第7話:喫茶店の店主の交通事故死と葬儀

 その後、交通事故による即死なので、警察の指定医による検視が必要ですの

で、検死が終わり次第、指定医から死亡診断書が交付される迄は、お待ちいた

だく事になりますと言われた。それを聞いて、それまでどうしたら良いか聞く

と、連絡先の電話番号を教えていただき、こちらから連絡しますと言った。

 いつ頃までに、死亡診断書が出ますかと聞くと、今日の午後3時までは

かかると言った。


 その話を鹿島美鈴さんにすると、仕方ないから、店に戻りましょうと言う

事になり、タクシーを呼んで、喫茶店・美鈴へ戻った。そして少し冷静さを

取り戻した美鈴さんが、まず、店の入り口に休業の看板を出し3人の子供達の

面倒見ていただいていた5人の常連さんにお礼を言った。お代は、結構ですの

で、本当に助かりましたありがとうございますと、お礼を言うと、5人の常連

さん達が、このたびは大変だったね、気を落とさずにねと言い、出来るだけ

協力するから、言って下さいと話して,帰っていった。


 既に、昼過ぎになり、美鈴さんが、冷蔵庫を空けて、トースト、目玉焼き、

紅茶と入れて、子供達と、塚田守と,一緒に食べた。その後、早く、旦那の

実家、親戚に電話しないと駄目ですよねと、塚田守に聞くので、死亡診断書を

受け取ってからで良いのではないとか言い、旦那さんが生命保険入ってました

かと聞くと、入ってましたと言うので、死亡診断書をもらったら、生命保険

会社に電話する必要も、ありますねと言い、後は、旦那さんの名義の銀行口座

の金を、一定の期間のうちに、美鈴さんの口座に移したり、役所で書類を出し

たり,結構面倒ですが、良かったら、私は、今、仕事してないので、手伝い

ますよと、塚田守が言うと、それは本当に心強いと、言ってくれた。


 そうして、午後2時過ぎに、死亡診断書が出来たと言うので、塚田守が、

子供達と待ってるから、病院に行ってもらってきてと言った。そして3時頃に、

帰って来て、彼女が、旦那さんの実家、自分の実家、取引先、旦那の友人に

電話をした。電話している間に、塚田守が、近くの葬儀屋を調べて、携帯電話

で葬儀の日程の話をしていた。美鈴さんが電話を終わると塚田守が、葬儀は、

一番早くて4日後の2月7日と言われた事を伝えた。次に葬式は何人位と聞く

と20人位だと言った。


 葬式の内容について、今日にでも、ここに葬儀社の人に来てもらうかと聞く

と、そうしましょうというので、塚田守は、今日は、付き合うよと言うと、

悪いわねと美鈴さんが言った。30分位して、葬儀社の人が見せに来て、葬儀

の形式と費用、葬儀場が立川葬儀場になると言、2月7日午後1時からだと

言った。もし必要なら、お通夜の場所も借りられますがと言うと、どうしまし

ょうと言い、今、どこに住んでるのと,塚田守が聞くと,小さなアパートとい

うので、借りた方が良いとすすめ、8畳2間、借りる事にした。


 そうして、近くにあった、ナプキンを広げ、鉛筆で、葬式の案内状を、簡単

に書き、葬儀社の人に聞いて、手直しし、それを今日家に帰ったら、パソコン

に入力して、往復はがきを買ってきて、印刷するが、何枚必要だと聞くと、

20枚と言うので、了解した。明日中には、出せるように持ってくると言った。

 そして立川葬儀場のパンフレットもらって、葬儀の日時と、お通夜に出るか

どうか、聞いて欲しいと、美鈴さんに言うと、彼女が、実家と親戚,友人に

電話をし始め、1時間程で、終了した。お通夜には、6人来るというので、

何とかなるだろうと伝えた。

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