第57話 クラスメイトと初めてのクロス
『おお、ゴール付近の公園もにぎわい始めましたねぇ。まだ誰もゴールしていないのですけど、優勝は噂の中学生コンビで決まり、でしょうねぇ』
ロードレースなどにおいては、終盤になると大体ポイントが固まるため、ゴール付近で勝手に握手会や乾杯が行われることはしばしばある。つまりゴールする前に決着がつくのだ。
ポイント制をあえて導入しなかったチャリンコマンズ・チャンピオンシップにおいても、同様の事が起こるらしい。実際、後ろから空たちを追い越そうと考える人たちはもういなかった。
ほぼ全ての選手たちが、彼らの優勝を認めている。最後まであきらめなかった選手たちも、はるか後方だ。
『それじゃあ、せっかくなので来てくださった観客の皆様で、二人を歓迎しましょう。花束を持ってきている人、色紙を用意した人、いろいろいるみたいですし、ねぇ。あ、お酒はダメですよぉ。未成年ですからぁ。
酔わせてお持ち帰りですかぁ?まあ、気持ちは分かりますよぉ。
そのまま3Pでしょうかぁ。それともセッ――しないと出られない部屋にでも監禁しましょうかぁ。妄想に留めてくださいねぇ。実行しないと気が済まない時は、代わりに私をどうぞ』
などと言っているくらいの余裕はある。もはやゴールというよりパーティ会場だ。
「すごいですね。空君たち」
みのりが呟いた。エレカは頷く。
「うん。彼らは歴史に名を遺す自転車乗りかもしれないよ。……と言いつつ、少なくとも2101年から来た私は、彼らを知らないけどね」
「にゃははー。まだ未来人設定で押し通すんですか?」
「むー……設定じゃないのだが」
コースの沿道、というより既にコース内まで入り込んだエレカは、手のひらをかざした。その薄いスーツの手の平には、映像記録用のカメラが複数台仕込まれている。
周辺に飛び交うドローンのうち数機も、実はエレカが放ったものだ。半自立思考で稼働する機体で、プロペラ無しで飛行する。
「さて、歴史の記録者となるか」
『いやー、楽しそうですねぇ。あ、空さんと茜さんも、いま山を下り切ったみたいですよぉ。中継車も合流できましたぁ。サイドカー5号車さんですねぇ。お疲れ様ですぅ。
さあ、後はこちらの公園を半周して、一番奥でどぴゅっとイっちゃって終わりですよぉ。現在の速度は、20km/h……いえ、待ってくださいねぇ。25km/h……30km/hへと加速?……これはっ!』
中継車から送られてくる情報が、明らかにおかしい。減速するどころか、むしろ加速しているのだ。
ミス・リードは、それを正しく認識した。
『皆さん、逃げて。至急、白線の外側へ出てください。
レースはまだ終わってません。繰り返します。レースはまだ終わってませんよぉ!
