SIGN

 命短し恋せよ乙女とはよく言うけれど

 しようと思ってできるものでもない

 あの人は去り

 あの人は他の人の所にいる

 私はどこへにも行けない

 あの人が好きだった曲を聞いてみるけど

 もうあまり色々思い出せなくなってきたね

 町の夜は輝いて見えて

 誰もかれもが誰かのもとへ向かって行く

 特に今日みたいな日は

 あの時の約束を私はまだ守っている

  

 今日みたいな夜は歌おう

 きっと何かが慰めてくれる

 時間が私たちをどこかに連れて行ってくれると信じながら

 お酒なんかで気を紛らわさないで

 飽きるくらいこの曲を聞いて

 飽きるくらいあなたのことを思う

 それでももう、あなたの指の感触を

 私は思い出せないの 

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