第2話 確かな存在

翌朝、僕は目が覚めるとすぐに台所へ行った。


すると、朝食とお弁当が用意されていた。

いつものように、メモ書きもあった。


【冥くんへ


お夜食ありがとう。

美味しく頂きました。


いつものように、朝食とお弁当用意しておいたから、

食べてね。


じゃあ、お互いお仕事がんばろうね。


私?君の彼女だよ


かえで】


はぐらかされた。


ん・・・待てよ。このかえでという女の子はどこで寝てるんだ?

僕の部屋ではない・・・


僕はまさかとは思いつつ、ある部屋へ行った。

この部屋は空いていて、もぬけのからのはず。


荷物も置いてない。


部屋を開ける。

すると、中は年頃の女の子が使うような部屋となっていた。

生活感がある。


「なんだ?僕は買った覚えはないぞ」


すると、ベッドの上にメモ書きがあった。

【冥くん


遅いよ。ここへたどりつくのが・・・

でも、気付いてくれてありがとう。


その通り、私はここで寝ています。


あっ、他には誰もいないから安心してね。

じゃあ、がんばって


かえで】


間違いない。

このかえでと名乗る女の子はいる。


でも腑に落ちない。


僕は、テーブルにメモ書きを残した。

【かえでさんへ


朝食とお弁当ありがとう。

もし、読んでいたら、晩御飯はトンカツでお願いします。


冥】


それだけ残すと、僕は向かった。


仕事場ではなく、病院へ

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