第6話:行きつけの喫茶店の店主の交通事故死1

 1992年頃から、国立駅の近くの、喫茶店「美鈴」、上手いチーズケーキ

と、珈琲、紅茶のセットを食べに行くのが、楽しみだった。この喫茶店には、

塚田守の好きなタイプの可愛い女性の鹿島美鈴さんと、1994年11月で、

美鈴さんの長女、1987年7月7日生、5歳の和美ちゃんと6歳の長男、

1988年8月16日生、肇君、5歳の次男、1989年9月20日生の二郎

君がいて、保育園、学校から帰ってくると、喫茶店の奥の和室で、大人しくしていた。


 その喫茶店では、ケーキ、珈琲、紅茶を、その店を鹿島美鈴さん中心に切り

盛りして、旦那さんの鹿島義朗さんは、材料を買いだしに行ったり、ケーキを

丸ごと、1つ・ホール販売していて、コービー豆も焙煎したりして、珈琲豆や

多くの種類の紅茶、ウーロン茶、ジャスミン茶、日本茶を小売り、配達、通信

販売をしていた。近くの大学生が、喫茶店として、使っているケースが多く、

駅近くの企業に珈琲豆、紅茶、ホール・ケーキ「ケーキ丸ごと1つ」を売って

いたが、味に定評があり、会社や、家族で、かなりの数が売れていた。


 そのために、旦那さんは、良く店を留守にしていたが、常連さんが多く、

奥さんや、子供さんと話をして、楽しんでいた。ところが1993年2月3日、

土曜日、朝から雨が降っていたのが、昼前から、みぞれに変わるほど,寒い日

で、あまりにも寒いので、塚田守が、10時オープンと共に、その喫茶店に

入り、遅い,朝食を食べていた。そんな時、電話が鳴って、鹿島美鈴さんが、

電話に出て話していると、「えー、本当なの、間違いないの?」と大きな声を

出した。そして、その場に、へたり込んでしまった。彼女は、塚田守と目が

合うと、鹿島義朗が、スリップした大型トラックと、衝突して、と言うと、

大声を上げて泣き出した。


 それを聞いて塚田守は、思わず、どうしたら言いと言うと、彼女が、少し、

我に返って、子供達を見ていて下さると言って、病院へタクシーで行きますと

言い、慌てて出て言った。その話を聞いていた子供達3人が、大人しく待って

ましょうと話した。それを見ていた、店にいた、常連の5人も、驚いていた。

そうして15分位して、店に電話が入り、塚田守が電話に出ると、「鹿島美鈴

さんが、泣きながら、主人が亡くなった」と言った。


 そこで、塚田守が、どこの病院にいるのか、聞くと、TK共済病院と言うの

で、子供達は、店にいる5人のお客さんに、頼んで、私も、そちらに行こうか

と言うと、悪いんですが、そうして下さると言った。わかった、ちょっと

待っててと言って電話を切った。その話を店にいる5人の常連さんに子供達を

頼んで、病院に、行ってくると話すと、子供達は,私たちが見てるから、すぐ

行ってらっしゃいと、言われ、道に出て、タクシーを拾って、病院へ行った。

 病院の救急室の前の椅子に座っていた鹿島美鈴さんが見えたので、近づいて、

大変だったねと言うと、彼女が、抱き付いて、取り乱して、泣き出し、これから、どうしようと、叫んだ。


 そこで塚田守は、冷静になってと言って、まず、何をするべきか考えようと、

言い、救急室の受付に、彼女と一緒に向かった。すると受付の人は、このたび

は、大変でしたねと言い、最初に、何かの書類を見せて、ここにサインして

下さいと、言った。聞くと、鹿島義朗の死亡の確認書だった。彼女に言って、

サインしてと、言い、書いた書類と受付に提出した。

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