第14話:豪州、NZ旅行に中村さん同行1

 今年1994年の秋に、オーストラリアとニュージーランドを10日かけて、

回ってみないと、奥さんが言った。有給休暇もとっていないので、まとめて取って、

気分転換をしたいのと言い、旅費は、全て、私が払いますからと笑いながら言った。

中村小夜子さんにも声かけてみるかと聞くと、そうね、以前、話したから、誘いま

しょと言った。


 JTBで、1994年10月1日から10日間の日程で、ケアンズ、ゴールド

コースト、シドニー、オークランド、クライストチャーチを回るコースを選んで、

混み具合を聞くと、このコースは、高いので、満員になる可能性は少ないと言った。

 それでは、仮に、予約して、キャンセルする場合の最終期限はと聞くと、ここに

書いてあるように、1ケ月前まではキャンセル料金が発生しませんと教えてくれた。

 そこで中村さんの分も含めて3人分で予約した。すると、先の事なので、早速、

休暇届を出しておきますと奥さんが言い、数日後、チケットがとれたとJTBから

連絡が入り、2人部屋で旅費が35万円、1人部屋で45万円とわかった。


 やがて、1995年8月28日、また、加納夫妻と、カラマラン・クルーザー

ヨットで釣りに出かけ、最近は、加納夫妻も、釣りのコツを掴んで、多くの魚を

釣れるようになった。この日は、曇り空であったが、雨は降らず、まずまずの天気

だった。夕方4時過ぎから釣り初めて、アオリイカ、ヒラメに、カワハギが釣れ、

マダコもかかり、メジナもかかった。アオリイカ、ヒラメ3枚と、大きめのマダコ

2つ、カワハギ3匹、メジナが4匹釣れた。調理法がわからないので、カワハギを

アオリイカ2枚、マダコ1つ、メジナ2匹を分けてくれた。


 家に帰り、アオリイカとマダコを刺身にして、カワハギは煮付け、メジナの塩焼きにして料理した。6時過ぎに、奥さんが帰ってきて頃には、料理は完成して、

中村小夜子さんを呼んで、夕食を一緒にとった。いつも、本当にありがとうと、

喜んでくれ、ビールなど、酒類は、全て、中村さんの差入れだった。イカとタコの

刺身は最高ですねと、奥さんが喜んでくれ、旦那さんが、料理上手で助かってます

と、軽く頭下げるのを見て、いつも、仲が良くて良いですねと、中村さんが言うと、

何だか照れくさいなと石津健之助が、柄にもなく照れるので、大笑いとなった。


 旨い魚とビールと日本酒、答えられませんと、中村さんが言うと、熱海は、温泉

だけでなく海の幸も良いですねと、奥さんが言うと、それは同感ですと、中村さん

が言った。しかし、釣りって、そんなに簡単ではないでしょと聞くので、釣り好き

な人にとっては簡単ですが、ちょっとコツもいりますねと言い、以前、加納夫妻が、

カラマラン・クルーザーヨットでの、釣りに、石津健之助を、誘ったのは、釣りを

しても、なかなか釣れないで困っていたらしかったと言い、加納夫妻は、魚を釣り

上げる事ばかり考えて、魚が、かる前に、力いっぱい引き上げて、魚を逃がしてい

たので、釣り針を魚に、十分に飲み込ませてから、上げたり、大きな魚を力尽くで、

上げるのではなく、泳がせて、魚が弱るのを待って、ゆっくり引き上げるなど、い

ろんなテクニックを教えたと言うと、やっぱり、そうー誰でも魚が簡単に釣れると

言う訳にはいかないんですねと言うと、そう言う事ですと、石津健之助が答えた。


それから1994年10月1日から10日間かけてオーストラリアとニュージー

ランドに出かける計画ですが、一緒に行きますかと、中村さんに聞くと、是非、

行きたいですと言い、どの位でかかると聞くので1人部屋で45万円ですと言うと、

すぐに、支払いますと言い、冥土の土産に、生きてるうちに一度は、赤道を越えて

みたいのですと、明るく笑う声を聞いた。中村さんが、パスポートが1996年で

有効期限が切れるので、それ迄は、海外にも、まだ、行きたいと語るのを聞いて、

感心した。そうして、9時前に、お開きになり、中村さんが帰って行った。

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