第4話:放射線照射療法で脳腫瘍消える

 1992年3月12月に、第1回の放射線治療が計画され、実施された。

 放射線の照射後、大きな副作用もなく、無事終了したが、塚田守が、治療を

受けている時、何か、夢の様なものを見たと言い、それを、ノートに書くと、

チャートかグラフのようなものを手書きした。そうして、脳腫瘍の治療は、

最新の医学で、何とか、腫瘍を取り除きたいと言い、それまで、自費での治療

になるので、申し訳ないが、費用を出してほしいと言うので、塚田家の資産は

十分にあるから、心配しないで良いと、父の塚田一郎が言ってくれた。


 塚田守が、大学の事については、できるだけ頑張ってみるが、何回も留年

するくらいなら、大学を中退して、別の進路を考えるかもしれないと、寂し

そうに言った。父の一郎は、それは、お前に任せると言い、部屋を出た。

1992年4月8日に、MRI検査で、脳腫瘍の状況を見ると、大きさが半減

したが、まだ残っており、半年に1回程度の放射線照射が必要と判断された。

 そうして1993年1月18日に、2度目の放射線照射が行われる事になり、

実施された。


 そうすると、塚田守が、何か、妙な気がして来た。勘が鋭くなった気がした。 

 これから、何をやって行こうかと、いろいろ考えて、多くの領域の本を多数、

図書館から借りて来て、読み始めると、日本で、近いうちにインターネットの

時代が来るので、関連株が急上昇すると事が、頭の中から、離れなくなった。

 そこで、インターネット関連株g、まだ上昇していないうちに買おうという、

気持ちが強くなった。そこで、この話を、父の塚田一郎に打ち明けると、投資

資金として2千万円を、お前に投資するから、儲かったら純利益のうち2割を

払うと言う事で、貸してもらった。


 気になり、始めて、四季報を買ってみると、不思議に、数年後の格好良い車

に乗っている自分の姿が、一瞬、見えた気がして、何故か、わからないのだが、

株に勝てる気がした。その後、株関係の本を買い込んで一心不乱に読んだ。

 1993年2月22日に、MRIで、脳腫瘍の様子を見ると、以前に比べて、

確実に小さくなった事が判明した。そして、脳神経外科の医局会で、もう1回

の放射線照射で終了して半年に1回ずつのMRI検査で腫瘍の大きさを継続

し観察する事が決まった。


 2度目の放射線治療後、頭のモヤモヤ感が、すーと消えた感じがして、勘が

鋭くなり、以前の集中力が蘇った気がした。そのために、多くの本を読んでも、

疲労感がなく、すぐに理解でき、昔の自分が蘇ったというか、更に磨きがかかった感じがした、その後も、本を読んで、株の解説者の話を聞いて理解した。


 最終の放射線治療が1994年1月12日と決まり、病院へ行き放射線治療

を終えると、更に、頭がすっきりしてきた。その後、何でもできる気持ちに

なって、性格まで変わり、明るく、大胆になり、家族や、友人達が、性格が

変わったと、みんなが口を揃えて言った。1994年1月22日に、MRIで、

脳腫瘍の大きさを観察すると、ほぼ消えた様で、放射線利用が成功した。

 今後、半年に1回、MRIで、観察していきましょうと言われた。そうして、

その後、頭痛もなく、過ごした。

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