ああ、もうっ。パーティはお預けですぅ。花束は引っ込めてください。サイン色紙もダメ。握手は後で。
撮影だけは急いで準備してくださいねぇ。シャッターチャンスは一瞬ですよぉ』
「な、何だって?」
驚くエレカを、
「あぶない」
みのりが突き飛ばした。そこを、全速力の自転車が2台、通過する。
「あ、茜君?それに」
「空君も……な、なんで?」
――30分ほど前、コース山中にて、
「アタイと、勝負してくれ」
茜の申し出に、空は戸惑った。
「え?あ、あれ?」
「聞き間違いじゃないぞ」
「えっと、でも、茜は両親を説得するために、実績が欲しかったんだよね。お父さんからも『ダメだと思ったら今度こそやめさせる』って言われてたじゃん」
「まあな。でも『優勝しなきゃダメだ』とは言われてないぜ。実績って言うなら、準優勝も立派なもんだろ。何より、実力で勝ち取らなきゃ実績と呼ばない」
「えっと、僕は別に、茜の優勝でいいんだけど」
「おいおい。アタイはお前のお情けで優勝しなきゃいけないのかよ。そこは実力で優勝させてくれって」
譲らない。引かない。
こうなると茜は頑固である。サッパリしているように見えて、勝負事だけはきっちりする、などと今更言うことでもない。
「はぁ……分かったよ。やろう」
「あ、待ってくれ。本気で、だぞ?本気で」
「うん。本気を出すよ」
「信用できないな……あ、そうだ」
にたぁっと口角を上げた茜は、人差し指を立てて空に突き付ける。
「罰ゲームをつけようぜ。負けた方は恥ずかしい秘密を暴露する」
「え?は、恥ずかしい秘密って?」
「何でもいいぞ。実は去年までおねしょしてたとか、小学校に上がるまでママのおっぱい吸ってたとか、空ならネタに困らないだろ」
「そ、そんなことないよ。勝手に捏造しないで」
まったく、勝手なものである。そんな茜にずっと振り回されてきて……それが楽しかったのだが、
「じゃあ、僕が負けたら、恥ずかしい秘密を言うよ。誰にも言ってないし、茜に知られるのが一番恥ずかしいんだけどさ。去年の秋ごろから、ずっと内緒にしてたやつ。でも、最近どんどん膨らんでるんだ」
「お、面白そうだな。よし、じゃあ空が賭ける秘密は決まりだな」
「そういう茜が負けたらどうするのさ」
空の切り返しに、茜は目を見開く。まさか『空が勝ったら』という仮定を、空の方から話してくるとは思わなかったのだ。それでも、おかげで空が本気を出すということを確信できた。
「それじゃあ、アタイもとっておきだ。ここ数日で沸き上がった、超!恥ずかしい秘密を暴露してやる」
「茜にも秘密なんてあったんだね」
「まあ、あんまり昔の事だと秘密なんてないからな。だから最近の事で悪いけど……でもアタイのとっておきさ。人生で初めてだぜ。こんなに秘密にしておきたいことに直面したのは」
賭けが成立した。
「それじゃあ、ミス・リードにスタート合図を頼むか。空、スマホ」
「え?茜のは?」
「バッテリーが切れちまった」
「僕のも、なんだけど?」
「……」
「……」
思えば、毎晩どこかしらで充電していたスマホだ。一晩中走り通して翌朝を迎えれば、それはもう持たないだろう。
「じゃあ、町まで降りたらアタイが5カウントする。それでいいな?」
「うん。いいよ。それまで休憩だね」
下り坂が続くうちは、休憩。空は入念に自分のふくらはぎを揉みほぐし、茜はハンドルから手を放して大きく伸びをする。
町が見えてきた。山の終わりは、どうやらなだらかな下り坂が続くらしい。
茜がその辺で、カウントを始める。
「いくぜ。5」
空はギアが下がっていることを確認するために、ペダルを半周させた。
「4」
茜もブレーキレバーを引き、4つ全ての当て利きを確認する。ケーブルの戻りに不都合はない。
「3」
空がそっと、左を見る。
「2」
茜と目が合った。少しだけ、彼女がほほ笑んだ気がした。いや、牙をむいた気がした、だろうか。
「1」
そんな二人が、正面を向くのは同時だった。ハンドルに体重を預けて、前輪が浮き上がらないように押さえる。
「スタート!」
両者一斉に、カタパルトから放たれる戦闘機のような加速を見せる。あれほどハンドルを上げないように気を使ったはずなのに、二人ともウィリー気味だ。カウントをした茜にも、聞いていただけの空にも遅れは無い。
自分の体のどこに、これだけの出力を残していたのだろう?
(エスケープ。ちゃんと前を向いて)
空が車体を押さえつけるため、バーエンドバーを掴んだ。もう後ろを確認するミラーは要らない。折りたたんで、しっかりと握りしめる。
その間に、茜は安定感より加速を重視する。前輪を浮かせたまま、さらに力を込めてペダリング。
十分に加速したところで、腕の力を使って前輪を振り下ろす。ズガン!と、フロントフォークが衝撃音を立てた。
(この程度で壊れる車体じゃないよな。信じてるぜ。クロスファイア)
ややリードした位置から、茜がさらに加速する。ハンドルが地面についたことで、空気抵抗が減ったのだ。
路面をふさぐグレーチング。それを茜は平然とタイヤの太さでねじ伏せる。一方の空は、バニーホップ気味に飛ぶ。実際に地面から浮く必要は無い。ただ、車体にかける体重を減らすだけでいい。
無駄に高く飛べば、せっかくの勢いが上下方向の運動に使われてしまう。今欲しいのは上下でも左右でもない。まっすぐゴールを目指す前への力だけだ。
――ベキン!!
何かがへし折れる音がした。
「え?」
空のエスケープからだ。とはいえ、車体のどこら辺から音がしたかは分からない。アルミ製のパイプをつないだフレームは、内部が空洞で音を反響しやすい。だからどこで音が鳴ろうとも、シートチューブ近辺から鳴っているように聞こえる。
そんななか、空はペダルを止める。チェーンやフリーホイールに損傷があれば、これで音が変わるはずだ。
(違う)
同じように、ギアの変速。体重の前後移動。半クラッチ。試せる行為は大体試す。
「おいおい、大丈夫かよ」
茜は、この弱みに付け込むようなことをしなかった。上半身を起こして、空に再び速度を合わせる。決して手を抜いているわけじゃない。これは彼女なりの騎士道だ。
「うん。大丈夫。多分、スポークが折れただけ」
「またか?」
「うん。まあね」
大会の12日目にも、スポークを折っている。あの時はユイに直してもらったが、24本あるうちの1本が折れたということは、他の23本の寿命も近いということだった。
Vブレーキを当て利き寸前で止めた時、ザシュッと擦るような音がする。ホイールにつけた反射板が通過した直後――つまり一回転ごとに一回だ。体重を左右に揺らしても音に変化が無いので、QR付近の問題ではない。
だからこそ、空はスポークだと判断した。
そのうえで、
「まだ、いけるよ。続けよう」
茜との戦いを、エスケープより優先する。
このまま走れば、車体が持たないかもしれない。損傷をほったらかせば他の部品やフレームにまで損傷が広がる。そんなことは分かっている。
でも、続けたい。
走るために生まれたのが自転車なら、生まれた理由に従って走るのが本懐だろう。ここで走れないなら、その後いくら走れるようになったとしても、悔いが残る。
ここでゴールまで走れるなら、もうそのあとの事なんか考えない。
(ごめんね。エスケープ、僕に時間をちょうだい)
(まあ、万全で臨めるとは思ってないさ。それでも、言い訳に使ってくれるなよ)
茜がそう思いながら、ギアを上げる。空が大丈夫だと言ったのだから、大丈夫だ。
(もし言い訳なんかされたら、一気に冷めるってもんだな)
空ならそんなことしないと、勝手に決めつけて期待する。
他人に期待するなど、変な感覚だ。それを裏切られたとしても、相手に落ち度はない。なのに、こんなに心がざわざわする。
実質5kmほどはあっただろう住宅地を、10分ほどで駆け抜ける。沿道で見ていた多くの観客たちは、彼らに疲労の色を感じなかっただろう。
中には、茜たちがどれほどの距離を走ったのか分からないまま、「あれなら俺の方が速いな」などと言ってドヤ顔をかます者もいる。まあ、どこにでもいるのだが。
そんな雑音を振り払い、公園に侵入する。この先は曲がりくねった道が続くようだが、アップダウンは少ない。
と、そこで突然、茜のギアが重くなった。切り替えたつもりはない。本人にとってもイレギュラーだった。
(何っ!?)
