第9話 やっと会えたね
会社ではお昼休みになる。
僕はその時間を利用して、帰宅した。
休み時間が1時間。
急げば何とかなる距離だ。
玄関には、鍵がかかっている。
鍵を開けて、中に入る。
そして、台所へと向かう。
一目散に・・・
テーブルの上の、僕がかえでのために作っておいた昼ごはんは、
奇麗に片付けられていた。
そして、食器は洗ってある。
そして、メモ書きがしてある。
【冥くん
昼ごはん、ありがとう。
美味しかったよ。
前も美味しかったけど、だんだん上達しているね。
でも、会社をさぼっちゃだめよ。
仕事はきちんとしないとね・・・
って、少しお姉さんぶっちゃった・・・
じゃあ、午後からも、お仕事がんばってね。
かえで】
間違いない。
かえでは、すぐそばにいる。
そう、この家に・・・
そして、僕の彼女というのは半分は本当だろう・・・
でも、もう半分は・・・
僕は、洗面所に行った。
そして、鏡を見て、声をあげた。
「かえで、いるんだろ?そろそろ、出てきたらどうだ?」
しばらくの時間の後、女の子が現れた。
鏡の中に・・・
「かえでだね」
「うん、やっと気付いてくれたね、冥くん」
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