第36話:メキシコ・クルーズ

 やがて2006年12月が去り、2007年を迎えた。2006年、休む暇なく、

1月12日からロサンゼルスへ飛んで、8日間のバハ・カリフォルニア・クルーズ

へ、日本人・総勢20人で、石津夫妻も同行して出かけた。午前10時に到着する

と、旅行会社のウエルカムパーティで、会社の人が、船に乗るまでの、集合場所と、

乗船手続きの仕方、上船後の話をしてくれた。


 その後、昼食をとって、午後3時頃にロサンゼルスのサン・ペドロ埠頭へ行き、

乗船手続きを取って、5時前には上船して、早めの夕食をとったり、カフェでお茶

を飲み、その後、恒例の乗員全員参加の避難訓練が始まり、終えると、続々と、

夕食に乗客が現れた。日本人のクルーズ仲間で集まりクルーズ経験者の石津三千子

さんに、いろいろな質問をし、丁寧に答えた。最後に、何に、一番注意したら良い

ですかと、聞かれると、あまり体重を増やさないように、注意することですと言う

と、大笑いになった。その後、石津夫妻は、部屋に戻って、早めに寝た。その後、

船酔いになった日本人仲間が3人来たので、彼らに、船酔いの薬を渡した。そして、

船酔いの時は、できたら、もどした方が楽になることを教えた。そんな騒動で、夜

12時頃まで、寝られなかった。


 翌朝は、8時に起きて、朝食をとって、船の甲板を散歩して回ると、大勢の人が、

同じように散歩していた。日本人のグループは、団体で行動していて、騒がしく、

目立っていた。その後、娯楽室で麻雀したり、カードゲームをしたり、バスケット、

卓球したりして、時間を過ごしていた。


 2,3日と終日クルーズで、4日目にプエルトバジャルタ、メキシコに到着後、

石津健之助をはじめ市内観光に出かける人が多い中、石津三千子は船で待っていた。

 その後、船に戻ってきた人で、テキーラを飲んで気持ちが悪くなった人がいて、

脱水症状と同じ、処置をして、生理食塩水の様な溶液を、少しずつのませ、回復を

待つと、その人は、ぐっすりと寝てしまった。そして、同室の人に、ベッドへ連れて行ってもらった。翌朝、その人が、石津三千子さんの所に、お礼に、やってきたが、やはり二日酔いでだったので、飲み過ぎないようにねと笑いながら言った。


 5日目、マサトランに到着して、石津三千子さん以外は、ツアーに出て、サルサ

ダンス教室や、山岳ドライブ、ショッピングに行く人に別れたが、この日も、飲み

過ぎた女性が3人やってきて、サルサ教室で楽しく、踊って、喉が渇いたので美味

しいマルガリータをジュースのように飲んで、頭が痛くなったようで、生理食塩水

を飲ませて、部屋で、ゆっくりする様に言った。幸いなことに、そんなに重症な人

はいなくて、石津三千子さんは安心した。


 6日目、最終目的地、バハカリフォルニア、豪華な施設が多いコリドー地区や、

アーチ形をした岩場、鯨の回遊を見に行くツアーなどがある。オプショナルツアー

をおえて帰路につき、翌日は終日後悔して、8日目、ロサンゼルスのサン・ペドロ

埠頭にもどり、ロサンゼルス空港から、日本に帰った。


 今回のクルーズは暖かい気候で、冬のクルーズには、日本方も比較的近く、最近、

日本人も増えてきているようだ。その後、旅行のアンケートで、全体のツアーでは、

5-6日の日程が一番人気があり安いツアーと、高価だがクルーズも人気があった。

 また、避寒、避暑の南半球と、冬場のグアム、ハワイも人気があった。そこで、

次回から、ハワイは4泊6日と、ハワイ4島クルーズを同時に計画して、ケアンズ

の避寒の旅と一緒に、ケアンズ、ゴールコースト、シドニー旅行を同時に行くこと

を決めた。

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