とっさにギアを戻そうとする。そのレバーの手ごたえが、やたら軽い。
(あー、こいつはアレか。シフトケーブルが切れたか)
最近妙に緩いとは思っていたし、半クラッチで異常も確認していた。近いうちに切れるだろうと思っていたが、まさか今日だとは――
(これじゃリアディレイラーは動かないな。くそっ。せっかくの10速Tiagraが11Tで固定かよ)
そんなことを考えながら走っていたからだろう。
気づかないうちに、右に寄っていた。いや、右ペダルを踏み込むタイミングでケーブルが切れたから、その時に体重移動を誤ったままだったのかもしれない。
原因はどうあれ、結果としては空に軽くぶつかる。
コツン――
ドロップハンドルのショルダーを持つ茜の右手と、バーエンドバーを持つ空の左手が、軽く触れあう。
スタートの時、空は毛糸の手袋をしていたはずだ。それを外したのは、ボロボロになったからか、それともやはり通気性が良すぎて何の防寒にもなっていなかったからか。
茜もまた、防寒グローブを脱いでいた。こちらは暑くなってきたからという、単純な理由なのだが。
「すまん、大丈夫か?」
「あ、うん。茜も大丈夫?」
「……もちろんだ」
ギアが壊れたことは、空にはまだ気づかれてないようだ。
それでいい。お互いに車体の不調も、体調不良も、考えないで行こう。そう決める。
この大会は元々、そういう大会だったじゃないか。そして、スタート時点ではお互いに万全の状態だったのだ。
『さあ、ゴールまであと1kmですぅ。秒読みですねぇ!』
ミス、リードが煽る。さすがゴール地点だけあって、観客だけでなくカメラの台数なども半端ではない。
(ああ、楽しかったなぁ)
空は、これまでの事を振り返る……ようなことを後回しにして、全力でペダルを漕ぐ。
たったコンマ1秒のギアチェンジの遅れさえ、今は避けたい。わずかな路面の段差で、速度を1%だって落としたくない。
鼓動が高鳴る。心臓が飛び出そうだ。
『あと、800m』
いっそ、その心拍数なんか上がるだけ上げればいい。血液を回して、酸素を供給する。そのために使うだけだ。
『600m』
茜もついてきている。いや、ぴったり真横を走っている。速度を合わせているつもりはない。その証拠に、ケイデンスは全然違う。
『400』
全力で、お互いを抜かしにかかっている。なのに、
ああ、実力が拮抗しているのだろう。だからお互いに抜けない。
あるいは、意地を張り合っているだけなのか。
『200』
速度は50km/hにまで到達する。風も穏やかな横風。潮の匂いがする。右手には海も見えていた。
でも、見るべきは前しかない。
ゴールテープの代わりのつもりなんだろう。軽く焚いたスモークに、レーザーポインターの光。もしかしたら、あそこでGPSタグの着順も計測するのかもしれない。
いよいよ、すべてに決着がつく。
語っても、語り切れない戦いに――
『ゴール!』
ゴールラインを割ったのは、二人とも同時だった。
空が倒れる。それはもう、当然のように。
「空?」
ペダルを漕ぐ気力は残らなかったが、茜は勢いだけでオーバーランしていた。というより、ハンドルを持っている手が固まってしまっている。
「くっ。こいつ……ふん!」
痙攣して動かない腕を無理やり振って、ハンドルから離す。まずは右腕。それから左腕。痛みで痙攣する腕をなんとか使えるようにして、ハンドルを切る。空のもとに駆け寄るために、
「あ、茜……」
地面に寝そべった空は、自分の身体がどうなっているのか分からない。麻痺しているのだ。
唯一動く眼球だけであたりを見渡せば、自分のエスケープが転がっているのも見えた。どうやら落車の時に身体から離れたらしい。
「ありがとう。エスケープ」
息が漏れるような囁き声で、小さく、しかし確かに、感謝の言葉を述べる。
この自転車をくれた従兄の隼人にも、後でもう一度お礼を言いたい。これが無ければ、すべての出会いはなかった。
カシャン――
近くで、茜が倒れる音がする。またビンディングを外し損ねたのだろう。そんなに外れにくいなら、緩めに調整すればいいのに。と、空が言ったところで、茜は聞かないのだ。アタイは固めが好きだからとか、どうとか。
『ええっと、こちらではスモークの影響もあって、カメラをコマ送りしてもどっちが勝ったか分かりにくいですねぇ。っていうか、ゴール右側と左側にそれぞれ設置したカメラに視差があって、それぞれのカメラで結果が変わって見えるんですけど?
