スポットライトの下で
阿部 梅吉
スポットライトの下で
もう誰も私の方を見ない
ただ私は誰かが訪れるのを待つだけ
来る日も来る日も
今はもうあの子はすっかり人気者
誰も私に見向きしない
もう誰も私の方を見ない
あの子が言う
貴方は素晴らしいのよ
そんなのただの嘘っぱちだと思ってた
かつて着ていた衣装は
もう今やあの子の物
スポットライトを存分に浴びて
私はずっとあそこにいたのに
あなたは素晴らしいのよ
わかってる
本当は彼女も素晴らしいって
あなたは素晴らしいのよ
わかってる
本当は私にもいいところがあるって
あなたは素晴らしいのよ
わかってる
自分が一番素晴らしいって
でも本当はあなただって素晴らしいって
私たちは混ざり合える
私たちは混ざり合える
そして生まれ変わる
私は生まれ変わるの
誰もかれもがステージに立つ訳では無いけど
誰かが立つのを見てるだけ
ならば文句は言わせない
いつの時代でも
登れないなら下るなんて
そんな奴は脚で蹴落とす
誰も私に見向きはしない
私もだれのことだって見ない
私は自分自身につぶやくの
私は素晴らしいわよって
私たちは混ざり合える
私たちは混ざり合える
そして生まれ変わるの
私は生まれ変わるの
私はそうやって走るの
あなたたちはどうして走るの
普通って言葉に押しつぶされそうになって
泣いている人を見捨てないで
きっとあなたにしか救えない
あなたは素晴らしいの
たったそれだけ
あなたは素晴らしいのよ
わかってる
本当は彼女も素晴らしいって
あなたは素晴らしいのよ
わかってる
本当は私にもいいところがある
あなたは素晴らしいのよ
わかってる
自分が一番素晴らしいって
でも本当はあなただって素晴らしいって
私たちは混ざり合える
私たちは混ざり合える
そして生まれ変わるの
私は生まれ変わるの
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます