙しくなるが、何とかこなせる

様になり、売上も伸びてきた。その後、女子学生の石田歩さんが、短大の食物

栄養科の学生さんで、実習のために、夏休み、冬休みに、アルバイトしても

良いと言い出した。


 それは大変助かると言い、飲食付き、時給5百円で、数人でローテーション

を組んで、2人ずつ、働けるようにしてくれるという申し出を受けた。これに

より、男子学生1名と、女子学生2名のアルバイトが雇えることになり、大人

が1人出れば、運営できる様になる。食料品は,買いに行かず、業者に全部

運んでもらうようにして、ケーキも作れるようになり、売るようになった。

 その後、休みの日には、塚田守は、鹿島美鈴さんと、子供3人と出かける様

になり、彼女が1970年3月18日生まれで25歳だとわかり、まだ若いの

にと驚いた。


 そして塚田守は、実家を出て、1995年3月18日、鹿島美鈴さんの25

歳の誕生日から、立川の郊外の3LDKのマンションを借りて、鹿島美鈴さん

と同棲を始めた。その後、国立駅前の喫茶「美鈴」に出かけて、土日以外、

毎日、出かけ、ラジオ短波を聞いて、株投資をしながら、喫茶店経営をする

様になった。


 毎日、学生のアルバイトさん12人のローテーションで、運営管理を任せた。

 やがての鹿島義朗さんの命日、一周忌があけた1994年2月9日に内輪で

夫婦と3人の子供の5人で写真を撮って結婚届を提出した。この結婚を父の

塚田一郎に報告すると、まー結婚しないよりは良いと言っくれた。その後、

3月のある朝、美鈴さんが、気持ちが悪いと、もどし、もしかしてと思い、

産婦人科に行くと、おめでたとわかり、1995年2月28日が予定日と

なった。そのため、奥さんの塚田美鈴さんは、出産のために、喫茶店「美鈴」

を休み、全て、塚田守が、店を運営していくことになった。


 そのために、食品類はトーストとホットドックと珈琲と紅茶のセットだけに

した。しかし、漫画や読書、勉強のための喫茶店として、若者の人気が高く

なり、アルバイトさんの給料と店の管理費と塚田守の給料が、やっと出る程度

の儲けが出た。もし赤字になったら、すぐに店じまいする考えで、店を運営し

ていった。やがて1995年2月28日に、4子、塚田辰男が無事誕生した。

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