えっと、こちら九州支部の実況席ですぅ。東京本部、聞こえますかぁ?
GPSセンサーの判定データを送ってください。ええ、至急直接出してください……え?子宮?違いますぅ。至急ですぅ
ふざけたこと言ってると、そのポークビッツ根元まで食べちゃいますよぉ』
まあ、ふざけた事を言っているのはミス・リードだけで、本部はいたって真面目に話をしているのだが。
自分の指でも舐めているのか、ぴちゃぴちゃと謎の音だけを流すようになった実況をさておき、茜は空に手を伸ばした。
「空」
その求めに、空も同じく右手を伸ばして応じる。
「茜」
立ち上がれない。それに、手をつなぐには少し遠い。もっと言えば、ここで手をつなぐ意味があまりない。
でも、
「そらっ……」
「あかねぇ」
這いずって、咳き込んで、また寝そべって、
ようやく、届いた。
「ゴール、だね」
「ああ、ゴールだ」
その指先は、意外と冷たかった。
それに、乾いていた。
でも、お互いに離したくなくて、手繰り寄せるように指を絡ませる。それがちょっとくすぐったくて、痛くて。
それでもしっかり握りあうと、お互いの身体を引き寄せ合う。どっちがどっちを引きずって近寄らせたのだろう?
どうでもいい事だった。
目の前に相手の顔がある。お互いの姿勢のせいで、逆さまに見える顔。重力の影響で、髪や涙は横に流れていく。
『結果、出ましたよぉ!
優勝は、まん……コンマ2秒差で、空選手!
空選手です!』
「あ、茜……あの」
「あーあ、アタイの負けか」
「ご、ごめ」
「謝んな」
茜が、強く言う。
「大丈夫だよ。アタイは満足したし、最後に空とやれて良かったよ。他のやつに優勝を取られたら嫌だったけど、他でもない空だし、な。あははは」
「……本音は?」
「言ったら、空がまた『やっぱり勝負なんて嫌だ』とか言い出すだろ。だから言わない」
「ほとんど言ってるみたいなものだけどね」
「うるせぇ……」
茜が顔を背けて、開いてる左手で目元を隠した。見られたくないんだろう。
空もまた、目を閉じる。やっぱり茜の泣いている顔なんて、見たくなかった。
ただ、なぜだろう。
(嫌じゃ、ないんだよなぁ)
戦って、勝って――その先にあるのが相手の悔しがる姿なら、そんなものを見たくない。だから、空は戦うのが嫌いだった。勝っても負けても、嫌な気持ちになるから。
でも、今日はそうじゃない。
勝ち負けよりも大切なものを、全部使ってみせたから。
勝っても負けても関係ない。目の前の相手が下になったわけでも、自分が上になったわけでもないから。
ただ、その中でお互いに、相手を全部知ることができたから。
だから――
「勝ち誇れよ、空。お前はアタイに勝ったんだ」
「うん。茜に勝てたから――茜だったから、嬉しいよ」
今は、体中から力が抜けていく中、そっと目を閉じて、ただ右手から伝わるぬくもりだけを感じて、
「「また、やろう」」
いつの事だかも分からない約束をして、眠るのだった。
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