第3話 こころみ

病院


考えたくはない。

考えたくはないが、もしかしたら最悪の事態を考えた。


そう、2重人格

病院で催眠療法などを受けて調べてもらう事にした。


結果

異常なし。

正常だった・・・


次に警察に向かった。

僕は、詳しく話したが、当然信じてもらえない。

まあ、信じろと言う方が無理だろう・・・


僕は、昼からでもと思い、会社へ向かった。

でも、その前に公園でお弁当を食べる事にした。


広げると、メモ書きがあった。

【冥くん


今日、病院と警察に行ったわね。

私の事を、そして君自身の事を不審に思って。


でも、大丈夫。

君は正常だし、私も確かな存在だから・


じゃあ、昼からがんばってね。


かえで】


まさか、見てるのか?どこかで・・・

それとも、予知か?


どこだ?どこにいる・・・

僕は辺りを見た。

でも、怪しげな人はいない。


こんなの誰にも相談出来ない。

わからない・・・

一体誰なんだ?


答えられる人がいたら、教えてくれ。


その日は仕事が手につかずに、絞られたが、

僕の様子がおかしいことに気がついたのか、相談するように言われた。

さすがに言えないので、「頭の中でまとめてきます」とだけ言った。


いつもとは違う意味で疲れて帰宅した。


すると、いつものように食事が用意してあった。

かえでと名乗る女の子は・・・いない・・・


【冥くん


お疲れ様。


君のリクエストにこたえて、今日はトンカツだよ。

キャベツも用意しました。


ご飯とみそ汁とお漬物。


トンカツ定食だね。

残さず食べてね。


じゃあ、行ってきます。


かえで】


僕はかえでのために、お夜食を作っておいた。

メモ書きを添えて・・・


【かえでさんへ


お仕事お疲れ様。

お夜食食べて下さい。


今後ともよろしく】


僕はその日は、徹夜をこころみた。

何としてもつきとめる。


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